病院で見かけたおじいさんのエピソードを描いた漫画「老人と鼻水」が、Xで話題になっています。
泌尿器科の待合室で見かけたおじいさん。診察室に呼ばれて「どこが悪いの?」と聞かれると、「はな…」と答えていました。「だったら内科へ行かなきゃ」と言われ、おじいさんはどこか寂しげに泌尿器科を出ていきました。しかし、その後薬局で…。読者からは「いい話」「面白いね」などの声が上がっています。
■漫画のような出来事に思わず笑ってしまった
この漫画を描いたのは、漫画家の「高円寺くん」さんです。XやInstagram、ブログでエッセー漫画を発表するほか、ウェブサイト『ジャンプルーキー』で「売れないマンガ家の日々あれこれ」(冴内出祥一 名義)を連載中です。高円寺くんさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.漫画家を志したのは、いつごろからですか。
高円寺くんさん「志したのはかなり遅めで、成人後です。漫画は子どもの頃から好きでしたが、当時は『自分は絵も作劇も秀でた才能はないし、1人でいろいろやらなきゃいけない漫画家は自分には無理だろう』と、無意識に思っていたような気がします。
成人後に、才能は置いておいて、自分は少人数や個人での作業の方が向いていると考えるようになり、漫画を描き始めました」
Q.このエピソードを漫画にした理由を教えてください。
高円寺くんさん「自分自身、現場で思わず笑ってしまったエピソードだったので。『こんな漫画みたいなことが現実にあるんだな』と思って、当時から身近な人たちに話していました」
Q.ベテラン薬剤師さんの機転のきいた対応について、どう思いましたか。
高円寺くんさん「最初の薬剤師さんは、良い意味で『こなれている』がゆえにポンポン話を進ませている感じだったのですが、ベテラン薬剤師さんはそこに違和感を持って話を聞くことができるのはすごいなと思いました」
Q.その後、おじいさんはどうしたのでしょうか。
高円寺くんさん「そのときの印象が強過ぎて、おじいさんがその後どうしたかとかはもう覚えていないんです…。薬剤師さんたちが爆笑していて、おじいちゃんも笑っていたことだけ覚えています」
Q.この作品にどのようなコメントが寄せられましたか。
高円寺くんさん「いい話、面白い話と言っていただける人もいれば、『おじいちゃんは本当に泌尿器科に用があったんじゃないか』と心配されている人もいました。確かに…と思います」
オトナンサー編集部