今年は2月2日が節分ですが、節分の日によく食べられる料理の一つが「恵方巻き」です。スーパーで購入する人は多いのではないでしょうか。恵方巻きはその年の縁起のよい方角、いわゆる「恵方」を向き、心の中で願い事をしながら食べるのがよいといわれています。
ところで、恵方巻きを食べると、どのような栄養素を摂取できるのでしょうか。恵方巻きを食べるときの注意点も含め、管理栄養士の桜井このさんに教えていただきました。
■白米のほかにすし酢もカロリーが高め
Q.恵方巻きを食べると、どのような栄養素を摂取できるのでしょうか。また、カロリーは高めなのでしょうか。
桜井さん「中身の具材によって変わってきますが、基本的に白米が含まれているので、炭水化物が摂取できます。また、マグロなどの魚が具材として使われている場合はタンパク質も多く取れますし、キュウリなどの野菜類からはビタミンも摂取できます。
具材によって異なりますが、一般的な太巻きの1個当たりの栄養は脂質0.5~2グラム、タンパク質1.5~4グラム、炭水化物9~15グラムです。恵方巻きは白米を使っているため、カロリーが低い食べ物ではないですね。カロリーを気にする場合は、ハーフサイズの商品を選んでいただいた方が良いかもしれません」
Q.恵方巻きを食べる際の注意点について、教えてください。
桜井さん「先程の話と関連しますが、カロリーを抑えたいのであれば、やはりメインとなる酢飯の量を減らしていただくのが一番手っ取り早いかなと思います。白米はもちろんなのですが、実はすし酢もカロリーが高い調味料です。
他の注意点としては、恵方巻きだけで食事を完結させずに、付け合わせに野菜の煮物や汁物などを一皿追加していただくと、栄養のバランスが良くなると思います。恵方巻きを手作りする場合は、魚など海鮮系の具材を入れていただくと、タンパク質がしっかりと補給できるのでお勧めです」
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節分に食べたくなる恵方巻きですが、意外とカロリーは高いのだそうです。気になる場合は、恵方巻きの具材やサイズ、付け合わせの料理を工夫するのがよさそうですね。
オトナンサー編集部