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【パワハラ疑惑】斎藤元彦知事「白いスタンスミス」SNS投稿に批判殺到でも動じない“鋼のメンタル” 「自分の見た目」が関心事

NEWSポストセブン 2024年8月21日 17時30分

「お前はエレベーターのボタンも押せないのか?」──県職員の内部告発によって発覚した兵庫県・斎藤元彦知事(46)のパワハラ疑惑。兵庫県議会の「百条委員会」は7月31日から県職員を対象にアンケート調査を実施し、その中間報告において知事のパワハラに関する証言や疑惑が多く寄せられていたことがわかった。全国紙記者が解説する。

「調査はアンケート形式で行われ、対象となった県職員約9700人のうち約7割から回答があった。委員会がまとめた中間報告では、8月5日までに約4500件の回答が寄せられ、そのうちの1.3%が「(パワハラを)実際に見た」と回答。その他にも伝聞で知っているとの回答など合計で1750件にのぼり、知事のパワハラを認知している職員は約4割いたことがわかりました」

 職員の回答には具体的なパワハラの内容も記されており、斎藤知事は職員らの間で「暴君」「瞬間湯沸かし器」と呼ばれている事実も浮き彫りとなった。

「アンケートには自由記述欄も設けられ、斎藤知事が神戸市内を視察した際、施設のエレベーターに乗り込むタイミングで扉が閉まったことに怒り、『お前はエレベーターのボタンも押せないのか』と職員に激怒したという具体的なエピソードが多数あった。

 他にも『知事がイベント等に参加するときは、いかなる時も必ず髪型セットの場所を用意しないといけない。用意できていないと怒る』や『洗面台の鏡が室内にあったが、姿見が必要と本庁から言われて用意した』など周囲が知事の容姿に対するこだわりに振り回される様子も書かれていたようです。ただ、擁護するようなコメントも複数あったようです」(同前)

斎藤知事のこだわり「メディアとSNS映え」

 現時点での調査結果でも明らかになっているように、斎藤知事は“見栄え”を気にする性格のようだ。ある県庁関係者はこう語った。

「知事がイベントなどに出席する際は、専用の控室と姿見、また三面鏡が必須なんですよ。メディアへの露出に関してもこだわりが強いようで、昨年7月に県が発行したプレミアム商品券のPR用うちわに『自分の写真とメッセージがない』ことを理由に担当者を叱責し、発注済みのうちわをわざわざ作り直させたこともあったと聞きます」

 見られ方をとにかく気にするのはSNS上でも同じようだ。関係者がさらに続ける。

「知事はSNSの運用にも力を入れていますが、公務に関係ないような自撮りや投稿も多い。ご自身のうつり方だけはかなり気にしており、昨年県内のある町を訪問した際の写真では、訪問先の方が見切れているということもありました。

 また昨年5月にはXで『オニツカタイガー』とJR西日本のコラボスニーカーの写真をあげながらなぜか『私、普段白Stan(編注:スタンスミス)ですが』と自分語りを始め、ユーザーから『聞いてないんだが』などとものすごいツッコミが入りましたが、ご本人は全く気にしない様子で投稿を続けていました。このほかの投稿にも批判的なリプライが多く集まっていますが、ご本人はその“鋼のメンタル”で軌道修正がなされる様子がありません」(同前)

 20日の定例記者会見で斎藤知事はアンケート調査に触れて「現時点で内容について承知していませんから、コメントは差し控える。県民のみなさんに対して丁寧にフレンドリーに接していくことが大事ですけど、県庁においては仕事ですから、やはり厳しく、時には必要な注意というものは大事だと考えています」とコメントしている。

 アンケートの中間報告は「百条委員会」で23日にも詳細が公表される予定だという。30日に斎藤知事本人の証人尋問を予定しているが、どういった展開になるのだろうか──。

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