2022年初頭にPASMOを払いもどしSuicaのみを利用していたが、2024年夏、久しぶりにPASMO利用を再開したところ、取り巻くポイント環境が激変していた。
ひもづけポイントが増えた
以前PASMOにひもづけしていたのは東急ポイント、東京メトロのメトポ、東京都交通局のToKoPo、3種類のポイントであった。
2024年3月に相模鉄道の相鉄ポイントがスタートし、翌4月には京浜急行電鉄が鉄道乗車ポイントサービスを開始。神奈川県内で電車に乗ることが多い筆者にとってPASMOにひもづけすることで獲得できるポイント種が増えた。5社分の乗車ポイントがひもづけできるということはPASMO再導入の後押しとなった。
ひもづけの難易度は各社大いに差が
新しく発行したモバイルPASMOに各社ポイントサービスをひもづけたが、その難易度は大いに差があった。
東急、東京メトロ、京急の3社はwebサイトにログインし、簡単にひもづけができた。
相鉄はひもづけをするために、今まで利用していたポイントアプリとは別のアプリのダウンロードを求められた。使い分けがよくわからないまま、新しいアプリからPASMOのひもづけが完了した。
個人的に1社で複数アプリのインストールを強いられるのは煩わしく、1つのアプリを残して他をアンインストールすることもあるため、相鉄の乗車頻度が上がらなかったらポイントを諦めてでもアプリを削除したいと考えている。
ただ、圧倒的に不便だったのは以前と同じく東京都交通局であった。PASMOのひもづけは駅でないと実施できないからだ。ひもづけのために外出し、券売機で旧PASMOのひもづけ解除、新PASMOのひもづけを行った。
PASMOで得られるポイント数も各社さまざま
2024年8月に入ってからひもづけを行い、月が締まったのでポイントの様子を確認した。各社ポイント付与ルールが異なっておりこちらも大きな差が出た。
東急は2日4回利用し乗車額に応じた23ポイント。ただ2日の乗車のうち1日は6%還元キャンペーン対象日であるため、9月末までに6ポイント追加で付与される。
メトポはルールが大幅に変わっており、初月は乗車によるランクスコア取得のみでポイント付与なし。8月の乗車によりシルバーランク判定を受けたため、9月の乗車額に対し2%分のポイントを獲得できる。
ToKoPoは2回地下鉄に乗車しボーナスポイント含め6ポイント。
京急は同一運賃区間を同一月内に3回以上乗車しないとポイント付与されない。8月は1往復、2回乗車のため対象外であった。この京急のルールはJR東日本の「リピートポイント」と競合してしまう。
筆者は月の乗車状況により品川・蒲田・川崎・横浜への移動をJR、京急どちらかに寄せることで獲得ポイント数に大きな差が出そうだ。
相鉄は乗車なしのためポイントもなし。
確認の結果、現在の鉄道利用状況を踏まえると東急、メトポ、ToKoPoはPASMOを積極利用。京急、相鉄はプラスのポイントを諦めSuica決済でも良いという評価になった。数カ月様子を見ていきたい。
クレジットカードタッチ決済キャンペーンに注意
東急はPASMO利用で6%還元のキャンペーンを実施中だが、2024年9月19日まではJCBのタッチ決済で50%OFFのキャンペーンも実施されている。19日まではまず、JCBカードで乗車したい。
他にもタッチ決済はこのところおトクなキャンペーンが多いため注意したい。
どの会社・どの決済方法を選ぶか最新情報を確認しよう
この2年近くで鉄道ポイントルールが大いに変化していたことに驚いた。ぜひ改めて自身が利用する路線での最新のポイント付与ルールを確認し、優先順位を考えてみて頂きたい。