年下の人と会話するとき、心の距離を縮めるために、くだけた言葉を選ぶ人は多いのではないでしょうか。でも、意外なワードにジェネレーションギャップが潜んでいることもあるので注意が必要です。例えば、「~してみて」「~してちょうだい」というとき、「~してみそ」という語尾を使っていませんか? あなたの知らないところで「オジサン認定」されているかもしれません。
■若者「どういう意味?」
SNS上の声を探ってみたところ、「~してみそ」という語尾は、今の若者にはピンと来ない表現のよう。「みそ、って何? どういう意味?」「実際に言われて意味分からなくて困った」など戸惑う反応が多いほか、「使ってるとおっさん感あるよね」というコメントもありました。
一方のオジサン世代からは「何かを頼むときに、語気が強くなりすぎないから結構便利なんだけどな」「ちょっとふざけたニュアンス入れつつ話せるから、いいフレーズだったのに……」といった嘆きや、ちょっぴり寂しそうな擁護の声が上がっていました。
また、名古屋を中心とする中部地方でよく使われているという声も。その理由が、みそカツやみそ田楽などにかける調味料「つけてみそかけてみそ」の存在。名古屋など中部地方の食卓に欠かせないアイテムとして親しまれているため、「~してみそ」へのなじみが強いのかもしれません。
「~してみそ」の発祥は不明ですが、お笑いコンビ「とんねるず」が流行させたという説があるようです。「懐かしいな~とんねるずが使ってたよね」「とんねるずがめっちゃ流行(はや)らせた記憶がある」という声が多数上がっています。
なお、「~してみそ」を少しアレンジして、「~してみせ」「~してみ」を使う人もいます。「~してみ」であれば今の若者も使う言葉なので、オジサンっぽさがなく自然に受け入れられるのではないでしょうか。若い世代とのコミュニケーションでは、年齢の差を感じない言葉を使って「オジサン認定」を防いでいきたいものですね。
オトナンサー編集部