子どもや高齢者が洗濯用パック型液体洗剤を誤飲する事故が発生しているとして、消費者庁がXの公式アカウントで注意を呼び掛けています。
消費者庁によると、同庁、国民生活センターに対し、洗濯用パック型液体洗剤に関連した子どもや高齢者の事故情報が医療機関から寄せられているといいます。
実際に、子どもが液体洗剤のパックをかじって嘔吐(おうと)後、急性呼吸不全などの症状が見られたため、入院した事例があるということです。
また、認知症のある高齢者が自宅の洗面所に置いてあった液体洗剤を食べてしまい、病院に搬送された後、洗剤による界面活性剤中毒により誤嚥(ごえん)性肺炎となり、入院した事例があるといいます。
消費者庁は、国内で販売されている洗濯用パック型液体洗剤は、濃縮液体洗剤が水溶性のフィルムで包まれた柔らかいもので、なめたり、かんだり、強く握ったりすることでフィルムが破れ、中身が飛び散る可能性があると説明。事故を防ぐために、洗濯用パック型液体洗剤を使用する際は、次の4点に注意するよう、呼び掛けています。
・子どもなどの手の届かないところに保管する。
・使用した後は必ず密閉し、置き場所にすぐ戻す。
・詰め替え用パックのまま使用しない。
・洗濯機に入れたままにせず、洗濯のタイミングで洗濯槽に投入する。
また、ぬれた手で触ることで洗剤のフィルム同士がくっつき、それを剥がす際にフィルムが破れてしまうことが考えられると説明。誤飲などのきっかけとなる場合もあるため、洗濯用パック型液体洗剤をぬれた手で触らないようにするよう、アドバイスしています。
万が一、誤飲してしまった可能性がある場合や、目に入り、よく洗い流しても異常を感じる場合は、商品の成分が分かるパッケージなどを持って医療機関を受診するよう、呼び掛けています。
また、受診に迷う場合は、かかりつけの医師や日本中毒情報センターの「中毒110番」、子ども医療でんわ相談(♯8000)などに相談するよう、求めています。
オトナンサー編集部