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大野智が出資した宮古島リゾート施設が完成間近 屋号に含まれる「蓮」の文字に込められた嵐への思いと恋人との別れの記憶

NEWSポストセブン 2024年8月7日 16時15分

 こだわりを詰め込んだ南国の桃源郷。そこに彼が名付けたのは思い入れたっぷりの花の名前だった。人生を重ね、長年大切にするモチーフに込めたグループ再始動への思いを、いまひもとく──。

 重厚な御影石に刻まれた屋号には、大野智(43才)が「宝物」と表現する嵐への思いと、悲しくも切ない記憶が秘められていた。エメラルドグリーンの美しい海と白い砂浜に囲まれた沖縄・宮古島の一角で、3年ほど前から建設工事が行われているリゾート施設の完成が目前に迫っている。

「4つのヴィラと、アトリエや住居スペースを含む建物の工事は完了し、あとは庭の整地などを残すのみだと聞いています。近年、高級ホテルの開発が進む島の中でも立地や環境が抜群で、釣りやダイビングを楽しむには理想的。一般客にも開放されるそうなので、オープン後は大きな話題を呼ぶでしょう」(現地住民)

 本誌『女性セブン』が報じてきたように、施設の事実上のオーナーは芸能活動を休止中の大野だ。書類上は、テレビ制作会社役員のA氏が代表を務める会社が土地を所有しているが、関係者によれば資金の大半を大野が出資しているという。

「南国のリゾート開発は離島に魅入られた大野さんが10年近く前から抱いてきた構想で、資産運用を任されているAさんが中心となって進めてきました。設計図を何度も変更し、コロナ禍を経て工期は大幅に遅れたものの、その分大野さんのこだわりが行き届いた素敵な物件に仕上がっているそうですよ」(前出・現地住民)

 工事が最終段階に入った7月下旬には、リゾートの入り口に高さが2m以上ある石製の看板が設置された。特筆すべきは屋号に、大野が好きな花に挙げる“蓮”の文字が含まれていることだ。

「蓮の花は、大野さんがアートで表現してきたモチーフのひとつで、2019年に放送された『24時間テレビ』(日本テレビ系)のチャリティーTシャツのデザインにも採用されました。大野さんはその理由を『蓮って泥の中から一本生えていく。それがめちゃくちゃきれい。まるで人生みたい』と語っています。翌年開催された個展『FREESTYLE 2020 大野智 作品展』で発表した細密画にも蓮の花が描かれていて、ファンの間でも蓮への強い思い入れは有名です」(テレビ局関係者)

 大野にとって蓮の花は芸術の対象というだけでなく、記憶をよみがえらせる象徴的な存在でもある。奇しくも、一度は彼に引退を決意させるほど燃え上がる恋愛をした元交際相手のBさんが入れていたタトゥーも蓮の花だった。大野とBさんは2018年頃に悲しい別れを迎えたが、その後も大野は蓮を描き続けた。そして、かつてふたりが未来を夢見た南国リゾートが現実になろうとしている──。

カラオケで歌った「嵐の曲」

「一度嵐を離れて、自由な生活がしてみたい」

 大野が嵐のメンバーに切実な思いを打ち明けたのは2017年6月、無二の親友でもある二宮和也(41才)の誕生日の前日だった。いつになく深刻な表情で話す大野の本心を知った二宮、松本潤(40才)、櫻井翔(42才)、相葉雅紀(41才)は衝撃を受けつつも、大野の意向を尊重し、嵐が進むべき道を模索した。

「大野さんは事務所を退所する覚悟で脱退を申し出たものの、メンバーに慰留されてとどまりました。過去に何度も芸能界を辞めようと考え、その度に踏みとどまってきた大野さんですが、そのときの思いは真剣でした。ほかのメンバーからも、真っ向から反対する声は上がらなかったといいます」(大野の知人)

 メンバーに思いを伝えた頃、大野はBさんと都内のマンションで半同棲生活を送り、将来のことを話し合っていた。

「すでにBさんとの交際は4年ほど経っていて、結婚の話も持ち上がっていたそうです。大野さんはシングルマザーのBさんのお子さんのことを自分の子供のようにかわいがり、宮古島にも連れて行っていました。Bさんとリゾート計画を立てたとき、大野さんはスケッチブックに蓮の花を描いて施設のシンボルにしたいと話していたそうです」(前出・大野の知人)

 Bさんは日陰の女に徹し、プライベートで彼を支え続けたが、トップアイドルとの交際には多くの困難が伴った。いつしか口論になることが増え、すれ違う日々の中で生じたトラブルがきっかけでBさんが身を引く形で破局を迎えている。大野がBさんと暮らすために島に購入した広大な土地は破局後に野ざらしとなり、その後は何年も放置されていた。

「Bさんと別れた後、彼はカラオケでよく嵐の『僕が僕のすべて』を歌っていました。悲しみを乗り越えて、もう一度歩いて行こうと呼びかける失恋ソングを、まるで自分に言い聞かせるように熱を込めて歌っていたのです。彼女と別れても嵐を離れる決意は変わらなかったようで、酔った勢いで『もうアイドルは無理だ』とマイクで叫んだこともありました」(前出・大野の知人)

 大野が公の場に出なくなってから約4年の月日が経つ。15周年の2014年9月には、嵐の聖地・ハワイでライブを行い大勢のファンに祝福されたが、25周年の今年はいまのところ大きなイベントが行われる予定はない。

「一時は11月のデビュー日に再集結することを期待する声も上がっていましたが、舞台公演中の松本さんが前日までロンドンに滞在するため実現は難しそう。それでも、5人ともファンの期待に応えたい気持ちは強く、25周年イヤーが続いている間に何らかの形で集まりたいという考えはあるそうです」(芸能リポーター)

 ファンにとって朗報となったのが二宮の前向きな発言だった。7月5日に放送された『「二宮孝太郎」×「それSnow Manにやらせて下さい」合体スペシャル』(TBS系)に出演した二宮は、Snow Manの佐久間大介(32才)に「嵐でライブはやらないんですか?」と聞かれ、逡巡しながらもこう答えた。

「うん、やるんじゃない。タイミング次第だけど」

 大野も、今年4月に本誌の直撃に応じ、復活ライブについて「どうなんですかねえ」とはぐらかしながらもこう続けた。

「全部これからじゃないかな。いま明言はできないけど、必ず5人で集まって話をします。それほど深刻じゃない感じで今後も話し合っていくと思いますよ」

 間もなく完成するリゾート施設に名付けられた蓮には、嵐への大切な思いも込められている。人気絶頂の2008年、アジア各国でツアーを行ったときのパンフレットには、大きな蓮の花に座って釣り糸を垂らす大野の姿があった。2011年にリリースされた嵐の35枚目のシングル『Lotus』は、日本語で蓮や睡蓮を意味する言葉だ。いずれもBさんと出会う前の作品であり、大野が以前から蓮に特別な思いを抱いていたことがうかがえる。

 南の島に咲いた一輪の花は、悲しみを乗り越えて前を向いて歩き始めた大野の人生そのもの。いつの日か、5人がリゾートに集まる日が来るかもしれない。

※女性セブン2024年8月16・23日号

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