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【インフルエンザ】「熱が出ない」ケースもあるって本当!? 症状軽い場合は受診不要? 内科医に聞く

オトナンサー 2025年2月5日 6時10分

 インフルエンザにかかると高熱が出たり、頭痛や関節痛が生じたりするといわれています。一方、ネット上では「インフルエンザに感染しても、熱が出ないことがある」「風邪とあまり症状が変わらないことがある」という内容の情報があります。

 インフルエンザにかかっても、熱が出ないケースや症状が軽いケースがあるのは本当なのでしょうか。その場合、自宅で様子を見ても問題はないのでしょうか。「eatLIFEクリニック」(横浜市旭区)院長で、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

■子どもが感染した場合は受診すること

Q.そもそも、インフルエンザと一般的な風邪とでは症状にどのような違いがあるのでしょうか。インフルエンザに特有の症状も含めて、教えてください。

市原さん「インフルエンザに特有の症状として、『38度以上の高熱が急に出る』『関節痛や頭痛を伴うことが多い』が挙げられます。このほか咽頭痛やせき、鼻汁などの風邪症状を伴いますが、場合によっては風邪症状がほとんど出ないこともあります。風邪は発熱しないことがあり、咽頭痛やせき、鼻汁などの症状が特徴です」

Q.ネット上では「インフルエンザに感染しても、熱が出ないことがある」「風邪とあまり症状が変わらないことがある」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。

市原さん「本当です。インフルエンザにかかっても発熱しないこともあります。例えば、事前にインフルエンザワクチンを接種していた人やもともと免疫力が強い人の場合、インフルエンザに感染した場合でも発熱しなかったり、症状が比較的軽く、微熱で済んだりすることがあります」

Q.薬局や通販サイトなどでは、インフルエンザ用の検査キットが売られています。検査キットを使った結果、陽性でも症状が軽い場合、自宅で療養しても問題はないのでしょうか。

市原さん「検査キットで陽性の結果が出ても症状が軽いのであれば、市販の風邪薬などを服用し、自宅で療養しても問題ありません。ただし、子どもの場合、解熱剤の種類によってはインフルエンザ脳症のリスクを上げてしまうものもあるため、陽性で症状が軽い場合でも医療機関を受診しましょう」

Q.今シーズンのインフルエンザにはどのような特徴があるのでしょうか。

市原さん「今シーズンのインフルエンザは感染力が高いことが特徴です。従来のインフルエンザと同様、主な症状は38度以上の高熱や関節痛、頭痛などですが、今回の場合、吐き気や嘔吐(おうと)などの胃の症状を訴える人が多い印象です」

Q.インフルエンザの感染をできるだけ予防するには、どうしたらよいのでしょうか。

市原さん「『人が多い場所に行くときはマスクを着用する』『手洗いを徹底する』などの対策をしっかり行いましょう。不安であれば、インフルエンザワクチンを接種してください」

オトナンサー編集部

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