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《羽賀研二が女子大生とカップル成立で話題も》実生活では「女性と出会う機会なし」「年齢でひかれちゃう」62歳の苦悩

NEWSポストセブン 2024年8月15日 16時59分

 かつて“いいとも青年隊”としての活動や、有名モデルとの交際で世間の注目を集めていた羽賀研二さん(62)。2007年の逮捕から約15年間は、芸能の表舞台に立つことはなかった。前編では、そんな羽賀さんの現在の旺盛な仕事ぶりを聞いたが、後編ではこのところネットで話題の、41歳年下の女子大生とのカップリング成立の裏話や家庭、現在の暮らしぶりなどについて聞いた。【前後編の後編。前編を読む】

 羽賀さんはこの春、ABEMAのドキュメントバラエティ配信番組『愛のハイエナ2』で、恋愛経験なし“21歳女子大生”とカップルに。「やるなぁ!」という声もあれば、「孫とおじいちゃんじゃん」といった賛否の声が噴出した。

「カップルになった女性とは番組の1泊2日の収録のときに会っただけで、その後、会っていません。もちろん、やらせなしのガチの企画でした。まさか僕を受け入れてくれるなんて思っていなかったので感動して、カップルが成立したときに見せた涙は、本当に純粋な涙でしたよ。

 ただ、その後はLINEで『元気?』などと数回やりとりしただけ。あまりにも年齢差がありすぎて、こちらからガツガツ誘うわけにはいきません。素敵な女性ですけど、僕がその気になって追いかけていたらおかしいでしょ」

 プレイボーイでならした羽賀さんにしては控えめだ。

「プレイボーイって、みなさんが勝手に思っているイメージですよ。芸能活動で忙しかった若い頃は、1日中マネージャーやドライバーと一緒で、自由に遊び回る時間なんてほとんどなかったですし、僕は1人の人とお付き合いすると長くて、そんなに遊んでいません。信じてもらえないでしょうけど」

 羽賀さんは有名モデルと5年超の交際の後、2006年に16歳年下の一般女性と結婚。2女に恵まれたものの、裁判期間中の2016年に離婚している。

「塀の中にいたとき、前の嫁は月に2回、子どもを連れて面会に来てくれていましたが、出てからは会えていません。友人を介して思いを伝えられてはいますが……もう一度会ってよく話してみたい。彼女のもとにいる娘は今、14歳と11歳。かわいいなんてものじゃない。近くに住んでいるので、バッタリでいいので会えないものか、と毎日願っています」

 92歳の母とも自由に会えないという。

「母親は2年ほど前に脳梗塞で倒れた後、認知症が進み、今は沖縄で施設に入っています。施設の方が24時間見守ってくださっているので安心ですが、コロナがまた流行しているので面会は自由にはできないんです。会っても、もう僕のこともわかりませんしね……」

2LDKのマンションで始まった1人暮らし

 出所当初は友人とルームシェアをしていた羽賀さんだが、3~4カ月前から、2LDKの賃貸マンションで1人暮らし。再婚して、新たに家庭をもちたい気持ちが強まっているようだ。

「今はお付き合いしている人もいなくて寂しいです。食事は昼も夜も、99%外食。朝食は卵を入れた納豆と、はちみつをかけたヨーグルトを、自分で用意して食べています。

自分の生き様には自信があるし、金銭的にも苦労はさせないので、僕のことをちゃんと見てくれて、好きでいてくれる人と出会いたい。100歳まで生きようと思っているから、できるなら子どももほしい。でも、そもそも女性と出会う機会がない。いいな、と思う人がいても、僕の年齢を聞いた瞬間、ひかれちゃいますし(苦笑)」

 最近はYouTubeからネット配信番組へと、少しずつ活動の場を広げている羽賀さん。映画にはこの1月公開の『風が通り抜ける道』で復帰済みだ。

「田中壱征監督に『出て』って声をかけていただき、友情出演させていただきました。塀の外へ出てきてこの2年8カ月、1歩ずつ進めてきましたが、まだまだです。

今、僕が日々徹していることは何だと思いますか? 『絶対に他人から疑問をもたれるような行動はとらない』ということです。過ちを無かったことにはできないけれど、改めようという精神で生きています。僕と昔、一緒に仕事をしてきたプロデューサーやディレクター、芸能界の知人は僕を信じてくれていると思います。ずっと応援し続けてくれている人もいます。名前は出せませんが」

 この6月には、バラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、元脚本家の鈴木おさむ氏がドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告のドラマを作るなら、水原被告役は羽賀さんに、と話したことが一部で話題になった。

「嬉しいですね。オファーいただけたら、もちろんお受けします。誰よりもいい芝居をしますよ!」

 テレビなど表舞台への復帰をかけて取り組んでいることがある。YouTubeのショート動画で、その日の天気予報を発信しているのだ。

「YouTubeを友人から勧められた2年前、毎日、人に頼らず、身ひとつで続けられることも同時に始めよう、と決心しました。天気ならどこにいてもできますから、その日にいる場所と沖縄の天気をお届けしています。能登半島地震で被災された方々にも、忘れていないよ、というメッセージを送っています。朝3時に寝た日でも、雨の日でも、1日も欠かさず続けていますよ」

 毎朝目覚ましを4時にセットして、腕立て、腹筋、柔軟を行って身体を目覚めさせる。
「6時に外へ出て天気予報のショート動画を配信し、それから1時間で7~8kmジョギング。汗をかいてがんばっている姿を、みなさんに見てもらいたいです」

 実業家として順調に復活を果たしても、芸能の表舞台への復帰にこだわるのはなぜなのか。

「もともとテレビ畑で育った人間ですから。顔を出して生きてきて、そこで泥をかぶったので、泥を洗い流すには同じステージにもう一度立つしかない、と思っています。一度失敗した人間にもチャンスを与えてほしい。僕はルールに則って罪をつぐなったのですから。

 一番やりたいのは、朝のワイドショーのコメンテーター。今、コメントしている方たちは、奥歯に物が挟まったような言い方しかしない。番組を降板させられるのを恐れているのかもしれないけど、言わなさすぎです。たとえば、きれいごとの選挙公約や被災地復興の遅れについて、なんでもっとちゃんと言わないの? って。僕は塀の中にいたからこそ語れることがあるという自信があるし、社会の弱者の親身になって発信できると思います」

 語り出したら止まらない。羽賀さん、何だか政治家っぽい……?

「政治にも興味はあります。いくつか、お声もかけていただいています。でも、僕のイメージは悪いですから、今の僕ではまだ早い。いつか……」

 羽賀さんの不屈の精神と野望、これからどうなっていくのだろう。

(了。前編を読む)

◆取材・文/中野裕子(ジャーナリスト)

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