先日、092から始まる不思議な電話番号からの電話があった。電話番号は北から南にかけて番号が振られているため、092は九州あたりだ。
電話に出てみると、「楽天カード信用管理部」とのこと。確かに、以前も楽天カードの不正利用があった時に、九州からの電話だったことを思い出す。
深夜に有効期限やセキュリティコードエラーで複数のサイトで利用しようとした形跡があるが、利用したかどうかの問い合わせだ。
利用した覚えもないため、利用していないと伝えると、カード番号を変更してカードを郵送するとのことだ。
カード番号を固定して、有効期限、セキュリティコードを試していたと言う事で、おそらくクレジットマスターだろう。
クレジットマスターは、クレジットカード番号を固定し、有効期限、セキュリティコードを試してカード情報を入手する方法だ。
筆者は、現在130枚近いクレカを保有しており、たまたま固定したクレジットカード番号が筆者のものに当たったと言う事だろう。
当然、新しく発行される楽天カードはカード番号などが変更されて送られる。固定費などで利用している場合は、カードの登録を変更する必要がある。
クレジットマスターについて詳しく知りたい場合は上記のURLを参照してほしい。
最近は決済時に通知できるクレカも増えているが、決済エラーの場合も通知するカードはほとんどない。従って、実際は多くのカードで今回の被害未遂のように、カード情報の割り出し作業をされている可能性は高い。
実際、筆者はauじぶん銀行スマホデビットでの不正利用被害未遂があった際、auじぶん銀行スマホデビットは決済エラーも通知もあるため、ぞっとした経験がある。
もし、使わないクレカなどがある場合は、カードの解約しておこう。保有しているだけで被害にあう可能性があるためだ。
不正利用について、筆者が保有しているカードでは楽天カードの精度がかなり高いと感じている。前回は筆者も気づいていなかった明細の指摘があり、今回は不正利用未遂でも確認の電話があった。
他社カードでもカードが一時的に止まり、電話やSMSでの問い合わせがある事も経験しているが、実際に筆者の利用にも関わらずストップしている。実際の不正利用でストップまたは検知したのは楽天カードだけだ。
カード会社の不正利用対策もAI導入などで精度が高くはなってきているはずだが、なかなか不正利用の被害額は減らない。
不正利用にチェックするサイトが3Dセキュア2.0が導入されていたとしても、追加認証しない場合、有効期限・セキュリティコードを機械的にチェックすることができる。
3Dセキュア2.0の導入が2025年3月末までに全ECサイトに導入されたとしても、クレジットマスターを対策するのは非常に難しいと感じた。