エミリス(大阪府東大阪市)が「カフェでの仕事」について調査を実施し、その結果を公開しました。
調査は2024年12月25日から2025年1月5日、全国の男女500人(女性340人/男性160人)を対象にインターネットで行われました。
■「滞在時間が長すぎる」という声も
全回答者に「カフェで仕事をする人を見たことがあるか」と聞くと、94.4%が「見たことがある」と回答しました。リモートワークの浸透や多様な働き方の広がりにより、カフェでの作業は多くの人にとって日常的な光景となりつつあることがうかがえます。
「カフェで仕事をしている人をどう思うか」について質問すると、「よいと思う」「まあよいと思う」が合わせて67.0%、「あまりよいと思わない」「全くよいと思わない」が合計で33%でした。7割近い人が、カフェでの作業スタイルに一定の理解を示していることが分かりました。
カフェで仕事をする人に対して「よい」と答えた人に理由を聞くと、1位は「カフェで何をしようと個人の自由」(47.8%)でした。カフェは使用用途が決まっているわけではないので、仕事・商談・勉強など、どのように過ごしても他人が口を出すことではないという口コミが多く寄せられたとのことです。
回答者からは「仕事をしているだけなら、カフェで勉強している人やカフェでスマホをいじっている人と変わらないので問題ないと思う」(20代男性)、「周りに迷惑をかけない仕事なら問題ないと思う。学生さんたちもカフェで勉強しているし、商談をしている人たちも見かけるから」(40代男性)、「仕事は、会社でとか職場でしかできないという考えは古いです。結婚して出産してもそういう働き方ができれば、女性はもっともっと仕事がしやすくなると思います」(50代女性)といったコメントが寄せられたとのことです
一方、「よいと思わない」と回答した人に理由を聞いたところ、1位は「滞在時間が長すぎる」(35.2%)、2位が僅差で「情報漏洩への意識が低い」(34.5%)でした。口コミからも、長時間席を占領することによる他の利用者への迷惑や、守秘義務を軽視する行動への不満が多数うかがえたとのことです。
回答者からは「見知らぬ人に資料を見られることによる情報漏えいというリスクに対する意識が薄いから」(40代男性)、「不特定多数の人がお店にいる中でリモートワークをすることは、仕事上の守秘義務的な問題で不安があるのでよくないと思っています。自分が取引相手だったら、不特定多数の人がいる場所でのリモートワークを行っている方は遠慮したい」(30代女性)、「飲食が主な目的である以上、リモートワークで席を占領することはお店の回転率を下げることにもつながり、よくないと思います」(40代男性)などの声が寄せられたということです。
調査結果を受け、同社は「カフェでの仕事に対して肯定的な意見を持っている人が多数を占めていると分かりました。カフェでの作業は気分転換にもなり、集中できるという意見が多く寄せられています。しかし、一方で大きな会話や長時間の滞在など、周囲への配慮が不足している行動に対して、迷惑に感じるという声もありました。カフェで快適に仕事をするためには、周囲の人々に配慮し、音量や滞在時間に気を付けることが大切だと感じられます」とコメントをしています。
あなたは「カフェで仕事」はアリだと思いますか? それとも…?
オトナンサー編集部