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20代男女の「結婚相談所」入会が増えている!? 婚活業界のプロが断言する「若者の結婚観」と結婚相談所の“好相性”

オトナンサー 2024年11月16日 9時10分

 価値観の多様化や将来不安などによって「婚姻率の低下」が叫ばれる昨今。実は今、結婚相談所を利用する20代が増加していることを知っていますか? こうした動きについて、結婚相談所「ツヴァイ」を運営するZWEI(ツヴァイ、東京都中央区)代表取締役社長の中野大助さんは「増加にはいくつかの要因がある」とした上で、20代の価値観と照らし合わせたとき「結婚相談所は非常に高パフォーマンス」と指摘します。

 どうして今、結婚相談所が20代の若者たちに注目されているのか――。その背景や実態について、婚活業界を熟知するプロフェッショナルの視点から解説していただきました。

■婚活にも「タイパ」や「コスパ」を重視

 当社の結婚相談所「ツヴァイ」には10.2万人の会員が登録されていますが、近年20代の入会が増加傾向にあり、実際に入会された方から「思った以上に若い人が多く活動している」という声も頂いています。会員増加にはいくつかの要因がありますが、結婚相談所の敷居が下がり、利用する人が増えていることの表れだと考えています。

 増加理由の一つは、現実的な料金プランです。近年、若年層の間では「タイムパフォーマンス(タイパ)」と「コストパフォーマンス(コスパ)」といった時間や費用などの効率を重視する傾向が強まっています。当社では、成婚まで効率的に活動いただけるようサポート体制を強化するほか、料金プランの見直しも随時行っています。

 結婚相談所というと、従来では入会金だけで数十万円以上かかるイメージもありましたが、「ツヴァイ」では20代の人は入会金が5万円になる「20代割」や、低コストな月会費の設定、成婚料が0円のプランなど、気軽に婚活を始められるプランを用意しています。コスパ重視という点では、ツヴァイの利点として「個室スペースが充実し、初めてのお見合いのとき、お茶代がかからない」という声も頂き、なるほどと思いました。

 そして、成婚までに出会った人数と期間は、今年9月に実施したアンケートでは、20代の成婚者の男性が平均8.5人/7.6カ月、女性が平均8人/8.2カ月となっています。もちろん平均値ですので、中には20〜40人というケースもありますし、入会1カ月で初めてお見合いした相手とスピード婚をされたケースも珍しくありません。

 恋愛結婚の場合、平均交際期間は約4年(国立社会保障・人口問題研究所調査より)とされているので、タイパとコスパという視点からも、結婚相談所は非常に高パフォーマンスといえます。

■カウンセラーが「お相手のお気持ち確認」をサポート

 また、マッチングアプリの裾野が広がったことも、実は、若年層の入会増の追い風になっています。

 Z世代の半数以上が「マッチングアプリは当たり前の出会いの手段」と認識しているという統計がある一方で、経歴詐称やトラブルなども増えているのが現状です。こうした中、従来の出会いに代わる、新しい形で多くのカップルを生み出すことをミッションに考える「ツヴァイ」では、7種類の出会いの方法を提案しています。

 例えば、「ツヴァイ」にはオリジナルのアプリがあります。ご自身でお相手のプロフィールを選び、自由に出会っていただくほか、AIによる価値観マッチングなども行っています。他者の仲介がわずらわしい人や、積極的にどんどん出会いの機会を増やしたい人は、そういったシステムを活用しています。

 一般のマッチングアプリとの大きな違いは、入会に際し、身分証明書や収入証明書を提出することと、「結婚を希望する人」が基本条件という点です。「結婚に真剣な人」との出会いを希望する20代にとって、信頼できる結婚相談所は魅力的な選択肢といえるのです。

 もちろん、カウンセラーがお相手とのマッチング、活動中のご相談はもちろん、お見合いの場所や日程調整、お相手のお気持ち確認、プロポーズなど、出会いから成婚までに必要なあらゆる場面でサポートしています。実際、男女ともに「交際中の相談」や「お相手のお気持ち確認」でカウンセラーに助けられたという声は多く頂いています。

 先述の会員アンケートでは、「カウンセラーにサポートしてもらって助かったこと」1位が、男女ともに「交際中の相談」(男性40%、女性30.5%)、2位は「お相手のお気持ち確認」(男性16.0%、女性16.6%)、3位は「お相手探し」(男性8%、女性13.8%)でした。

 婚活中の悩みや愚痴は、相談相手を選ぶのが難しいことも多く、モヤモヤした気持ちを抱える場合もありますが、出会いの経緯を理解しているカウンセラーなら、安心して本音を話すことができて秘密も守られるため、心強いサポーターになります。そのため、交際経験が少ない人や、仕事などで忙しい人も安心して活動できるのです。

■“マッチングアプリ疲れ”で入会→4カ月後に成婚退会

 とはいえ、結婚相談所を選んだ最初の動機が条件やコスト感だったとしても、1人よりも2人でいる方が、人生は楽しさや幸せ感が増すものです。以下は、実際にスピード婚をされた20代カップルのケースです。

【入会4カ月で成婚退会したKさん(男性27歳)、Yさん(女性26歳)】

お2人とも、“マッチングアプリ疲れ”が入会動機の共通点でした。

「アプリは女性が基本無料だけれど、相談所は皆さんお金を払ってきているので、真剣に結婚したいと思っている人と出会えて、活動しやすかった」(Kさん)

「アプリだと、やりとりをした上で会うので、何となくフィーリングが合う人に会えることが多かったんですけど、結婚する意思があるかどうかジャッジするのに疲弊してしまって」(Yさん)

普通なら、マッチングアプリの失敗談は共有しづらいようなテーマかとも思いますが、本音で語れる関係を短期間でつくられたお2人は、今後どんなことも乗り越えられるだろうなと思います。

【出会って5カ月で成婚したHさん(男性29歳)、Rさん(女性27歳)】

初対面から、共通の趣味であったゲームの話で盛り上がり、3回目のデートで「真剣交際に進みたい」と告白。途中、気持ちのすれ違いでケンカはあったものの、告白して4カ月後には結婚式を挙げられました。

不安な気持ちに、「むしろ、この期間にケンカはどんどんした方がいい!」とカウンセラーが寄り添い、アドバイスしたことで、互いの気持ちが平静になり、幸せな報告を頂いて私も心が温まりました。

 婚活スタートのきっかけが条件やコストだったとしても、結婚生活の価値はプライスレスです。私自身も20代で結婚しましたが、その経験からも、お互いを支え合い、共に成長できるパートナーシップが、人生をより豊かで楽しいものにしてくれることを実感しています。これからも、多くの幸せなカップルが誕生することを心より願っています。

ZWEI 代表取締役社長 中野大助

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