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【三浦春馬さんの名を靖国に】提灯2万円に値上がりなのに100個も集まった「ファンの熱い思い」 『みたままつり』に献灯ズラリ

NEWSポストセブン 2024年7月16日 18時40分

 東京の夏の風物詩として親しまれている、靖国神社の『みたままつり』が今年も開催されている(7月13~16日)。期間中、神社の境内には大小30000を超える献灯と懸ぼんぼりが掲げられ、都心の夜空を黄色く彩っている。

 並んだ提灯をよく見ると、2020年に亡くなった俳優の三浦春馬さん(享年30)の名前が書かれたものがズラリと並んでいることがわかる。提灯を出しているのは、『日本製普及会』というグループで、春馬さんの著書『日本製』(ワニブックス)が由来になっているという。グループ代表でジャーナリストの水間政憲氏が語る。

「三浦春馬さんの提灯は、一昨年から私たちのグループで献灯しています。実は春馬さんと靖国神社には深い縁があるんです。春馬さんは映画『永遠の0』で、特攻隊員だった祖父の人生をたどる青年役を演じました。

 その役作りの中で、戦争を題材にしたドキュメンタリーを見て勉強したり、自身の亡くなったおじいさんが戦時中どのように生きたか家族に話を聞いたりしたそうです。そういった取り組みの中で役作りを超えた真摯な思いが芽生え、プライベートで靖国神社に毎年参拝するようになったそうです」

 一昨年から献灯をしているという女性が思いを語る。

「春馬さんのファンや、想いに共感する人たちが集まり、今年はみんなで約100個を献灯しています。春馬さんのことを忘れてほしくないという思いもありますが、彼は生前から靖国神社の参拝を発信する、稀有なタレントだったんです。その思いを引き継いでいくと言う意味合いもありますね」(献灯をした女性)

 参加者らに話を聞くと、例年との違いを感じた人もいたようだ。

例年との違いは

「昨年までは、大型献灯を掲げるには1灯につき1万2000円、小型献灯を掲げるには1灯につき3000円の献灯料が必要でした。それが今年から大型献灯が2万円、小型献灯が5000円に値上げされたのです。正直、2万円は高いですよね。値上げの要因は、資材・物価高の影響だと聞いています」
 別の参加者は語る。

「正直、家計には痛いですけど、大事なのは亡くなった人のことを忘れず、偲ぶという気持ちですからね。値段や大きさはあまり関係ないと思います。5万円になってもなんとかして献灯すると思います」(献灯した女性)

 値上げとなっても約100個もの献灯が集まるのは、春馬さんを慕う人が多いことの表われだろう。その活動への熱量は高く、来年の春馬さんの誕生日の4月5日には、彼の故郷の茨城県土浦市で花火大会を企画しているという。

「春馬さんは著書『日本製』で、故郷の茨城県の魅力の一つを土浦の花火だと語っています。春馬さんが生まれ育った地で花火を見て、1人でも多くの人に春馬さんのことを思い出してもらえたらと思っております」(同前)

 来たる7月18日は春馬さんの命日。夏盛りに今一度春馬さんのこと思い出したい。

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