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「睡眠不足」が糖尿病のリスク増? 糖尿病専門医が警鐘する注意点

オトナンサー 2024年11月29日 8時10分

 寒くなると、室内で過ごす機会が増える人は多いと思います。その場合、運動不足になりがちなので、体重の増加には注意が必要です。ところで、ネット上では「睡眠不足になると太りやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。「eatLIFEクリニック」(横浜市旭区)院長で、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

■睡眠不足で食欲を調節するホルモンの働きが乱れる

Q.ネット上では、「睡眠不足になると太りやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。

市原さん「本当です。睡眠不足だと、食欲を調節するホルモンの働きが乱れるため、食べ過ぎにつながります。また、生活が不規則になりやすいため、食事内容も乱れることで体重に影響するといえます」

Q.では、睡眠不足の状態が続くと血糖値にどのような影響が出るのでしょうか。糖尿病になるリスクは上がるのでしょうか。

市原さん「睡眠不足だとインスリンの効き目が悪くなるため、血糖値が上昇しやすくなります。また、食べ過ぎにより体重が増加しやすいため、糖尿病の発症リスクを高めます」

Q.糖尿病以外に、睡眠不足によって引き起こされる可能性のある病気はあるのでしょうか。

市原さん「睡眠不足に陥った場合、高血圧のほか、狭心症や心筋梗塞(こうそく)などの心疾患、脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患、うつ病のリスクを上げることが分かっています」

Q.体質によって異なるとは思いますが、肥満や糖尿病を防ぐには、1日にどの程度の睡眠を取った方がよいのでしょうか。

市原さん「睡眠時間が6時間未満の状態が続くと、肥満や糖尿病などのリスクが上昇するとされています。6時間以上の睡眠を確保しましょう」

オトナンサー編集部

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