PayPayでは、神社や寺院でのお賽銭が可能になり、2025年の初詣の祭にはお賽銭で「ペイペイ♪」の音も聞こえるのではないだろうか。
PayPayを利用してもPayPayポイントもたまらず、PayPayステップの対象外。
PayPayでおトクにはならないのだが、小銭がない時などは便利だろう。また、現在は対象外だが、webサイトにQRコードをはり付ければ、遠隔でもお賽銭が可能になる。
神社・寺院側は手数料が取られるが、小銭の両替手数料が発生する可能性、賽銭泥棒なども考えると、キャッシュレスの方が良いだろう。
キャッシュレスでもお賽銭の効果は変わらないのだろうか。浄土宗大本山増上寺の参拝部長 武智公英氏によると「小銭でもキャッシュレスでも気持ちは変わらないため、変わらない」とのこと。
早速、筆者もPayPayでお賽銭を試してみることにした。
実際にお賽銭で気になった点は2つあり、1つ目は利用条件だ。
PayPayでのお賽銭の場合、本人確認ユーザーであり、かつPayPayマネーしか利用できない。PayPayの本人確認ユーザーは3200万人と約半分。PayPayでお賽銭ができると気がついてから本人確認しようと思ってもほぼ無理だろう。
また、PayPayマネーしか利用できないため、普段はPayPayマネーライトしか利用していない場合、PayPayマネーを何らかの方法で入手する必要がある。誰かがPayPayマネーを持っていれば、送金してもらう事も可能だが、誰もPayPayマネーを持っていない場合は、事前に銀行口座をひも付けるなどが必要だ。
2点目は、筆者の端末の問題なのか、QRコードを読み取るとしばらく時間がかかった点。通常は、QRコードを読み取ると、すぐに以下のような金額を入力する画面が表示される。
しかし、筆者の端末で実施すると、以下のような待ち画面がずっと表示される。数分後に上記の画面が表示されていた。
直前でPayPayでお賽銭ができるとわかってから読み込み、ずっと上記の画面だと焦るだろう。アプリのバージョン問題ではなく、回線の問題のような気がする。回線の問題であればオフラインモードで利用すれば良い。
しかし、お賽銭には決済システムが使われておらず、送金のシステムが利用されており、お賽銭はオフラインモードに対応していない。
混雑している場所ではスマホは繋がりにくくなる事もあり、大晦日など人が多く集まる場所ではPayPayでのお賽銭ができなくなる可能性があるのではと感じた。
今回、どれだけPayPayでのお賽銭が使われるのか、不具合などがないかを検証し、どんどん便利に変わっていくのだろうが、最初はある程度の混乱がありそうだ。