先日、ドコモが「dカード プラチナ」を発行すると日経クロステックの記事を見かけた。記事によると、2024年7月5日にドコモの前田社長の取材時に発言したとのことで、2024年秋ごろに追加する予定とのこと。
では、まだ発表もされていないdカード PLATINUMだが、どんな特典が付帯して年会費はどうなるのかなどを考えて見たい。
dカード PLATINUMの年会費は?
ちょうど、この記事の直前に発表があったのが楽天ブラックカードの申込制への移行だ。これまで、楽天ブラックカードは招待制だったが、条件をクリアすることで楽天ブラックカードの申し込みができるようになった。
5大ポイントと紹介されているのがVポイント、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイント、PayPayポイントとなっており、金融サービスで激しい争いをしている。
この5大ポイントの中でゴールドカードを超えるプラチナカードがあるのは、楽天ポイントがたまる楽天ブラックカードと、VポイントがたまるOliveフレキシブルペイ プラチナプリファードのみとなる。
どちらの年会費も3万3000円(税込み)となっているため、dカード PLATINUMも3万3000円(税込み)となるのではないか。
家族カードの年会費は2~3枚程度は無料で提供されそうだ。
dカード PLATINUMはマネックス証券での還元率も2%程度に?
楽天証券で楽天ブラックカードによるクレカ積み立てすると2%の楽天ポイントを獲得できる。SBI証券でOliveフレキシブルペイ プラチナプリファードは2024年11月以降、年間利用額に応じてポイント付与率が変わり、年間500万円以上で3%、300万円以上で2%、300万円未満で1%となる。
これらを考えると、dカード PLATINUMの場合もマネックス証券で2%前後のdポイントがたまるサービスを開始するだろう。
dカード PLATINUMはコンシェルジュデスクを利用できる?
Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファードも楽天ブラックカードもコンシェルジュデスクの利用はできるため、dカード PLATINUMもコンシェルジュデスクの利用はできそうだ。
ただし、dカードとdカード ゴールドはVisaとMastercardのみとなるが、プラチナカードとしてはどちらか一方となる可能性もある。
年会費2~3万円程度のプラチナカードの場合は、独自にコンシェルジュデスクを用意することが少なく、国際ブランドのコンシェルジュデスクを利用する事が多い。
例えば、Visaの場合はVPCC、MastercardはMastercardコンシェルジュデスク、JCBはプラチナ・コンシェルジュデスクなど。それぞれのコンシェルジュデスクは使い勝手が異なるため、dカード PLATINUMはVisaのみにする、またはMastercardのみにすると言う事もありそうだ。
ドコモケータイやドコモ光は10%超のポイント還元に?
年会費1万1000円(税込み)のdカード GOLDが人気の理由はドコモケータイやドコモ光で10%のdポイントを獲得できる点だ。
ドコモ料金が1万円程度の場合、毎月1000ポイントを獲得でき、年間1万2000ポイント獲得できる。1万1000円(税込み)の年会費を払ったとしても、ドコモ料金だけで年会費を回収できるため、dカード GOLDの契約数の方がdカードよりも上回っている。
では、dカード PLATINUMの場合は15%や20%還元と言う事はあるのだろうか? 筆者はドコモケータイやドコモ光は10%還元のままとなり、それ以外の特典での上乗せと考えている。
例えば、ahamoの料金をdカードで支払うと毎月のデータ容量が+1GB/月、dカード GOLDで支払うと+5GB/月の特典があるため、dカード PLATINUMの場合は+10GB/月などの特典が付帯しそうだ。
さらに、dカード GOLDで購入した場合は修理不能時に購入から3年間、最大10万円補償の特典が付帯するが、金額アップもあるだろう。
d払いの優遇も?
dポイントクラブが2024年10月にリニューアルする。
dカード PLATINUMの発行時期は秋ごろと書かれていたため、dポイントクラブのリニューアルにも何らかの影響はありそうだ。
10月以降のdポイントクラブで大きな特徴はd払いの優遇となり、例えば、dカード PLATINUMの場合は3つ星以上が確定したり、d払い+dカード PLATINUMの場合は+0.5~1%程度の上乗せなども考えられる。
プライオリティ・パスは?
海外の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パス。
Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファードは付帯せず、楽天ブラックカードは同伴者2人まで無料と2つのカードで方針が異なる特典だ。
dポイントはハワイやグアムでも利用できるが、dカード GOLDでの空港ラウンジサービスは主要国内空港とハワイの空港を利用できるため、特にプライオリティ・パスを追加する必要もない。
Oliveフレキシブルペイ プラチナプリファードのように、プライオリティ・パスの特典を削り、dポイントが多くたまる特典に振った方が利用者にメリットはありそうだ。
街ナカ ラウンジは?
ドコモはドコモショップが街ナカにたくさんあるため、直営のドコモショップ内にdカード PLATINUMの保有者向けラウンジを用意するのはどうだろうか。
1時間程度休憩でき、その間にスマホ充電ができたり、手続きなどもできれば保有するメリットもある。
楽天カードは、ハワイに楽天カードラウンジを用意し、Oliveは渋谷にラウンジをオープン。
新たに街ナカのラウンジを用意するのは大変だが、ドコモショップを利用できれば場所の確保はできている。
テーマパークラウンジなどは?
以前、dポイントクラブがドコモ回線継続利用期間などで決まっていた時期にあったのが「プラチナクーポン」だ。プラチナクーポンは抽選で東京ディズニーランドや東京ディズニーシーのパークチケットが当たったり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のドコモラウンジの利用が当たったりする特典があった。
dカード PLATINUM保有者限定で、この特典を復活するのもありだろう。
dカード PLATINUMについては何一つ発表されていない。従って、これまで書いた内容は筆者の勝手な考えだ。
年会費は2万円程度となり、特典を更に絞る可能性もある。
dカード PLATINUMの検討が発表されたことにより、au PAYプラチナカード、PayPayカード プラチナなども検討段階に入っているのではないだろうか。