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溜席の着物美人が名古屋場所にワンピース姿で登場 理由は愛知県体育館の暑さで、今年最後になる会場を見届ける思いか

NEWSポストセブン 2024年7月25日 7時15分

 連日のように白熱した取組が繰り広げられている大相撲名古屋場所。土俵上の熱戦のみならず、溜席で横綱審議委員の紺野美沙子さんやスー女タレントの山根千佳さんが観戦する姿がカメラに捉えられ、「えらい美人がいる」とSNSで話題になったり、コメディアンの大村崑さんの溜席に正代が突っ込んでいったりと、土俵まわりの話題も絶えない。

 そんな名古屋場所の7日目に姿を見せたのが、11月の九州場所では控え行司のすぐ隣の溜席に15日間通い続けて「着物美人」としてネットニュースに取り上げられたこともある女性だ。国技館の本場所では西花道に面したマス席などに姿を見せる着物美人だが、この日は西の審判委員の親方のすぐ後方の溜席の最前列に座っていた。それも着物ではなく、ロイヤルブルーのワンピース姿での観戦だった。

 大相撲中継にもその姿は映り込んでおり、西方の幕内力士土俵入りのタイミングで審判委員の親方の前で一礼する力士に拍手を送る姿が流れたり、解説の玉ノ井親方(元大関・栃東)とアナウンサーが親子力士の話題に移って西の土俵溜に座る佐田の海が写し出された場面では大写しなるなどしていた。

 ただ、普段の着物姿とはかなり雰囲気が違っていた。茶屋関係者に聞くとこう話す。

「古くから名古屋場所の溜席にも15日間の通しのチケットを持っていらっしゃいます。ただ東京在住ということで、名古屋場所は何日間かだけ観戦に来られますが、着物というイメージはないですね」

観戦には最高の位置

 別の日に同じ溜席に座っていた女性はこう言う。

「私もそうですが、彼女が座らない日は名古屋の知人たちを招待しているそうです。向正面は大相撲中継に映るので人気がありますが、座ってみると行司が目の前に立っているので相撲観戦には不向きなんです。正面や東西の溜席は相撲観戦には最高です。

 たまに電車道で西方の力士が土俵下に突き飛ばされることもあって危険な席でもあるんですが(苦笑)。土俵に集中していないと何が起きるかわからない。観戦が終わると自分が相撲を取っていたぐらい喉がカラカラですね」

 土俵下で勝負を見守る5人の審判員の配置も、行司溜がある向正面は控え行司を挟んで2人座っている。審判員から見て、立ち合いの瞬間や土俵上の力士の動きが行司によって死角にならないようにするためといわれる。相撲協会に金銭面での援助をして力士の技能審査をする立会人となる維持員の席も、大阪場所では相撲を見やすい東西の溜席になっており、東西会と呼ばれている。着物美人が名古屋ではなぜ着物でないかという理由については、こういわれている。

「やはり名古屋の暑さがあるみたいですよ。会場(愛知県体育館)が老朽化していて空調が悪い。土俵まわりの熱気は凄いですからね。名古屋は東京から日帰りや1泊ということが多いので洋服なのだと聞いています」(前出の同じ溜席に座っていた女性)

 この女性によれば、着物美人は今年、例年以上に名古屋場所を観戦するのだという。来年から会場が名古屋城の敷地内に建設中の愛知県新体育館(IGアリーナ)になるからだ。

「暑さも含めて愛知県体育館への思い出も多く、最後まで見届けたいということのようです。国技に一番似合うのは着物だと思うし、世界中に配信されている大相撲の観戦には日本らしい着物でということを意識しているそうですが、やはり気候もあって名古屋場所は洋服での観戦になるそうです」(同前)

 こうした熱心な観客の存在も、土俵の盛り上がりに花を添えてくれることは間違いない。

 
 

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