セブン-イレブンでVポイントが最大10%たまるサービスはどの企業にメリットがあるのだろうか。
セブン-イレブンで最大10%のポイント還元特典の条件を見ていこう。
まず、セブン-イレブンでは、三井住友カードのスマホでタッチ決済を利用すると現時点でも7%のVポイントを獲得できる。
最大10%の条件としては、以下の準備が必要だ。
- 三井住友カード(Vpass)とVポイントを連携
- 三井住友カードの対象カードをApple PayまたはGoogle Payに登録
- 7iDの取得
- セブン-イレブンアプリにログイン
- 7iDとVポイントの連携
既に三井住友カード(Vpass)とVポイントの連携が済んでいる場合、Apple PayやGoogle Payに設定済みの場合は”1″と”2″は不要。
また、7iDを取得していたり、セブン-イレブンアプリを使っている場合は”3″と”4″は不要だ。
10月15日以降に、セブン-イレブンアプリからバナーをタップし、Vポイントを設定する。これで”5″の連携が完了。
この準備ができれば、セブン-イレブンでセブン-イレブンアプリを提示し、三井住友カードのスマホのタッチ決済で支払うと最大10%のポイントを獲得できる。
最大10%の内訳は、セブン-イレブンアプリの提示で0.5%のセブンマイルがたまり、Apple PayまたはGoogle Payで三井住友カードのスマホのタッチ決済を利用すると9.5%のVポイントがたまる。
セブンマイルからVポイントのポイント交換サービスも開始し、10マイル=10ポイントとして交換できるようになるため、Vポイントに交換すると最大10%のVポイントを獲得できると言うわけだ。
ここで重要なのが、10%にするにはセブン-イレブンアプリの提示が必要であるという事。筆者はセブン-イレブンを良く利用するが、セブン-イレブンアプリを提示して買い物すると、「セブン-イレブンアプリの提示ありがとうございました」のようなアナウンスがレジで流れる。
しかし、レジで並んでいたとしても、この音声が聞こえてくることはほとんどない。発表会で、セブン-イレブンアプリが2600万ダウンロードと紹介されていたが、正直それほど使われていないように思われる。
元々、セブン-イレブンでは共通ポイントを導入しておらず、決済時にバーコードを提示する癖がついていないのも原因だろう。
コード決済サービスの7payが軌道に乗っていれば、レジでアプリを起動する癖がついていたため、それほど苦労せずにアプリを使わせることができたのではないだろうか。
セブン-イレブンとしては、Vポイント10%での来店促進に加え、セブン-イレブンアプリを提示させる癖を付けさせるための提携と思われるが、三井住友カードのスマホタッチ決済でのVポイント9.5%でも十分高く、残り0.5%のために、どれだけ提携後にアプリ起動率を上げられるかが鍵になりそうだ。
Vポイント陣営としては、今まで共通ポイントを導入してこなかったセブン-イレブンと手を組めたのは非常に大きく、今回の提携としてはVポイント陣営の方がメリットが大きいように感じられた。