大東建託（東京都港区）が、居住満足度調査をもとに集計した「いい部屋ネット コンシャスな街ランキング2024＜全国版＞」を発表しました。今回は「自治体」編です。
■1位は「適度に街のにぎわいがある」街
同ランキングは2020年から2024年にかけ、全国47都道府県に居住する20歳以上の男女を対象に、インターネットで実施。現在居住している街について、「博物館、美術館などの文化施設充実度」「飲食店の充実度」「映画館、劇場などの娯楽施設の充実度」「歩いて生活する良さ、歩行者への優しさ」「地元出身でない人のなじみやすさ」「地域のイベントやお祭りなど」といった14項目の設問に対し、「そう思う」場合を100点、「どちらかといえばそう思う」場合を75点、「どちらでもない」場合を50点、「どちらかといえばそうは思わない」場合を25点、「そうは思わない」場合を0点とする5段階評価の平均値を集計。計84万2238人から得た有効回答をもとに、「コンシャスな街（自治体）ランキング」として作成したものです。
なお、同社が定義する「コンシャスな街」とは、「普通に暮らす街の住みここち」ではなく、「仕事と生活を柔軟に統合した『ワークライフインテグレーション』を志向する人々にとっての」「多様な人々がいて、刺激的な街」、「出会いとチャンスがある街」のこと。「自分の可能性を試したい、起業したい、ネットワークを広げたい、と考えている人にとって、住みここちの良い場所である」としています。
3位は「大阪市北区」（偏差値81.6）です。居住者からは「都心部なのに、下町情緒が残る地域なので、気取らず住みやすい。救急病院が多い。物価も安い、電車などのアクセスがよい（59歳女性・既婚・専業主婦）」「周りにお店がたくさんあり、外食に困らない。何か買いに行くにもいろんなお店があるのでだいたいが徒歩圏内で用事が済む（46歳女性・既婚・専業主婦）」「とにかくおしゃれで景観がキレイ。近くに大病院やホテルや美術館があり、静かで治安がいい。相対的に大満足である（55歳女性・未婚・事務職）」「便利でにぎやか、それでいて閑静（52歳男性・既婚・事務職）」といったコメントが寄せられました。
2位には「東京都港区」（偏差値83.6）がランクイン。「交通の便がいい。地域のお祭りなど活動的で親しみがわく（58歳女性・未婚・事務職）」「お酒を飲む場所が多い繁華街に近いので、飲食に困らない（50歳男性・既婚・会社経営者・役員）」「年齢・性別に関係のない住みやすさ（62歳男性・既婚・無職）」「交通アクセスの良さ、豊富なエンターテインメント施設、高級住宅街と自然環境のバランス、充実した生活インフラ（27歳男性・既婚・管理職）」「適度にショッピングセンターや、スーパーマーケットがあり、病院、図書館、区民センターなど、生活に必要なことが、近くで済ませられる（55歳女性・既婚・専業主婦）」など、利便性に関するキーワードがみられる結果となっています。
そして、1位に選ばれたのは「沖縄県中頭郡北谷町（なかがみぐん ちゃたんちょう）」（偏差値89.9）で、5年連続のトップとなりました。沖縄本島中部に位置する同町は、主要観光地へも好アクセスなリゾートタウンです。「リゾート地としても有名で、住んでいて街がキレイでステータス感を感じる（60歳男性・既婚・自営業・自由業）」「飲食店やスーパーが多いので、買い物に困らない（24歳女性・未婚・パート）」「適度に街のにぎわいがあり、子育てもしやすい（45歳女性・既婚・パート）」「徒歩圏内での生活のしやすさ（65歳男性・既婚・自営業・自由業）」など、観光地としてのにぎわいと、暮らしやすさの両方を備えている点を評価するコメントが多数寄せられたということです。
なお、トップ10では東京都が最も多く、4自治体がランクインしています。
オトナンサー編集部