Infoseek 楽天

松本潤、新会社の登記簿に「仮想通貨の企画」「美容サロンの経営」「農業」の項目 幅広い人脈から見えるビジネスの勝算

NEWSポストセブン 2024年6月14日 7時15分

 満を持して独立を決意した松本潤(40才)。このたび、明らかになった新会社の全貌は、盟友たちと比べても飛び抜けた多角経営を目指すものだった。驚きの新事業に潜む懸念と可能性を、彼の人脈から読み解く。

《この新しい章の始まりに、創造に満ちた未来を共に築いていきたいと心から願っています》

 国民的アイドルは、独立にかける思いをこう綴り、自身の未来を形作る一歩を力強く踏み出した。6月1日、5月末にSTARTO ENTERTAINMENTを退所した松本潤が、新会社「MJC」(「Majestic Joint Creativityの略)の設立を発表した。冒頭は、同社のホームページに松本が掲げた“所信表明”だが、そこで何度となく目についたのは「創造」という言葉だった。

《MJCは、創造する仲間と共に》
《創造性と絆を大切にし》

 文中で繰り返されること、実に6回。自身の肩書を「Chief Entertainment Officer」と称した点など独自性を感じさせる。

「略すとCEO(最高経営責任者)と同じですね。エンタメにこだわる松本さんならではのしゃれた役職です」(芸能関係者)

 昨年来、多くの盟友たちが事務所からの独立を発表。去就が注目されていた松本は、主演を務めたNHK大河ドラマ『どうする家康』の撮影が終了した昨年の秋頃から、熟考を重ねてきたそうだ。

「思い悩みながら、個人として独立するという結論に至ったのは、今年の春先のことだそうです。その後は、水面下で準備を進め、ホームページでは所信表明の英訳版も掲載するなど用意周到でした。昨年、一足早く独立した二宮和也さんが当初はマネジャーもつけず、徒手空拳で独立したのとは大違いです」(前出・芸能関係者)

 昨年末には、胸中にあった“構想”を隠しきれずについ吐露してしまった場面もあった。12月11日、俳優・山田裕貴のラジオ番組『山田裕貴のオールナイトニッポンX』(ニッポン放送)に招かれた松本はこう熱弁を振るった。

《いつになるかわからないけどぼくはね、制作会社を作りたいんですよ。一緒にお仕事させてもらう人たちで、クリエイターの人たちには素晴らしい人たちがいるから》

 そこで語られたのは、作品ごとにクリエイターたちが結集して創作にあたるという構想だった。

「気鋭のクリエイターたちと積極的に交流するなど、幅広い人脈をもつ松本さんならではの発想です。昨年末から松本さんには、おぼろげながら独立した際に思い描く理想もあったのでしょう」(前出・芸能関係者)

 そんな松本の新会社にはある特徴が見受けられる。それは登記簿謄本に記載された目的欄の項目の多さだ。「仮想通貨の企画」「美容サロンの経営」「農業」など、芸能活動とは異なるジャンルも含め全部で26もの項目を掲げているのだ。

「嵐のほかのメンバーもそれぞれ法人を設立していますが、松本さんの会社の項目は飛び抜けて多いですね。大野智さん、櫻井翔さん、相葉雅紀さんは、『タレントのマネジメント』や『知的財産権の管理』など、4、5項目程度。映像制作や音楽配信を含む二宮さんですら13項目です。松本さんの興味関心が多岐にわたり、新事業に野心的に取り組む意向の表れでしょう」(松本の知人)

 こうした特徴には、「スタートから力みすぎてはいないか」との声もある。特に懸念材料として挙げられるのは、「仮想通貨の企画」だという。

「とかくトラブルが多いビジネスで、ミュージシャンのGACKTさんはSPINDLEという仮想通貨事業に参画していましたが、価値が大暴落して批判の的になった。当時は通称“ガクトコイン”なんて言われていて、大炎上しましたね。大谷翔平選手や大坂なおみ選手のように、仮想通貨を取り扱う業者の広告塔になったものの、経営者が逮捕されイメージ悪化に陥ったケースもあります」(経済ジャーナリスト)

 美容サロンについても、

「歌手の野口五郎さんは美容院の経営に乗り出したものの、紆余曲折を経て7000万円の負債を抱えたこともありました」(前出・経済ジャーナリスト)

 と、不安視する声もある。しかし、そんな懸念を払拭するように、「彼ならば立派にやり遂げますよ」と期待を寄せるのは旧知のテレビ局関係者。松本の強みは「人脈」にあるという。

「松本さんは後輩や裏方の面倒見がよく、大河ドラマの撮影の合間にも数十人のスタッフを集めて、食事会を開いていました。業界外の友人も多く、スタートアップ経営者や飲食店関係者などバラエティーに富む。嵐の中では“グルメ王”と言われますが、それは各界の大物を含め、多くの会食を重ねてきたからですよ」

友人は「社長からガーシーまで」

 一例として挙げられるのは、昨年11月に松本が姿を見せた場所だ。日本一のまぐろ仲卸として知られる「やま幸」社長・山口幸隆氏の還暦と創業40周年を祝うパーティーに駆けつけたのだ。幅広い人脈で知られる山口氏のパーティーには松本以外にも芸能人が多数参加。サッカー界のスター選手・メッシからの祝花も届いたという。

「松本さんは山口社長を“食の師匠”として慕っていますが、こうしたセレブの交差点にいるような人物とも親交が深いのです」(前出・テレビ局関係者)

 昨年末から今年の初めに松本が開催した初の展覧会「PERSPECTIVE -時をつなぐ眼差し-」でも彼の交友の幅広さが垣間見えた。一般公開に先立って行われた関係者内覧会には、芸能界の友人だけでなく、ジャズピアニストの上原ひろみ氏や、インテリアデザイナーの片山正通氏など幅広い業界人が足を運び、中には売上高2800億円を超える森ビルの辻慎吾社長の姿もあった。

「そうした立派な人脈がある一方、ガーシーこと東谷義和氏とも交流があったわけで、まさに硬軟自在な人脈の持ち主。会社の事業を考える際には、きっと多くの友人知人にも相談し、その上で仮想通貨や美容サロンも目的に加えたはずで、勝算があるのでしょう。芸能界では鉄板と言われ、多くのタレントが成功している『つけまつげ』事業、さらに仮想通貨では『松本コイン』が発行されて……彼ならやり遂げられるかもしれませんよ」(前出・芸能関係者)

 各界のトップランナーたちと交わりながら、新生・松潤がどんな「創造」を生み出していくのか、期待は膨らむばかりだ。

※女性セブン2024年6月27日号

この記事の関連ニュース