年会費無料のカードから数十万円するカードまで100枚以上のクレカを使っている菊地崇仁が、年会費無料・実質無料でおトクな組み合わせを選んだ。特定のショップで還元率が上がるクレカではなく、ほぼ誰でもおトクになる組み合わせを紹介する。(全2回の第1回)
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【メインカード】リクルートカード
まず、年会費無料で還元率1.2%のリクルートカードはメインカードで利用する。固定費や日々の買い物に利用しよう。
年間100万円をリクルートカードで支払うと1万2000円相当のポイントを獲得できる。還元率1%のクレカの場合は1万円相当となるため2,000円分おトクだ。
リクルートカードの利用でたまるポイントはリクルートポイントとなり、Pontaポイント・dポイントに1ポイント単位で交換できる。
【サブカード】ビックカメラSuicaカード
ビックカメラSuicaカードの年会費は初年度無料、2年目以降は524円(税込み)だが、年1回クレジット機能を利用すれば無料になる。
モバイルSuicaやApple PayのSuicaにチャージすれば1.5%のJRE POINTを獲得可能。オートチャージ設定できるのもビューカードならでは。
たまったJRE POINTはSuicaにチャージすれば、鉄道利用や買い物で利用できるため無駄がない。
最近はクレカのタッチ決済で乗車できる鉄道も増えてきたが、やはり鉄道利用ではSuicaが最強だ。
Suicaでの決済時にはほとんどポイントはたまらないが、チャージ時に1.5%となっているため、Suicaを利用できる店舗での買い物はSuicaを利用した方がおトクとなる。
また、モバイルSuicaの場合はアプリでチャージできるため、JR東日本以外のエリアの人でも活用できるだろう。
なお、「ビックカメラ」の名称が付いているが、Suicaチャージのみで利用する場合はビックポイントはたまらない。
年会費1,100円(税込み)のビュー・エクスプレス特約を申し込むと、JR東海のエクスプレス予約も利用できるのもメリットだ。
【サブカード】三井住友カード(NL)
年会費無料の三井住友カード(NL)は対象コンビニ・飲食店でタッチ決済すると最大7%還元となる。
7%になるのはスマートフォンに登録してApple PayやGoogle Payで利用した場合のみ。カードでのタッチ決済は5%還元なので注意しよう。
対象店舗はセブン-イレブン、ローソン、セイコーマート、ポプラ、ミニストップ、マクドナルド、モスバーガー、すき家、サイゼリヤ、ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、夢庵、その他すかいらーくグループ飲食店、はま寿司、ココス、ドトールコーヒーショップ、エクセルシオールカフェ、かっぱ寿司。
非常に多くの店舗で最大7%還元となり、これらの店舗を利用する場合はサブカードとして保有しておくのがおすすめだ。もちろん、どの店舗も使わない、使っても1か月数百円などの場合は、わざわざ保有する必要はないだろう。
たまるポイントはVポイント。2024年4月22日(月)にはTポイントと統合し、更に使い勝手は良くなる。
なお、三井住友カード(NL)を年間100万円以上利用すると、三井住友カード ゴールド(NL)を年会費無料で獲得できるため、100万円程度使う場合は、集中して利用してゴールドのアップグレードを目指そう。
三井住友カード ゴールド(NL)の場合は、国内線の空港ラウンジを利用でき、SBI証券でのクレカ積立は1%のVポイントを獲得できるようになる(一般カードは0.5%還元)。
これら3つ(リクルートカードの2枚持ちの場合は4つ)の組み合わせも国際ブランドを考えると複数パターンがある。さらに、ETCカードが必要・不要、コンビニや飲食店を利用する・利用しないなど、さまざまなパターンが考えられるため、次回は、パターン別におすすめの組み合わせを紹介したい。