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「俺たちのおかげで成り立っている」“ハッテン場”風評で閉店を決意した鹿児島・老舗銭湯の店主を傷つけた同性愛者からの心なき言葉「一般客を巻き込むことも…」現在も続く迷惑行為に憤る業界団体

NEWSポストセブン 2024年8月19日 7時0分

「銭湯という場所柄、フロントや入口以外に監視カメラを付けられないため、犯行の立証が難しいという問題も抱えています。わかってやっているんでしょうか……」──鹿児島県内で33年間にわたり県民から愛されてきた銭湯『太陽ヘルスセンター』(鹿児島市)が2024年3月31日に閉店した。

「天然温泉や薬草風呂に加えて、遠赤外線サウナとミストサウナと2種類のサウナがありました。昔ながらのミニプールもありましたし、老若男女問わず、市民の憩いの場として親しまれてきました。老朽化や物価高騰のあおりを受け、というのが表向きの閉店の理由でしたが、本当の理由は別にあります」(市内の銭湯関係者)

『太陽ヘルスセンター』が閉店を発表した昨年12月、公式ホームページと店舗の張り紙には以下のように記載されていた。

《施設設備の老朽化と昨今の燃料費等の高騰、モラルのないお客さまの行為により温泉事業を続けていくことが大変困難となってしまいました》

「“モラルのないお客さまの行為”というのは、浴場内で同性愛者の方々が行為をしていたことです。『太陽ヘルス』さんは“ハッテン場”となってしまい、長年、被害に苦しんでいました」(同)

 県公衆浴場業生活衛生同業組合の鹿児島市支部長、永用八郎さんが当時の太陽ヘルスセンターの状況について話す。

「『太陽ヘルスセンター』では10年ほど前から、同性愛者によるいかがわしい行為が横行していたと聞いています。昨今のサウナブームで利用客が増えた事で、一般客にもこの問題が浸透し、より目立った面もあると思います。一般のお客さんが同性愛者の方から卑猥なことを言われたり、誘われたりするといった苦情が多く集まりました。そのたびに、警察を呼んだり、当該のお客さんを厳重注意や出禁にするなどさまざまな対応をしました。しかし出禁にしても、別の同性愛者の方がまた問題を起こし、いたちごっこが続いていました」

『太陽ヘルスセンター』の営業時間や浴場設計が、被害が集中する要因の一つとなっていたようだ。

「『太陽ヘルス』さんは朝4時から深夜2時まで営業していました。酔っているお客さんも多かった。サウナも階段を登った場所にあり、お風呂に入りに来ただけのお客さんの目には触れないんです。だから性的なことをする客が集まりやすくなっていたのかな。インターネットの掲示板でも“ハッテン場”ということが広まって、同性愛者の人が県内外から、より集まるようになってしまっていました」(前出・永用さん)

会長が「廃業」を決意した心ない同性愛者からの一言

 ハッテン場となってしまった『太陽ヘルスセンター』だが、事案が発生すると、その都度対応してなんとか経営を続けてきた。しかし閉店のきっかけになった、店主への心ない利用者の一言があったという。

「去年の暮れに捕まえた同性愛者のお客さんが『俺たちのおかげで成り立っているんだろう』と会長に言いました。会長はこの言葉を聞いて廃業を決めたみたいです。私たちとしては同じ仲間として続けて欲しかったのですが、本当に残念です」(同)

 閉店が大きな話題になったにもかかわらず、一部の非常識な同性愛者による迷惑行為は市内では無くならないという。

「5月の末に別の市内の銭湯にある岩盤浴内で同性愛者が5人で乱倫パーティーを行った。浴場内で同性愛者に誘われた20代の一般客がフロントに被害を訴えて警察が出動しました。5人のうち3人ほどが警察に連れて行かれましたが、全員は特定できなかったようです。フロントや入口以外に監視カメラを付けられないですから、そこにつけ込んだ犯行もあるんです」(同)

 永用さんらは団体を挙げて、対策を進めている。

「鹿児島は良い銭湯がたくさんあります。しかし、風評被害を恐れています。鹿児島市内には38軒ある銭湯のうち34軒にサウナが付いています。我々の取り組みとしては、禁止事項を伝えるポスターを作っていこうと思っています。

 個々の銭湯がポスターを作っていたら、ポスターを作っていない銭湯ではいかがわしい行為をして良いんだと誤解する人もいるかもしれません。なので組合の名前でポスターを一斉に作って各銭湯に配ろうと思っています。いかがわしい行為はラブホテルや自宅で行ってほしいです。銭湯でやるのは、犯罪です。何としても食い止めます」(同)

 今日も店舗は客の不法行為に目を光らせている。

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