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《藤岡弘、のイケメン息子と美人姉妹》雨降って地固まる“藤岡家”の壮絶親子ゲンカ「気が入ってないからそうなるんだ!」

NEWSポストセブン 2024年6月29日 6時58分

 偉大な父の背中を見てさまざまなことを学び、いつしか父と同じ道への憧れを抱くようになった4人の子供たち。衝撃デビューで世間を驚かせたのが5年前のこと。経験と年齢を重ねて、その雰囲気もさらに大人らしく。優しい父に、美男美女の子どもたち。そんな藤岡ファミリーの家庭内での素顔に迫ると、テレビでは見ることができない意外な一面があった──。

 武士道精神を重んじ、厳しく叱責することもあるという藤岡弘、さん。そんな父の想いを、4人の子どもたちはどのように受け取っているのだろうか。それぞれが真剣に相手を思うからこそ、ときには真剣にぶつかり合うことも。藤岡ファミリーでは、親子ゲンカも真剣勝負だった。【全3回の第2回。第1回から読む】

──芸能界の大先輩でもあるお父さんから、仕事上のアドバイスをもらうことはありますか。

藤岡真威人(以下、真威人)「やはり、どんな現場でも礼儀礼節を忘れないようにと言われます。幼い頃から武道に取り組んでいる僕らにとって、『礼にはじまって礼に終わる』という姿勢は基本中の基本。もちろん、これは仕事の上だけでなく、日頃、人と接するときには常に大切にしなければいけません。人を思いやる気配り、心遣いをしっかりと持てる『人間力』を磨くよう、繰り返し教わってきました」

──小さな頃から武道の精神を叩き込まれてきたわけですね。お芝居の面ではどうですか。

天翔愛(以下、愛)「私にとってはじめてのミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で、父親に反抗するシーンがあったんです。それがなかなかうまくできず、演出家の方からもOKが出なかった。そこで父に相談したら、『真剣にやればいいんだよ。相手が誰であろうと真剣な気持ちでぶつかれば、それにふさわしい言い方になるはず』と。実際に演じて見せてもくれました。理解したものを稽古場でぶつけたら、演出家の方に『親を食う勢いだね』と褒めていただきました。本番でも、お客さんから『あの場面が一番よかった』と一番言っていただけるシーンになりました」

藤岡舞衣(以下、舞衣)「モデルをやりはじめた頃、周りのみんながきれいでキラキラしているなか、自分の美意識が足りないんじゃないかと落ち込んでしまい、そのことをお父さんに話したら、『あのね、きれいな人もかわいい人も、この世界には星の数ほどいる。だけど、内面から出る美しさや魅力は、人それぞれなんだ。外見も大切だけど、心を磨きなさい』と言われて、ハッとしました。確かに、内面がきれいな方ってとても素敵に見えるし、接していても心があたたかくなる。それから、心を一番大切にして、私ならではの魅力を磨いていこうと考えるようになりました」

──芸能界で長く活躍し、武道で人間力を磨いてきた藤岡さんだからこその、説得力のある言葉。そんなお父さんに、4人のなかで一番似ているのは誰ですか。

愛「私……かもしれません。周りからも言われるし、自覚があります(笑)」

天翔天音(以下、天音)「やはり長女というのもあると思いますが、私たちが落ち込んでいたりすると必ず手を差し伸べてくれる。いつも支えてくれるし、度胸や根性もある。お父さんと似てるなって思う部分がたくさんあります」

舞衣「空手とかの稽古でも、愛ちゃんはすごいよね。女性とは思えない力強さ(笑)」

愛「筋トレを毎日している人の筋力だよって言われるんです。高校の体力テストでも握力が40kgを超えていて、体育委員の人に『剣道部ですか??』って聞かれちゃうぐらい」

──実際には何部だったんですか。

愛「えっと……その時は放送部でした(笑)」

──こうしてお話を伺っていても、本当に家族全員仲が良いのが伝わってきます。お父さんから怒られることもあるんでしょうか。

舞衣「もちろん、あります。食器洗いをしているときにお皿を割っちゃって、『気が入ってないからそうなるんだ! どんなときでも気を抜いちゃいけない』と怒られ、お手本も見せてもらいました」

天音「私は杖術(じょうじゅつ)の稽古中、杖を振り回して壁に穴が空いちゃったことがあったんです。そのときも『杖はふざけて遊ぶものじゃない! 真剣に扱わないと危ないものになってしまう』と、めっちゃ怒られました」

──いつもみなさんを優しく見守っている印象がありますが、怒るときはやはり迫力がありそうですね。

愛「テレビに家族で出ている場面だけ見ると、やはり優しいイメージがあると思います。でも、怒るときは直球で言われるので本当に怖いです。『昭和の父親』なので(笑)」

舞衣「でも、全部筋が通っているし根拠があるから、私たちもちゃんと聞かなきゃってなる」

──親子ゲンカになることはないんですか。

愛「日常的な小競り合いは、もちろんありますよ。特に私は父に似ている分、ぶつかることもみんなよりは多いかも(笑)」

──たとえば、どんなことでぶつかる?

愛「妹たちがお皿を割って怒られていたとしたら、『集中してなかったのはよくないけど、食器洗いを手伝ったことは褒めてあげて』と、言ったり」

舞衣「お互いにしっかり言い合うよね」

天音「ちょっとした言い合いはみんなありますが、愛ちゃんと父とのケンカは怖い(笑)」

愛「私も真剣にぶつかるし、父も真剣に怒るから、自然と激しくなる(笑)」

天音「怒ると怖いけど、真剣に言ってくれているから、響いてちゃんと残る。その真剣に怒る姿が私のなかに残っていて、なにか行動に迷ったとき、『あぁ、お父さんはこう言ってたな』と気づかせてくれるんです」

──そんな頼りになるお父さんに、なにか要望はありますか。

舞衣「お父さんって、いつも誰かのために、家族のためにって、がんばりすぎちゃうところがある。私たちにとって、お父さんは本当に大切な存在なので、自分のことも少しは大切にして欲しい」

天音「父は、笑顔が本当にかわいくて素敵なんです。父が笑うと、家族みんなが幸せな気持ちになる。だから、体は本当に大切にして、その笑顔をいつまでも私たち見せて欲しいです」

愛「父は25歳からずっとひとりで芸能活動をしてきたこともあって、どんな問題も人に頼らず、自分で解決してしまう。もちろん、男らしくていいところではあります。ただ、私たちが止めないと、たとえ体調が悪くてもそれを隠したまま続けてしまう。私たちも少しは成長したと思うので、これからはたまには私たちに頼ってくれたら嬉しいですね」

(第3回に続く。第1回から読む)

撮影/山口比佐夫

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