葬儀についての失敗談を描いた漫画「ドタバタで葬儀場を決めて超お金がかかった話」が、Instagramで話題となっています。
86歳の祖父が、病院で亡くなりました。悲しみにくれる遺族でしたが、「3時間しか遺体を置いておけないので、すぐに葬儀場を決めてくれ」という病院側。慌ててインターネットで調べ、葬儀会社に連絡を取ったのですが…。読者からは「知らなかった…」「うちもそうでした!」などの声が上がっています。
■葬儀社の行為で悲しみが増した
この漫画を描いたのは、Web漫画家のカゲワサビさんです。InstagramやX、ブログ「カゲワサビのWEB漫画!」でエッセー漫画などを発表しています。
Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。
カゲワサビさん「小学生の頃から自由帳に漫画を描いていて、『将来は漫画家だね』と周囲から言われたりしていました。2020年ごろからTwitter(現 X)での漫画投稿を始め、2022年ごろからInstagramも開始しました。InstagramとXでは異なる層の人たちからコメントを頂けるので、制作の参考になっています」
Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。
カゲワサビさん「祖父が亡くなったこと自体も悲しかったのですが、葬儀社の誘導により高額になってしまったことで、悲しみが増しました。他の人には同じ思いをしてほしくないと思い、私たちの失敗談を漫画にしました」
Q.カゲワサビさんのご両親が葬儀を出すのは、これが初めてだったのでしょうか。
カゲワサビさん「それまで両祖父母とも健在で、母方の祖父が亡くなった今回が初めてでした」
Q.葬儀社の対応について、どのように感じましたか。
カゲワサビさん「悲しみが大きく冷静な判断が難しい状況で、さらにお金を使わせようとする構造に、『儲けるためには合理的だけど、残酷だな』と思いました」
Q.このことがあるまで、葬儀にかかる費用について考えたことはありましたか。
カゲワサビさん「高いと聞いていたので、家族葬で質素にできればいいかなと思っていましたが…。まさか家族葬でこんなに高額になるとは思わず、驚きました」
Q.今回の経験を踏まえ、今後はどのように準備や対応をしようと思っていますか。
カゲワサビさん「『事前に本人にエンディングノートを書いてもらい、意向を聞いておく』、『複数の葬儀社から見積もりを取って、適正価格での予約をする』など、亡くなった直後に慌てて決めることがないようにしたいと思います」
Q.この作品にどのようなコメントが寄せられましたか。
カゲワサビさん「『うちもそうだった』『もっと高くついた』など、葬儀代の高さに共感していただける声が多かったです。また、『3時間以内に決めないといけないなんて知らなかった』といった、葬儀までの流れについてのコメントもありました」
Q.今後取り組んでいきたいテーマはありますか。
カゲワサビさん「今回の作品に多くの反響をいただいたので、この話の続編や、他にも学びになるような失敗談を描いていきたいと思っています」
オトナンサー編集部