「作品を通して誰かの思いとつながりたい」という願いを込めて描いた漫画「本当の気持ちを言うとなぜか涙が出てしまう」が、Xで多くのいいねを集めて話題になっています。
言葉にできない感情があふれると、悲しくないのに涙が出てくる女性。でも、伝えられなかった思いを漫画にすることで…。読者からは、「とても共感しました」「エールをもらった」などの声が上がっています。
■涙が出ると自分をコントロールするのが難しくなる
この漫画を描いたのは、東山わかるさんです。コルク漫画専科10期生で、Xで漫画作品を発表しています。東山わかるさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.漫画家を志した理由や経緯を教えてください。
東山さん「数年前に突然絵を描いてみたくなって、毎日夢中で描いていたらいつの間にか…という感じです。物語を漫画として伝えることが楽しいのと、読者がそれを喜んでくれることが単純にうれしかったので、目指してみようと思いました」
Q.このエピソードを漫画にして発表しようと思った理由や、きっかけを教えてください。
東山さん「とにかくすぐに涙が出てしまうので、『どうしてなんだろう』と改めて考えてみたのがきっかけです。それが、もしかすると自分の創作に向かう気持ちと何らかの関連があるのではないか、と漠然と感じたので、それを漫画にしてみました」
Q.「なぜか涙が出てしまう」のを自覚したのは、いつごろですか。
東山さん「20代になってからその傾向が現れ始めたと記憶しています。年々ひどくなっています」
Q.涙が出ているときは、恥ずかしいと感じていますか。
東山さん「周囲の状況がそんな雰囲気じゃないのに、急に涙が出るのは恥ずかしいです。一度スイッチが入ると自分でコントロールすることも難しいので、困ることが多いです。その場に居合わせた人に対しての申し訳なさもあります」
Q.周囲の人から何か言われたことはありますか。
東山さん「あえて指摘されたり、とがめられたりという経験をしたことはありませんが、周囲の気まずそうな雰囲気を感じることはあります」
Q.漫画「本当の気持ちを言うとなぜか涙が出てしまう」について、どのような意見が寄せられていますか。
東山さん「同じような経験をした方々から、共感のコメントをたくさん頂きました。また、創作で人とつながる感覚に共感してくださった人や、自分と向き合っていることを褒めてくださった人もいました」
オトナンサー編集部