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《“絶叫”ではなく冷静に》宮崎地震 NHKは中山果奈アナ→井上二郎アナの“豪華リレー”「能登半島地震の検証」から生まれた「落ち着いたアナウンス」

NEWSポストセブン 2024年8月8日 20時28分

 8月8日午後4時43分頃、九州地方で強い地震が発生。宮崎南部平野部では震度6弱、宮崎南部山沿、鹿児島大隅では震度5強、鹿児島薩摩では震度5弱を観測するなどし、津波警報等も発表されている。

 今回の地震では、九州新幹線と西九州新幹線が一時運転を見合わせていたが、同日午後5時20分までに全線で運転再開。しかし被害状況はまだ見えておらず、テレビ各局も地震の報道に切り替え、対象地域には引き続き警戒を呼びかけるなどしている。

 そんな中、地震直後からニュースを読み続けていたのがNHKの中山果奈アナウンサーだ。ネット上では〈中山アナの、続々入ってくる情報を落ち着いて伝える冷静な対応に感心〉〈中山アナのアナウンス、さすが安定しています〉などと、その冷静なアナウンスが注目された。

「開催中のパリ五輪で開会式のキャスターも務めた中山アナ。パリから帰国後、喉の調子が悪かったのかここ数日休んでいましたが、ちょうど今日復帰したタイミングでした。お昼のニュースを読んだあと、そのまま今回の地震報道を担当することになったようです」(スポーツ紙記者)

 NHKの公式ホームページによると、中山アナはアナウンス室内で、津波などに関する報道を検討するチームのリーダーを2年間務めてきたという。今年1月1日に発生した能登半島地震の際には、山内泉アナと中山アナが「急いで逃げてください!」などと強い口調で避難を呼びかける「絶叫リレー」も話題になった。

「そんな『NHKアナウンサーの命を守る呼びかけに関する一連の取り組み』は、5月末に贈賞式が行われた『第61回ギャラクシー賞』の報道活動部門で大賞を受賞したほど高く評価されました。代表で登壇した井上二郎アナ(50)は、災害の遺族らの思いを聞いてきたと振り返りながら、『これからも言葉の力を信じて活動を続けていきたい』と述べていました。特に井上アナはこれまでも災害報道に熱心に携わっており、それが評価されての登壇になったようです」(テレビ局関係者)

 一方、今回の地震に関する中山アナのニュース読みは、冷静な口調が印象的だ。18時前には、中山アナから井上アナにバトンタッチ。ネット上では〈中山果奈アナ→井上二郎アナの豪華リレー〉と反響を呼んでいる。

「NHKの公式サイトで彼女のページを見ると、『忘れられない仕事』に『令和6年能登半島地震』を挙げています。当時の報道について『当日の放送が本当に命を守ることにつながったのか検証が必要で、今まさに進めているところです』と振り返っていました。この検証と反省を生かしながら、“絶叫”だけでなく“冷静”なアナウンスも使い分けているのかもしれません」(同前)

 中山アナの言葉、そして口調には、NHKアナウンス室が世代を超えてつないできた災害報道への思いが詰まっていた。

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