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《女優さんのインスタかと》パリ五輪・陸上女子の山本有真選手が批判されても「ばっちりメイク」で走る理由

NEWSポストセブン 2024年8月3日 6時0分

 パリ五輪の陸上女子5000メートル代表である山本有真選手(24才、積水化学)。8月2日未明(日本時間)に行なわれた予選では300mで集団から一気に飛び出し“大逃げ”を図ったが、3300m付近で逆転され惜しくも予選敗退に終わった。そんな本人は前日の8月1日、〈オリピックで見つけためちゃ美人な人選手権〉として自身を取り上げたX(旧Twitter)のポストに〈わたし、、?笑〉と反応し、〈ご本人様降臨〉と話題になっていた。

 かねてより山本選手は、Instagramに自身の写真を投稿すると、〈えっと、女優さんですか?〉や〈女優さんのインスタかと思った〉とコメントがつくなど、容姿も含めて注目を集めてきた。しかし、華やかなイメージに反して、そのアスリート人生は決して順風満帆なものではない。

 山本選手は中学時代に陸上競技を始めて、光ヶ丘女子高校時代は、2年生、3年生と続けて全国高校駅伝のメンバーに選出された。その後、大学女子駅伝の名門である名城大学から声がかかり進学。1年生ながら全日本大学女子駅伝と富士山女子駅伝に出走し、区間賞まで受賞した。

 輝かしい成績を積み上げる一方で、大学時代の山本選手は悩みを深めていたという。

「2年生のときにコロナ禍と足の故障が重なり、自分の人生についていろいろ考えたようです。それでも駅伝には出て優勝に貢献したものの、『普通の大学生活を送りたい。私は遊びたいです』と一度は駅伝部を去ったといいます。しかし、数か月で復帰。練習に人一倍励み、ブランクを乗り越えて今に至ります」(スポーツ雑誌記者)

年の離れた姉が「母親代わり」

 なぜ一度離れた陸上の世界へと戻ってきたのか。

「山本選手は早くに母親を亡くし、年の離れた姉が母親代わりだったそうです。姉から『お母さんはスポーツが好きだった。お母さんのぶんまで陸上を頑張ってほしい』と言われたのと、同世代の仲間たちの活躍に刺激されて、再び走ることを決意したと聞きました」(前出・スポーツ雑誌記者)

 亡き母の思いも背負って、走り続ける山本選手。その素顔について彼女を知る人物が明かす。

「ファッションへのこだわりが強く、ネイルまで気を抜かないので、周囲に“オシャレ番長”と呼ばれています。スラッとした体型で、ショートパンツがよく似合っています。ばっちりメイクして走っていることへの批判もありますが、“オシャレしたほうが戦闘モードになれる”という理由があるそうです。

 あとはインスタ映えする感じのカフェ巡りが趣味で、『RADWIMPS』や『ONE OK ROCK』といった人気アーティストがお気に入りのようです」

 予選敗退という結果に終わったが、積極的な姿勢をみせ、「先頭を走れてすごく良い景色を見られましたし、自信になりました。純粋に走ることを楽しめました」と笑顔で会場を後にした山本選手。SNS上で集める注目も力に変えて、来年の東京世界選手権に向かう。

 

 

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