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《ロコ・ソラーレ本橋麻里が選手活動休止》決断の背景にあった「筋肉ムキムキ騒動」「苦しい台所事情」の想定外

NEWSポストセブン 2024年8月21日 16時45分

 カーリング女子の「ロコ・ソラーレ」は公式SNSで、本橋麻里(38)が今季から選手活動を休止することを発表した。元五輪代表で、チームの創設者兼代表理事でもある本橋の選手活動休止は、発表まで一部の関係者にしか知らされていなかった。

 関係者を取材すると、今回の決断の背景には日本代表を逃した「ロコ・ソラーレ」の苦しい台所事情や、人気選手が筋肉美で世間を驚かせた“ムキムキ騒動”なども要因にあるという──。

 本橋は自身のSNSで、選手活動に一旦終止符を打つことを次のようにファンに伝えた。

《今シーズンからお休みさせて頂きますが、3チームの活躍をオンアイス/オフアイス共に、しっかり支えられるように尽力致します。(略)世界一を掴む為に、3チーム、スタッフと一丸となり引き続き頑張ります。変わらずバタバタと会場にもおりますので、気兼ねなくお声がけください》

 本橋は、チーム青森のメンバーとして2006年トリノ大会から2大会連続で五輪に出場。2010年に地元の北海道北見市常呂町で「ロコ・ソラーレ」を結成し、2018年の平昌五輪では日本カーリング史上初の銅メダルを獲得するなど、カーリング界にとって“唯一無二の存在”となった。

 その後、2018年6月に選手を休養し、チーム運営に専念することを発表。その3カ月後には、一般社団法人「ロコ・ソラーレ」を設立。トップチームに加えて、女子のセカンドチーム「ロコ・ステラ」を結成し、コーチに就任。その後2020年に次男(※長男は2015年に出産)を出産すると、同年から競技者として現役復帰していたが、今回2度目の選手活動休止となった。ウィンタースポーツ関係者はこう語る。

「2023年4月に男子チームの『ロコ・ドラーゴ』が増え、本橋さんは現在一般社団法人として3つのチームを運営しています。その傍らで『ロコ・ステラ』では選手としても活動、プライベートでは2012年に結婚後、2児の母としての顔も持ちます。

 そのような中、今シーズンからは『ロコ・ソラーレ』が日本代表ではなくなったこともあり、2018年2月からフィフスを務めていた石崎琴美さんがチームを離れました。予算や経費の面を考え、一般社団法人の代表として、新たなスポンサー探しや資金調達などの裏方仕事を全うすることを決断したのではないでしょうか」

 本橋が離れた「ロコ・ステラ」は男子カーリングチーム「TM軽井沢」の松村雄太選手がアドバイザーに就任。自身が離れてもチームの強化を推進していくための策を打っていた。

“ムキムキ騒動”が与えた影響

 一方で2023年夏のオフシーズンには「ロコ・ソラーレ」所属の藤澤五月選手(33)がボディメイクコンテストに出場。大反響となったことは記憶に新しいが、本橋にとっては想定外だった。

「本橋さんは藤澤さんの筋トレを『オフシーズンの趣味や活動』という範囲で容認していました。しかし、別人のようになった藤澤さんが大会に出場すると状況は一変しました。騒動が大きくなってしまうとチーム全体に影響を及ぼす可能性も考えられたため、本橋さんはこの件についての取材対応は一切行わないことを決断しました。当時、藤澤選手への取材依頼やグラビアオファーなども殺到したそうですが、すべて断っていたそうです」(スポーツ紙記者)

 本橋にはカーリングの『普及』や『選手の育成・競技環境の向上』など、カーリング界をより良くしたいという想いが強いが、選手との距離も今まで以上に縮めていきたい意向があるという。

「今回の決断も責任感の強い彼女だからこそ、選手という立場から距離を置き、選手のマネジメントにも注力していきたいという意向があったようです。選手の自主性に任せにしていたオフの時間も、コミュニケーションを取りながらサポートしていく方針のようです」(同前)

 本橋が代表を務める3チーム(ロコ・ソラーレ、ロコ・ステラ、ロコ・ドラーゴ)は揃って、北海道で行われる「アドヴィックスカップ2024(8月22日~25日)」に出場を予定している。

「会場にもおりますので、気兼ねなくお声がけください」とコメントを残していた本橋。裏方としての新たな1投に注目が集まる。

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