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映画『キングダム』“第5弾以降”の撮影が7月に開始へ、坂口憲二が出演か 『教場』で共演した木村拓哉が復帰を後押し

NEWSポストセブン 2024年6月15日 7時15分

 昨年、9年ぶりにドラマ出演を果たした坂口憲二(48才)。その後、彼の俳優としての活躍は聞こえてこなかったが、この夏にいよいよ本格始動する。その裏にはかつて同志として切磋琢磨した“先輩”の存在があったようだ。

 あの大作映画がついにこの夏、再始動するという。

「7月頃から、とある地方で映画『キングダム』の第5弾以降の撮影が始まると聞いています」(映画会社関係者)

 この関係者によると、主演の山崎賢人(29才)はもちろん、吉沢亮(30才)や橋本環奈(25才)らおなじみの面々に加えて、新たに名だたる俳優たちが参加するという、期待の続編だ。

「第5弾から参加するのは、主役級の俳優さんばかり。なかでも、注目すべきは坂口憲二さん(48才)だと言われています。

 一時は芸能活動を休止していたので、坂口さんにとっては久々の映画出演。それだけに意気込みはすごく、出演が決まるやいなや体を鍛え直すなど、準備に余念がないそうです」(前出・映画会社関係者)

 映画『キングダム』は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で現在も連載が続き、青年マンガ史上初となる累計発行部数1億部を突破した原作を実写化したもの。春秋戦国時代の中国を舞台に、天下統一をめざす勇者たちの大河ロマンが繰り広げられ、『キングダム』(2019年)、『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022年)、『キングダム 運命の炎』は3作連続で興行収入50億円を超える超人気シリーズとなった。7月には4作目となる『キングダム 大将軍の帰還』が公開される。

「原作がかなりの長編だけに、ファンからは『映画版はいつまで続くのか』との声が多くあがっています。

 実は長編化を念頭に2~4弾まではまとめて撮影しており、これから撮影が始まる5弾以降も一気に7弾まで撮影する。最終的には10作を超える壮大なスケールになる計画もあるそうです」(別の映画会社関係者)

 3作分の撮影ならば、かなりの長丁場となりそうだ。

「撮影は冬までかかるそうです。久しぶりの映画出演とはいえ、日本の俳優で坂口さんほど野性味のある役を演じることができるかたはそうそういませんから、スタッフは彼との撮影に大きな期待を寄せています」(前出・別の映画会社関係者)

「世界の荒鷲」と称されたプロレスラーの坂口征二氏(82才)を父に持つ坂口は1999年にファッション誌『MEN’S CLUB』でモデルデビュー。同年にドラマ『ベストフレンド』(テレビ朝日系)で俳優活動をスタートし、『プライド』(2004年)、『医龍シリーズ』(2006年・ともにフジテレビ系)などで人気を博した。

 野性味あふれる二枚目俳優として順調にスター街道を歩んでいた坂口に異変が生じたのは2012年のことだった。右股関節に痛みを感じ、2015年に国指定の難病「特発性大腿骨頭壊死症」【*】と診断されて手術を受けた。その後は仕事をセーブしていたが、病状は好転しなかった。

【*大腿骨の先端の丸い部分である「大腿骨頭」の血流が悪くなり、骨の組織が死んだ状態になる病気】

「しっかり体調を戻してから、自分のできることをやっていきたい。それが表現の世界なのか、またまったく違う世界なのかは、いま現在はわからない」──2018年3月、坂口はこう語って芸能活動の無期限休止を表明し、所属事務所を退社した。

 表舞台から姿を消した坂口だが、その後、思わぬ分野で名を馳せた。

「もともと大のコーヒー好きだった坂口さんは療養中に米オレゴン州のポートランドを訪れて現地のコーヒー文化に触れ、帰国後にコーヒーのいれ方や豆の焙煎法などを学び、2018年にオリジナルブランド『The Rising Sun Coffee』を立ち上げ、店舗もオープンしました。根が真面目な努力家だけに徐々に事業は軌道に乗り、コーヒーショップは3店舗まで拡大しました」(坂口の知人)

3人目の子供が生まれていた

 焙煎所のある千葉・九十九里浜を訪れてはコーヒーの焙煎と趣味のサーフィンに没頭し、少しずつ心身をリフレッシュさせた坂口。

 そんな彼が、再び俳優として姿を現したのは2023年。ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)で9年ぶりの役者復帰を果たしたのだ。

「ファンは坂口さんの安定感のある演技を熱い視線で見守り、次の出演作を待ち続けていました。しかし、その後の活動は、CMやバラエティーなどの出演に留まり、今年5月には飯島直子さんがホストを務めるトーク番組に出演し、6年前に3人目の子供が生まれていたことを初告白しました。

 コーヒーの事業が順調ということもあって『教場』は一度きりのサプライズ出演ではないかと囁かれましたが、実はこの間、坂口さんはしっかりと体調面などを整えて本格復帰の準備を入念に進めていたのです。彼をそこまでやる気にさせた裏側には、『教場』で久しぶりに共演した木村拓哉さん(51才)の存在があったと言います」(テレビ局関係者)

 木村と坂口は前述のドラマ『プライド』で共演していた。このドラマのスタッフが坂口の俳優復帰にもかかわっていたという。

「『プライド』と『教場』は一部、同じスタッフがかかわっていたのですが、そのスタッフが『教場』での坂口さんの復帰を木村さんに打診したところ、『ぜひ一緒にやりたい』と二つ返事で了承したそうです」(前出・テレビ局関係者)

『プライド』は実業団アイスホッケーを舞台にしたドラマで、木村と坂口が演じたのは高校の先輩と後輩のバディ役。『教場』でも坂口は木村のかつての後輩として、陰で木村をサポートする“裏バディ”を務めた。撮影現場で坂口の緊張をといたのは、19年という時を経ても変わらない木村の姿だったという。

「『教場』の撮影前日、久々の俳優復帰を前に坂口さんは眠れないほど緊張していたそうですが、現場では木村さんを筆頭に『おかえりなさい』と坂口さんを温かく迎えたそうです。

 その雰囲気で緊張が和らいだ坂口さんは、久しぶりにしてはまずまずの演技ができたと自信がつき、さらに木村さんも坂口さんの演技を称賛したと言います。『キングダム』という大作に挑戦する意欲がわいたのも、19年ぶりに共演した木村さんの後押しがあったからと言えるでしょう」(前出・テレビ局関係者)

 かつて「俳優の仕事は、一生続けていくものだと思っていた」と語っていた坂口。その言葉通り、仲間に背中を押され、再び俳優人生をリスタートする。

※女性セブン2024年6月27日号

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