2024年1月に開始したJAL Life Statusプログラム。これまでの1年間限りのFLY ONポイントとは異なり、生涯にわたってたまるポイントだ。
JALグローバルクラブ(JGC)の入会基準も変更となり、Life Statusポイント基準となった。
Life Statusポイントはなかなかたまりにくく、筆者も計算してみたところ、実質JGC修行は終了したと感じている。
JGCへの道はLife Statusポイントが1500ポイント以上
新しいStarグレードは以下のようになり、1500 Life Statusポイント以上でJGC会員となることを覚えておこう。
Starグレード | 必要Life Statusポイント数 |
JGC Six Star | 1万2000ポイント |
JGC Five Star | 6000ポイント |
JGC Four Star | 3000ポイント |
JGC Three Star | 1500ポイント |
JMB elite plus | 500ポイント |
JMB elite | 250ポイント |
Life Statusポイントのたまり方は?
この1500ポイントをためるためのLife Statusポイントのたまり方を確認する。
例えば、フライトでたまるポイント数は以下のようになる。
サービス | 指標 | Life Statusポイント積算基準 | Life Statusポイント数 |
JALグループ国内線 | 回数 | 1搭乗 | 5ポイント |
JAL国際線 | 区間マイル | 1000区間マイル | 5ポイント |
国内線は1搭乗で5ポイントとなるため、以前のようなアイランドホッピングで国内線を13回飛んだとしても65ポイント。
国際線はフライトマイルではなく区間マイルとなるため、ファーストクラス利用でもエコノミークラス利用でも、たまるLife Statusポイントは同じだ。東京-ニューヨークでの区間マイルは6739マイルのため、片道で6×5=30ポイントだ。
これだけでも1500ポイントがどれだけ遠い存在かがわかるだろう。
なお、国際線で東京-ニューヨークを往復する場合は、往路の端数分マイル739マイルは次回に繰越しされる。復路の6739マイルに加えて往路の端数分である739マイルを合算し、7478マイルでの計算だ。従って、復路で獲得できるLife Statusポイントは7×5=35ポイントとなり、端数の478マイルが次回繰り越しとなっていく。
続いて、金融関連サービスを確認する。これまでのFLY ONポイントはフライトのみで獲得できるポイントだったが、Life Statusポイントは日常の生活でもためられるのが特徴だ。
サービス | 指標 | Life Statusポイント積算基準 | Life Statusポイント数 |
JALカード | マイル | 2000マイル | 5ポイント |
JAL Pay | マイル | 500マイル | 1ポイント |
JAL Pay両替 | 両替マイル | 300マイル | 1ポイント |
JAL住宅ローン | 融資実行 | 融資実行 | 20ポイント |
JALの資産運用 | マイル | 1マイル以上 | 1ポイント |
JALカードの場合はショッピングマイル・プレミアム、JALカード特約店の積算分も対象となるため、基本的にはJALカード利用が中心だろう。
ただし、JALカードのショッピングマイルの計算は「当月+翌月」の利用となる。例えば、当月+翌月が2200マイル獲得すると5ポイント獲得でき、200マイルは次回繰り越し。当月+翌月で2000マイルの獲得がなければLife Statusポイントは獲得できないので注意しよう。
他のサービスでのLife Statusポイントは以下のような内容だ。
サービス | 指標 | Life Statusポイント積算基準 | Life Statusポイント数 |
JAL Mall | マイル | 100マイル | 1ポイント |
JAL Wellness & Travel | 登録期間 | 1か月 | 1ポイント |
JALでんき | マイル | 1マイル以上 | 1ポイント |
JAL機内販売 | マイル | 100マイル | 1ポイント |
ジャルパックツアー 国内ツアー | ツアーマイル | 利用1回 | 1ポイント |
ジャルパックツアー 海外ツアー | 3ポイント | ||
JALふるさと納税 | 寄付額 | 5万円 | 1ポイント |
JAL ABC | マイル | 200マイル | 1ポイント |
JAL光 | マイル | 1マイル以上 | 1ポイント |
どのサービスをみても、なかなかたまりにくいのがLife Statusポイントとなり、以前のように1年間修行してJGC達成というのはほぼ不可能だろう。
この「JGC=ほぼ無理」とならないように用意したのがJMB eliteとJMB elite plus。JMB eliteは250ポイント、JMB elite plusは500ポイントと1500ポイントから考えるとかなり楽になる。
JMB eliteは年2回サクララウンジを利用でき、JMB elite plusは年6回サクララウンジを利用できる。
意外とLife Statusポイントはたまっているかも?
筆者は既にJGCとなっているため、あまりLife Statusポイントを気にしていなかったのだが、JMB会員であればLife Statusポイントはたまっているはずだ。
子どもたちのLife Statusポイントがたまっているのかを確認したところ、95ポイントたまっており、意外とたまっていることが判明。
中学生で95ポイントたまっているのであれば、大学卒業までにはJMB eliteに達成しているかもしれない。Starグレードの特典を利用するには、JALカード CLUB-Aカード以上のクレカが必要となるため、大学卒業後はJAL CLUB ESTのCLUB-Aカードあたりを申し込めば、以降はJALカード利用でのLife Statusポイントもたまり、JMB elite plusも達成できるのではないだろうか。
JAL CLUB ESTでは年5回の国内線サクララウンジを利用でき、30歳までにJMB elite plusになっていれば、年6回のサクララウンジを利用でき、JAL CLUB ESTの特典からシームレスに移行できそうだ。
JALは、短期間でたくさん搭乗する”修行”ではなく、日々の生活でJALのマイルとLife Statusポイントをためてもらい、長い期間利用してもらうという方針に切り替えたのだろう。
JGCを目指すことが難しくなったため、ANAの動きも気になるところ。今後、ANAも同じような変更をしてくる可能性もあり、早めにSFCの修行をした方が良いのかもしれない。