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【間違いやすい】「洗口液」「液体歯磨き」の違いは? アース製薬に聞く正しい使い方&商品選びのコツ

オトナンサー 2024年11月17日 7時10分

 オーラルケア用の商品には、ペースト状やジェル状の歯磨き剤のほかに「洗口液」や「液体歯磨き」があります。洗口液と液体歯磨きはいずれも液体で、容器の形状が似ているため、見分けがつかないことがあります。そのため、SNS上では「洗口液と液体歯磨きを間違えて買った」「洗口液だと思って使っていたものが、実は液体歯磨きだった」という内容の声が上がっています。

 洗口液と液体歯磨きは何が違うのでしょうか。商品を選ぶ際のコツはあるのでしょうか。歯科医院専売品の「モンダミン ハビットプロ」などを取り扱う、アース製薬(東京都千代田区)・プロデンタルリレーション事業部の歯科衛生士、高瀬靖代さんに聞きました。

■液体歯磨きは水で洗浄不要

Q.そもそも、「洗口液」と「液体歯磨き」は、何が違うのでしょうか。また、洗口液を液体歯磨き代わりに使ったり、液体歯磨きを洗口液代わりに使ったりした場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。

高瀬さん「洗口液は、歯磨き後に口の中を洗い流すために使用する製品です。洗口液で口の中を洗い流すことで歯垢(しこう)といった口内トラブルの原因となる食べカスのほか、肉眼では分からない小さな汚れやネバネバを洗い流してくれるのが特徴です。特に、医薬部外品の場合は、薬用成分の殺菌効果などが得られる特徴があります。

日常の歯磨きの後の仕上げとして、洗口液をプラスして使用することで、お口全体をしっかりと殺菌することができます。歯磨き後はもちろん、外出中で歯磨きをする暇がないときや口の中がねばつくなどの不快感があるときに洗口液を使うと、口の中を清潔に保つことができます。

液体歯磨きは液体タイプの歯磨き剤です。口に入れてすすいだ後、丁寧にブラッシングをすることで歯磨きが完了します。チューブ入りの練り歯磨きに比べて、歯磨き剤の成分が口の中全体に行き渡りやすいのが特徴です。歯磨き後は、水で口の中をすすぐ必要はありません。

例えば、洗口液と液体歯磨きを間違えて購入し、洗口液を液体歯磨き代わりに使ったり、液体歯磨きを洗口液代わりに使ったりした場合、製品本来の性能を発揮することができません。製品のパッケージには『洗口液』『液体ハミガキ』などと書かれています。製品を購入する際は必ずパッケージをよく確認し、間違えないようにしましょう」

Q.店舗ではさまざまな「洗口液」「液体歯磨き」が売られており、どの商品を選んだらよいか迷うことがあります。商品選びのコツについて、教えてください。

高瀬さん「洗口液と液体歯磨きはともに、製品によって『化粧品』『医薬部外品』に分類されています。化粧品は『口臭を防ぐ』『お口を爽快にする』『お口を浄化する』など、洗口液や液体歯磨きとしての基本的な性能を備えた製品を指します。

医薬部外品はこの基本的な性能に加えて、殺菌剤、抗炎症剤など各種の薬効成分を配合することによって、『虫歯予防』『歯肉炎予防』など、化粧品に分類されている洗口液や液体歯磨きにはなかった効果を付加したものです。虫歯や歯肉炎などをしっかりと予防したい場合は、医薬部外品の製品を選びましょう。パッケージには『化粧品』『医薬部外品』と書かれているため、購入時に確認してください。

また、洗口液と液体歯磨きは『アルコール入り』『ノンアルコール』の製品がありますが、アルコールの有無によって効果に差はありません。爽快感を得たい場合はアルコール入り、アルコールが苦手な人や口の中が乾きやすい人はノンアルコールタイプの製品をそれぞれ選ぶとよいでしょう」

Q.ちなみに、ペースト状やジェル状の歯磨き剤を購入するか、液体歯磨きを購入するかで迷うことがあります。それぞれの製品のメリット、デメリットについて、教えてください。

高瀬さん「チューブ入りの練り歯磨きは、ブラッシングと合わせて歯や歯茎に成分を浸透させることで虫歯や歯周病を防ぎます。ただ、歯磨き時に泡が立ちやすく、ブラッシングが不十分な状態でも歯磨きをしたつもりになってしまうことがあるため、注意が必要です。

一方、液体歯磨きは口の中全体に成分を浸透させるのが特徴で、丁寧にブラッシングをすれば、虫歯や歯周病の予防につながります。また、液体タイプなので歯の表面に加えて、口腔(こうくう)内全体に薬用成分を広げることができます。

このほか、歯磨きの際はデンタルフロスや歯間ブラシ、洗口液を使うのをお勧めします。歯磨きに加えて使用することで、歯ブラシでは届かない部分にもよりケアしやすくなります」

オトナンサー編集部

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