トランプやUNO(ウノ)、花札など、さまざまな種類があるカードゲーム。一般的には、ゲームを始める前にカードを混ぜる行為を「カードをきる」と表現しますが、実は地域ごとにさまざまな呼び名があるようです。
■「かする」「てんきる」「たぐる」…
まず、近畿地方や中国、四国、九州地方など西日本で使われているのが「トランプをくる」という表現。 SNS上では「『トランプくってんか?』と聞かれても全然何のことか分からなかった」「『よく、くってね』って言われたけど、食べることじゃなくてトランプを混ぜることだった」など戸惑ったエピソードが上がっていました。
ちなみに「くる」の由来として有力なのは、漢字の「繰る」から来ているという説。「くる」が訛ったのか、「トランプをくむ」という言い方をする人もいるようです。
さらに、なぜか三重県だけピンポイントで「トランプをかする」という表現も使われているようです。「そのカードかすっといて」などと使われますが、聞いたことがない人にとってはまったく分からないですよね。
北海道で使われているのは、「トランプをてんきる」または「てんをきる」という表現。この「てんきる」という言葉の由来は、花札から派生したものという説が有力です。花札では、上半分のカード(天)を取り分ける際に「てんきる」と言うことから、トランプを混ぜる行為にも使われるように。「トランプてんきっとくね」や「負けた人がてんきって」といった使われ方をします。
長崎県では「トランプをたぐる」という人も多く、こちらも他の地域ではあまり聞かれない表現ですよね。長崎ならではの特徴的な言い回しとして、地域に根付いていることが分かります。
あなたの地域では「トランプを混ぜる」ことを何と言っていますか? 日本の各地域でそれぞれの表現がある「トランプをきる」行為。紹介した表現以外にも、ユニークな表現がないか調べてみるのも面白いかもしれませんね。
オトナンサー編集部