電子レンジで飲み物を温めたり、ガスこんろやIHクッキングヒーターでみそ汁を温め直したりする人は多いと思います。飲み物やみそ汁などを温めているときに急激な沸騰が起こり、中身が飛び散る「突沸」という現象が起こることがあるとして、国民生活センターがXの公式アカウントで注意を呼び掛けています。
国民生活センターによると、液体を温めたときに沸点に達してもブクブクと泡が出ない、いわゆる「過熱状態」(過加熱状態)になることがまれにあるといいます。
過熱状態の液体に振動を加えたり、調味料を入れたりするなど、何らかの刺激を加えた場合、突然、爆発するように沸騰し、中身が飛び出ることがあるということです。この現象は突沸と呼ばれています。
例えば、コーヒーや豆乳などの飲み物を急激に温めた場合、気泡発生の核となるもの(器の内側の凹凸、液体内の微細な固形物など)がないと、その液体の沸点を超えても沸騰しない過熱状態になるといいます。そこに振動や調味料などが加わるなどした場合、突沸が発生するということです。
また、みそ汁やとろみがある食品は対流が起きにくく、鍋の中に温度差が生じ、温度の低い部分が、過熱状態の部分の沸騰を抑えている状態になり、突沸が発生することがあるといいます。
国民生活センターは突沸を防ぐために、次の対策を行うよう呼び掛けています。
・電子レンジで飲み物を温める場合は、温め過ぎないようにする。
・電子レンジで誤って飲み物を温め過ぎてしまった場合、突沸を避けるため、加熱が終了しても容器をすぐに取り出さず、扉を開けないで1~2分冷ます。
・ガスこんろやIHクッキングヒーターを使って液体を温め直すときは、火力を弱めにし、かき混ぜながら行う。
オトナンサー編集部