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七回忌を迎えた西城秀樹さん 改めて注目が集まる唯一無二のカッコよさ、兄貴肌な人柄、楽曲の素晴らしさ

NEWSポストセブン 2024年8月13日 11時15分

 今年で七回忌を迎えた西城秀樹さん(享年63)。いま、改めてその魅力が注目されている。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。

ハットを投げた瞬間 アクションとともになびく髪がセクシー

 2018年5月16日、西城秀樹さんが蒼い空へ旅立たれて今年で七回忌。改めて秀樹さんの唯一無二のカッコよさとセクシーさ、面倒見のよい兄貴肌なお人柄、歌声や楽曲のすばらしさなどに各所から注目が集まっています。

 なかでも7月25日に放送された『SONGS』(NHK)で世界的なギタリスト、B’zの松本孝弘サン(63才)が“音楽のルーツ”として感謝や尊敬をこめて制作に臨んだアルバム『THE HIT PARADE II』(8月28日リリース)に収録されている『傷だらけのローラ』を、新浜レオンさん(28才)と共にパフォーマンスした場面が大反響を呼びました。

 そのとき少しだけ流れた映像の秀樹さんのセクシーさに、まずクラクラきてしまいました。決して猛暑のせいではありません!

 秀樹さんの衣装というと、没後もっとも映像が流れた『YOUNG MAN(Y.M.C.A.)』のスターズ&ストライプスを真っ先に思い浮かべてしまいますが、『SONGS』で流れたのは黒いシースルーにゴールドラメが施されたシャツと、黒いハットという装い。歌の途中でそのハットを投げた瞬間、激しいアクションとともになびく秀樹さんの髪がまたセクシーで……。

 テロップには「アイドルでありながら“ロック”を感じさせる激しいパフォーマンスが衝撃を与えた」という松本サンの“秀樹さん評”が記されていました。さらに松本サンは「男も憧れるアイドル」「いい曲もたくさんある」と説明されました。

 果たして、スタジオで披露されたレオンさんとのコラボでは、ギター演奏だけではなく、コーラス部分の「ローラ」を松本サンが歌ってくださる超豪華版。

 そして、何年も前から秀樹さんが出演していらした『NTV紅白歌のベストテン』(日本テレビ系)や『夜のヒットスタジオ』(フジテレビ系)のビデオを繰り返し見続け、「どうしたら、こんなふうにセクシーに歌えるのだろう」と研究に研究を重ねてきたレオンさんに対しては、秀樹さんをデビューの頃から応援し続けてこられたファンの皆さんにも大好評。Xには「歌ってくれてありがとう」という感謝のポストが目立ちました。

 実はそんなファンの皆さんに、レオンさんが直接お礼を伝える機会がありました。それは5月16日に行われたフィルムコンサート『HIDEKI SAIJO 7th MEMORY「BIG GAME 2024」』東京公演。

 隣には、35年にわたりマネジャーとしてたずさわり、いまでも秀樹さんのイベントを手がけ、ファンの皆さんとの架け橋を守り続けてくださっている「アースコーポレーション」の片方秀幸さんの姿もありました。

 聞けば今年、お父さまと同じ道を歩み始めた秀樹さんの長男・木本慎之介サン(20才)や、『蒼い空へ 夫・西城秀樹との18年』(小学館)の著者で奥様の木本美紀さんから秀樹さんのお話を聞かせていただく機会もレオンさんにはあるそうです。

影響を受けたりお世話になった人はいまでも歌い続ける

 そのフィルムコンサートで改めてよみがえったのは、全国縦断コンサートや大阪球場のコンサートでの秀樹さんのド派手ですばらしいパフォーマンスの数々でした。

 驚かされるのは、秀樹さんのとてつもない体力です。長身で肩幅も筋肉もあるのに全体的にはスリムな体形の秀樹さんは、当時どれだけ鍛えていらしたのでしょうか。広いスタジアムを走りながらファンの皆さんの近くまで行き、大サービス。それはいまのように大型ビジョンがないからなのですが、それでも息が切れずにハァハァすることもなく、音程もリズムもまったく乱れないのです。

 お亡くなりになったとき、ニュースやワイドショーで明かされたので、ご存じのかたも多いと思いますが、スタジアムでコンサートを行った最初の日本人ソロアーティストであり、ゴンドラやスモーク、花火、移動ステージなど、現在もアーティストが取り入れている演出を最初にファンの皆さんに見せたのが秀樹さん。ファンの皆さんが持参した懐中電灯からヒントを得て、ペンライトを生み出したのも秀樹さんとスタッフさんたちなのでした。

 前述の松本孝弘サンをはじめ、秀樹さんに影響を受けたり、お世話になった少し年下の芸能人はいまでも秀樹さんについて語り、カラオケでは秀樹さんの楽曲を歌い続けているのです。

 その筆頭が木梨憲武サン(62才)。以前も書きましたが、憲武サンが歌う『ラスト・シーン』は絶品なんです。そんな憲武サンがプロデュースし、所ジョージさん(69才)が作詞作曲を手がけたのが新浜レオンさんの『全てあげよう』。

 3月27日に発売されて以来、17週連続でオリコンの週間演歌・歌謡シングルランキングでトップ10入りしている同曲は9月11日、憲武サンとデュエットする新バージョンも入って再リリースされることが決まりました。ジャケ写に「レオン応援団長 ヒデキナシ」を名乗るロン毛の憲武サンとレオンさんが着ているのは、もちろん秀樹さんのオマージュとも言うべき衣装です。

「秀樹さんに憧れるレオン! 若い頃、秀樹さんに面倒見てもらった私。秀樹さんになれるよう、レオンを全力で応援します!! がんばレオン!! 紅白を狙え!」と憲武サン。

 今夏リリースされる、西城秀樹さん“きっかけ”のアルバムやシングル。語り継がれる秀樹さんのエピソードの数々に、私もどっぷり浸らせていただきます。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2024年8月22・29日号

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