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《名古屋場所に登場の溜席着物女性》美人どころを引き連れ周囲の目を惹く存在に 土俵に最も近い席で15日間皆勤

NEWSポストセブン 2024年7月22日 11時15分

 熱戦が続く大相撲7月場所。年に一度、名古屋が舞台となる本場所だが、土俵上はもちろんのこと、土俵下にも様々なかたちで注目が集まる。今場所も7日目には横綱審議委員の紺野美沙子が登場し、「すげぇ美人がいた」とネットで騒がれた。中日には行司溜まり横に92歳の大村崑の姿もあった。かつては問題となる騒動が起きたこともあるが、今では華やかな観客たちの姿が、白熱の取組に花を添えている。

 土俵に最も近い、座布団敷きの席が「溜席」だ。名古屋場所の溜席をめぐっては、2009年に騒動が起きた。木瀬親方(元前頭肥後ノ海)が暴力団関係者に土俵周りの特別席で観戦できるよう便宜を図ったとして、2階級降格と部屋閉鎖の処分の厳罰が下っている。協会関係者が言う。

「名古屋場所には砂かぶりといわれる溜席が500あるが、うち300が維持員席。協会に維持費(3年間、112.5万円)を支払った維持員に与えられる席。本来は売買してはいけないが、当時は茶屋や親方を通じて余ったチケットを転売するのが慣例化していた。問題となった暴力団員はテレビに映る向正面の15日間通しを1席40万円で購入し、そこに団体で座っていた。刑務所では夕方に相撲のテレビ観戦が許されていることから、服役中の幹部に元気な姿を見せるのが目的だとされた」

 その後はチケット管理が厳しくなり、名古屋場所の維持員のひとりは「他人に譲る時は絶対に転売しない知人と決めている」という。この維持員によれば、「暴力団関係者が一掃された名古屋場所の溜席には有名女性が2人いる」というのだ。

「東西の花道に面した席に着物姿の女性がいる。テレビにもよく映りますが、2人とも着物で15日間皆勤です。西の花道の女性は“白鷺の姉御”と呼ばれ、東の花道の女性は“錦のママ”といった呼び名があります」(同前)

 この維持員によれば、「西の花道の“白鷺の姉御”は名古屋の老舗の鶏肉屋の女将さんで、関係者は“かしわ屋のおばちゃん”とも呼んでいる」という。孫が箱根駅伝で活躍した“3代目山の神(元青学大・神野大地)”というのは地元ではよく知られているが、7日目には神野が“白鷺の姉御”と一緒に観戦して話題になった。

「北の湖理事長の有力タニマチで、午前中の早い時点から席に座っていることが多い。花道に沿って前後で2席持っており、ご主人と観戦することが多い。真っ黒でアップにした髪型もずっと変わっていない」(前出・維持員)

 

戦国武将も登場

 東の花道の“錦のママ”は、名古屋の繁華街にある有名クラブのママで、ジャンボカラオケも経営しており、相撲関係者は「ジャンボさん」と呼んでいるという。

「ジャンボさんは元大関・魁皇(浅香山親方)のタニマチで、横並びで2席持っていていつも店の美人どころを連れてきて、周囲の目を引いている。“白鷺の姉御”とともに、名古屋場所の名物的な存在になっています」(茶屋関係者)

 蒸し風呂状態の愛知県体育館でも浴衣ではなく、着物の女性が多いのも特徴。「クラブ関係者が多く、そのまま出勤というパターンが多い」(前出・茶屋関係者)とされる。それ以外にも名古屋場所には多彩な観客の姿が見られ、今場所は戦国武将の出で立ちの男性客も出現して話題だ。

 2日目には織田信長、3日目には前田慶次の出で立ちが観戦していたが、「名古屋開府400年の観光PR部隊である『名古屋おもてなし武将隊』の面々です。他にも徳川家康や豊臣秀吉など扮した6人の武将がいて、PRイベントに出陣したり、名古屋城などを案内してくれる。市のPR活動のひとつ」(同前)だという。

 来年からは名古屋城北側の名城公園内に建設中の愛知県新体育館(IGアリーナ)に場所を移すことになるが、東西の花道に面して陣取る着物女性の姿は続きそうだ。

 
 

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