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《19歳飲酒・喫煙でパリ五輪辞退》体操女子・宮田笙子の実家は「400年以上の歴史を誇るお寺」エースが抱えていた「精神面での課題」

NEWSポストセブン 2024年7月19日 18時10分

 パリ五輪の開幕が目前に迫る中、体操女子に激震が走った。日本代表で主将を務める宮田笙子(19)が、出場を辞退することになったのだ。7月19日、日本体操協会は緊急会見を開き、日本体操協会代表選手の行動規範に違反する喫煙及び飲酒行為があったことを発表した。

 喫煙及び飲酒行為は、いずれも6月末から7月にかけて東京都北区にあるナショナルトレーニングセンターの宿泊棟内で行われたという。緊急会見の中で、日本体操協会の西村賢二専務理事は、「『設定された目標に対して数々のプレッシャーなどもあり、そういった行為をしてしまった』と話す場面があった」と宮田に聞き取り調査をした結果を報告した。

「協会の行動規範では、『日本代表チームとしての活動の場所においては、20歳以上であっても原則的に喫煙は禁止する。※2016年度から数年かけて段階的に全面禁止とする』と定められています。また、宮田選手は19歳のため、未成年喫煙・飲酒にも該当します」(スポーツライター)

 宮田は、兄の影響で4歳から本格的に体操を始めた。福井県体操協会会長の故・小竹英雄さん(2023年10月没、享年81)に才能を見出され、「ぜひ鯖江に来てほしい」と熱心な勧誘を受けて、宮田は地元・京都を離れることを決意。中学3年生のときに同市の中学に転校し、その後、体操の名門である鯖江高校に進学した。

 天性の脚力によって、中学時代から業界で知られる存在だった宮田。一方で、“精神面が課題”とも言われていたという。前出のスポーツライターが語る。

「特に2023年の上半期は、彼女にとって受難の時期だったと言えるでしょう。2月に右のかかとを疲労骨折しました。医師に『このままだと体操ができなくなる』と言われるほどの状態でしたが、世界選手権の出場権を得るため、2か月後の全日本選手権に強行出場。周囲のプレッシャーも強く、当時は精神的に荒んだ日々を過ごしたようです」

「あのお寺のお嬢さん」実家は京都の古刹

 今回の喫煙騒動には、体操の世界ならではの事情もあるのかもしれない。

「レジェンドである内村航平氏もそうですが、日本体操界には喫煙者が多くいます。そういう意味では、一息つきたいときにタバコが目に入りやすい環境だと言えるのかもしれません」(前出・スポーツライター)

 宮田の実家は、京都の開基400年以上の由緒ある寺。“あのお寺のお嬢さん”として、近隣住民から親しまれる存在だったようだ。親交のあった地元の人間が語る。

「小学校に行かれてからは、ずーっと体操のお稽古やったと思います。ほとんどお稽古と家との往復で、中学からは地元を離れて、ほとんどこちらでお会いすることはなかったんです。でも小さい頃は外でお見かけすることもありましたし、うちに遊びに来たこともありました。陽気で人懐っこくて、誰とでも仲良くできる、良いお嬢ちゃんでしたよ。

 お母さんも良い方ですしね。ご夫婦でお寺を切り盛りされていて、お父さんはお寺の息子さんですけど、外からご養子に入られたそうです」(地元住民)

 幼少期から知る人間として応援していただけに、今回の騒動に肩を落とす。

「テレビでいつ姿を見られるか、ずっとチャンネルを回していたんですが、まさかこんなニュースが舞い込んでくるとは……。ほんまにショックで、なんと言っていいかわからんくらいびっくりしてます。もう開催間近なのにね、長年頑張ってきてね……。

 お兄ちゃんは大きくなって辞めたみたいですが、小さいときは兄妹みんなで体操を頑張っていらしたんですよ。なかなか見かけなくなってしまったけど、よう稽古頑張ってはるなって応援していたので、朝からもう驚愕ですよ」(前出・地元住民)

 宮田を鯖江に招いた恩師・小竹さんは、昨年10月に逝去。宮田はインタビューなどで、「メダルを取る姿を天国から見てほしい」と意気込みを語っていた。本人は憔悴しきっているというが、まだ19歳。今回の悔しい経験をバネに、今後の活躍を期待したい。

 
 

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