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《単独公務は半年で1回》愛子さまの公務が少ない背景に“圧力”の存在を指摘する声 「愛子天皇」への期待が高まりすぎることを懸念か

NEWSポストセブン 2024年7月27日 16時15分

 本来ならば、いずれ天皇となられる悠仁さまと共に、皇室をお支えいただくことを期待されるはずだった愛子さま。しかし、いざ皇室のご活動に精力的に取り組まれようとした矢先、思いもよらぬ方向から“横槍”が──天皇家の長子で、女性皇族でもある愛子さまのお立場が、図らずも事態を複雑にしている。

 天皇家の長女・愛子さまは「思い出の場所」で、ご自身を取り巻く環境の変化をどう受けとめられただろうか。7月21日の昼下がり、愛子さまのお姿は、今年3月まで通われていた学習院大学のキャンパスにあった。ご友人らと共に、2時間にわたって、学習院OB管弦楽団の定期演奏会をご覧になったという。

 愛子さまは大学ご卒業後、4月から日本赤十字社(以下、日赤)の青少年・ボランティア課で、常勤嘱託職員として働かれている。

「在学中は学業優先の方針でしたが、ご卒業以降は皇室のご活動に積極的に関与して両陛下をお支えしたいということも、留学や進学ではなく、就職を選択された大きな動機だったようです。日赤での仕事と皇室のご活動の両立という前提のもと、当初、日赤側は週3日程度の勤務を想定していました」(宮内庁関係者)

 ところが現在、愛子さまは、ほぼ毎日、日赤本社に出社されているという。

「愛子さまは1日でも早く業務に慣れようと熱心に取り組まれているようで、日赤側にとっては“うれしい誤算”でしょう。しかし、皇室のご活動との両立を目指して新しい環境を選ばれた愛子さまの胸中は複雑でしょう」(前出・宮内庁関係者)

 皇室のご活動は、宮中祭祀、園遊会など宮中や御用地でのご公務、総裁・名誉総裁等を務められる団体の行事や招待された催しへのお出まし、外国ご訪問および接遇などの国際親善、節目で行われる皇室行事へのご参拝・参列など多岐にわたる。

 4月以降の愛子さまの数少ないご活動のなかで、ほかの女性皇族と比較すると少ないのは、行事や催しへの「単独でのお出まし」の回数だ。愛子さまは現状、初めての単独公務として5月に平安文学の特別展に足を運ばれて以来、一度も単独での公務をされていない。

「女性皇族は、各種団体の名誉総裁に就いていたり、ご家族からイベント参加を引き継がれていたりと、それぞれ担当の公務をお持ちです。

 佳子さまも例外ではなく、日々単独での公務に邁進されています。たとえば、4月には、『全国高等学校女子硬式野球選抜大会』を観戦されたり、6月には『東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート』に足を運ばれたりと、単独でのお出ましの数は3か月で6つほど。さらに5月のギリシャへの公式訪問をこなされ、それに伴う説明や準備、ご報告の参拝などもありましたから、愛子さまと比べるとその数は圧倒的と言えるでしょう。

 愛子さまは数か月前まで学業に専念されていたため、この段階で回り持ちの公務がないことは、仕方のないことです。しかし、この種の単独公務が半年でわずか1回というのは頻度が少なすぎるという声も聞こえてきています」(前出・宮内庁関係者)

 雅子さまがご快復の途上にあるなかで、愛子さまの皇室の国際親善でのご活躍に期待を寄せる声もあった。

「在学中の今年2月、ケニア大統領夫妻との昼食会に急きょ参加された愛子さまは、外国賓客の公式行事に初出席ながら、ほとんど通訳を介さず英語でコミュニケーションを取られていた。

 雅子さまに過度な負荷をかけられないという事情からも、両陛下の外国ご訪問は機会が限られます。そのぶん、天皇家の長女である愛子さまが名代となり、特別なお立場を国際親善で役立てることで、両陛下のお力になりたいという思いもあったのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 愛子さまには、皇室のご活動においてご活躍できる充分な素養があることは明らかだろう。しかし、公務の予定は現状未定だという。

「8月は両陛下と共に須崎御用邸と那須御用邸でそれぞれ静養される予定だと聞いています。表立った公務は、10月半ばまで期間が空くのではないかという見方もあるほどです。

 愛子さまの皇室のご活動が極端に少ない背景には、9月に成年を迎えられる悠仁さまへの配慮および、あり得ない『女性天皇』隠しの動きがあるといいます。政治サイドからは、『目立つ公務をさせない』という許されざる圧力もあるのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

愛子さまの存在なくして皇室は存続できない

「女性皇族は結婚後も皇族の身分を保持する」という方向で進んでいたはずの議論に暗雲が立ち込めたのは、今年5月のことだった。

「与野党の意見がまとまらず、結論に向けて週1回開催されるはずだった協議は白紙に。さらに6月には、国会期間中の意見集約を先送りすることになり、議論は暗礁に乗り上げました。女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持することが決まれば、世論が一気に『愛子天皇』実現に傾いてしまうのではないかという懸念が一部にはあったようです」(全国紙政治部記者)

 安定的な皇位継承において、悠仁さままでの流れは「ゆるがせにしてはならない」ということは各所で明言されており、愛子さまが天皇になられる可能性は、現状ない。それでも愛子さまへの期待はすさまじく、一部調査では、「女性天皇を認める」という意見が8~9割に上るという結果も出ている。

「公務やお出ましの機会が増えれば増えるほど、愛子さま人気は高まり、『愛子天皇』待望の声は大きくなるでしょう。そのため、“愛子さまに公務を控えていただき、仕事に専念していただいた方がいい”という意見も一部にはあるのです。悠仁さまとの比較構造をあおることになりかねないという点において、秋篠宮ご夫妻も、本音では愛子さまのご活躍を危惧されているのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)

 しかし、愛子さまが公務を控えられることは、積年の皇室の課題である「皇族数の減少」を、さらに深刻化させることにもつながる。そもそも女性皇族の結婚後の身分について政府が行ってきた議論は、「公務を担われる皇族数を確保すること」が目的だったはずだ。

「将来的に皇族数の減少は避けられないですから、愛子さまに多方面の公務で活躍していただくほかなく、そうでなければ、いずれ皇室は存続の危機に直面するでしょう。議論の本質を見失ったまま時が過ぎ去るのを待つつもりなのか図りかねますが、政治側は最悪の事態を迎える前に、真摯にこの問題に向き合うべきです」(皇室ジャーナリスト)

 方々の思惑に振り回されることになるのは、ほかでもない愛子さまである。

※女性セブン2024年8月8・15日号

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