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梅宮アンナが乳がん告白 全摘手術を受ける予定だが「再建には興味がなくて、むしろいらない」 元恋人・羽賀研二からエールも

NEWSポストセブン 2024年8月19日 11時15分

 目に光る涙が、病の深刻さを物語っていた。最愛の父の死から約5年。今度は、自分自身が病に直面する運命を背負った。それでも彼女は諦めない。不死身の男と呼ばれた父同様、最後までがんと闘う決意を固めた梅宮アンナ(51才)の思いに迫る。

「このたび、がんが見つかりました。気づいたときには乳がんのステージ3Aでした。あまり落胆はしていません。小さいときから父がずっとがんと共に生きていたのを見てきたので、私もいつかはなるだろうなと思っていたし、むしろ51才までよくならなかったなと思います」

 突然の告白に、配信を見ていたファンの間に大きな衝撃が広がった。8月13日、モデルでタレントの梅宮アンナ(51才)がウェブメディアで乳がんに罹患したことを打ち明け、同日夜に行ったSNSのライブ配信で、改めて現状を説明した。異変に気づいたのは今年5月。朝、シャワーから出て鏡を見ると、右の乳房が小さくなっていたことに気づいたという。

「ワンカップぐらい違ってて、そんな病気を聞いたことがないから更年期だなと思ったりして……」(ライブ配信より) 

 今年4月頃にも体調不良に見舞われていたアンナは、自身のSNSで《免疫低下による感染症を起こしてしまいました》と報告し《咳が止まらないのです。喉も酷くて、息を吸うのも辛くて》と明かしていた。一時は、寝たきりの状態となり、フォロワーから心配の声が相次いだが、このときはすぐに回復したこともあり、事の大きさに気づいていなかったようだ。

 病院でマンモグラフィやMRIによる検査を受けても異常は見つからず、右側の胸の組織の一部を検査したところ、7月上旬に「浸潤性小葉がん」と診断されたという。特殊型乳がんに分類される聞きなれない病名について、新見正則医院院長の新見正則さんが解説する。

「『小葉』とは乳腺のミルクを作る部分で、そのミルクを乳首まで運ぶのが『乳管』です。乳がんの約9割が『乳管がん』で『小葉がん』は全体の5%と推定されます。

 比較的、高齢者に多いがんで、腫瘍を形成しないこともあり、乳管がんほどにはマンモグラフィや超音波の検査で見つかりにくい場合もあります。がんが内側にとどまらず外に広がっているケースを『浸潤がん』と呼びますが、乳がんは基本的に予後がよく、ステージ3の5年生存率は80.6%。乳腺をすべて切除すれば、残存乳腺内への再発はゼロになります。また、対側の乳房も予防的に切除することも行われています」

 告知を受けた際、アンナは淡々と医師の話を聞いたが、付き添った母のクラウディアさんは動揺し、アメリカで暮らす愛娘の百々果さん(22才)は「お願いだから死なないで。死ぬには早すぎる」と号泣したという。

 家族の前でアンナが気丈でいられた背景には、父・梅宮辰夫さん(享年81)の存在がある。東映映画やテレビドラマで活躍した往年の名優、梅宮さんは36才のときに睾丸がんを患って以来、2019年に慢性腎不全で亡くなるまでに6度のがんを克服した“がんサバイバー”だった。

「周囲から“不死身の男”と呼ばれていました。睾丸がんの摘出手術を受けた際には、後に別の病院の医師に『こんな取り方したんですか? 近々肺がんになりますよ』と言われたと明かしたこともあります」(芸能リポーター)

 梅宮さんはその後も、十二指腸乳頭部がんや前立腺がん、尿管がんの手術を受け、壮絶な闘病を乗り越えて生き抜く姿は娘の目に強く焼き付いているという。その梅宮さんが、亡くなる直前まで気にかけていたのがアンナのことだった。著書『不良役者 梅宮辰夫が語る伝説の銀幕俳優破天荒譚』(双葉社)で梅宮さんは次のように綴っている。

《正直言ってアンナの行く末は気がかりだよ(中略)。男についても散々苦い体験をして、ひどい火傷を負ったはずなんだよ。普通はそこで気づかないと。ところが、アンナ自身は火傷したとはまるで思ってないようなんだ……。

 でも、根は心の優しい子だからね。親バカとは知りつつ、ここから先は幸せな人生を送ってほしい。もう俺たち夫婦をハラハラ、ドキドキさせないでほしいよ。そしたら、俺も安心してあの世に行けるんだけどな(笑)。》

「病気になって気づくことって本当にあります」

 梅宮さんが最後まで心配したように、19才のときにモデルとしてデビューして以来“恋多き女”と呼ばれたアンナは、不倫や離婚、金銭トラブルなどあらゆる修羅場を経験し、時には破滅的な恋愛にのめり込んだ。

「自らの恋愛遍歴をまるで“スペース・マウンテンに乗っているようだった”と例えたこともありますが、かつてはワイドショーの常連で、スキャンダラスな話題に事欠きませんでした。特に世間の耳目を集めたのが、“平成のバカップル”と称された羽賀研二さん(63才)との交際です。

 つきあって間もなく、羽賀さんに莫大な借金があることが発覚し、連帯保証人となったアンナさんも数千万円の負債を背負ってしまった。2人で“ペアヌード写真集”を出版したこともあり、梅宮さんは、羽賀さんを『希代のワル』と言いつつ、裏ではアンナさんのために金策に駆け回っていました」(前出・芸能リポーター)

 2人は1990年代後半に破局し、20年以上連絡を取ることもなかったが、命にかかわる危機を見過ごせなかったのだろう。告白を受けて羽賀は自身のSNSに《絶対に負けないで! 貴方は強い! 必ず勝ちます!》と綴り、元恋人にエールを送った。

 その後も、男運にはとことん恵まれず、相手が既婚者と知らずに不倫関係に陥ったことも一度ならずあったという。

「母親から再婚をすすめられ、マッチングアプリを試したこともあったそうですが、怖くなってすぐにやめたのだとか。近年は、たとえ孤独と言われてもひとりでNetfliXを見ている方が幸せを感じるといい、『もう恋人は必要ない』という結論に達したようです」(前出・芸能リポーター)

 抗がん剤治療を終えた後、全摘出手術を受ける予定だが、切除した胸の再建手術は行わないつもりだ。配信でもこう語った。

「もしこれが20才ぐらいで若かったら、胸がなくなることにショックを受けたかもしれないけど、おっぱいは邪魔だなって思っていたぐらいだし。再建には興味がなくて、むしろいらない」

 がんになったことで、アンナの価値観は一変した。食べ物の味やにおい、見える風景も以前とは変わり、人を見る目も大きく変わった。前出の配信でも「来年もしかしたら生きてないかもしれない」と語る一方で、「病気になって気づくことって本当にあります。病気にならないと気づけないのかっていう情けなさもありますけど。これから長い長いジャーニーになりますが、おつきあいいただければと思います」と心の内を明かした。

 今後は、治療に専念しながら、がんになった自分にしか発信できないことを多くの人に伝えていきたいという。

※女性セブン2024年9月5日号

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