公的個人認証サービスとは、スマートフォンでマイナンバーカード情報を読み取り、本人確認するサービスだ。最近はやりの運転免許証などを撮影し、顔を傾けるなどのeKYCの1つとなる。大きな違いは、マイナンバーカードの暗証番号を入力する事で認証を完了させるため、顔写真などの撮影が不要となる。
公的個人認証サービスは、LINE PayやPayPay、J-Coin Payの本人確認方法でも利用できるが、筆者は全て本人確認済みのため公的個人認証サービスを試したことがない。
イオンカードが公的個人認証サービスを開始したため、マイナンバーカードで本人確認を行ってみることにした。
先日もイオンSuicaカードを申し込んでおり、さすがにこれ以上イオンカードを申し込むのもどうかとは思うが、やはり試してみたい。
筆者が保有しているイオンカードは以下の通り。
- イオンゴールドカードセレクト
- コスモ・ザ・カード・オーパス
- イオンJMBカード
- イオンカード(ミニオンズ)
- イオンカード(WAON一体型)
- ウエルシアカード
- イオンSuicaカード
特典や最短5分審査なども考えると「TGC CARD」が良さそうだ。TGC CARDは特別鑑賞シネマチケットを利用でき、年間12枚まで1,000円(税込み)で映画鑑賞できる。
通常のイオンカード特典も利用可能だ。国際ブランドはJCBのみ。
早速申し込みを開始。申込時に「スマホとマイナンバーカードでかんたん申し込み」があるため、「かんたん申し込みを利用する」にチェックを入れ、「ご本人さま登録へ進む」をタップ。
「マイナンバーカードによる本人認証」の説明が表示されるため内容を確認。マイナンバーカードの他にイオンウォレットアプリが必要だ。イオンウォレットアプリを「インストールしている」にチェックを入れ、「認証にすすむ」をタップ。
「署名用電子証明書暗証番号(6~16桁)」を入力し、マイナンバーカードの上にiPhoneを置き「スキャン」ボタンをタップ。読み取りが完了し、イオンウォレットアプリを起動したブラウザーのタブを閉じる。
「マイナンバーカードによる本人認証」の結果が表示される。認証が完了すると「お手続きへ」ボタンをタップ。
今回は、公的個人認証サービスを試す事が目的であり、カードを申し込む前に本人認証が行われたため「TGC CARD」を申し込む必要はなくなったが、せっかくなのでそのまま継続する。
公的個人認証サービスを利用すると、名前・住所・生年月日が既に入力済みのため、通常よりも入力項目が少ない。
最後に申し込みしたところ、1分で審査が完了。イオンウォレットアプリでログインするとカード情報も確認できた。
即時発行の場合は、イオンスクエアメンバーIDが新規に発行されてしまうため、既存のIDに統合するには数日かかる。
運転免許証を撮影したり、顔を傾けるなどで行う本人確認(eKYC)でも、運転免許証などのコピーをとって郵送するよりもかなり楽にはなっているのだが、公的個人認証サービスはさらに本人確認が楽になる。
問題があるとすれば、マイナンバーカードの「署名用電子証明書暗証番号(6~16桁)」を覚えているかどうかだろう。数字4桁の暗証番号ではないため、パスワードが通らないと利用する事ができない。4桁の暗証番号と6~16桁の暗証番号はどこかに控えておいた方が良いだろう。