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《“代行謝罪”への批判にも耳を傾け、受け止める》関係者に深い愛を注ぐ座長・中山秀征の「いばらない生き方」

NEWSポストセブン 2024年8月22日 19時15分

 若くしてブレイクして以来、長くテレビ界で活躍し続けている中山秀征(57才)。そんなヒデちゃんの“座長”としての存在感について、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。

中丸夫妻への激励に拍手を送らずにはいられなかった

 8月11日、『シューイチ』(日本テレビ系)で、KAT-TUNの中丸雄一クン(40才)の謹慎について触れたのはMCの中山秀征サン(以下、ヒデちゃん)でした。

 7時45分、ヒデちゃんと岩田絵里奈アナ(28才)の挨拶後、カメラに映されたのは定位置に中丸クンの姿がないグループショット。名越康文さん(64才)や田中理恵さん(37才)らコメンテーターの皆さんの表情も曇りがちでした。

 直後、「すでに報道されている通り、今週、中丸クンはいらっしゃいません。本人の意向によりまして謹慎することになりました」と説明を始めたヒデちゃん。

 今年1月に結婚を発表した中丸クンと元日本テレビアナウンサーの笹崎里菜サン(32才)は「シューイチ婚」と名付けられ、誰よりも祝福していたのはヒデちゃんだったと聞いています。

 そもそも、入社前にいろいろあった笹崎アナを迎え、彼女が心からの笑顔を取り戻せた番組が『シューイチ』。中丸クン仕切りのコーナー「まじっすか」の振りでのヒデちゃんとの掛け合いでも2人の微笑ましい関係性や明るい雰囲気が見てとれたものでした。

 だからこその、「実は先日、中丸クンと奥様の笹崎アナとお話しさせていただきました」に続くのです。

 ヒデちゃんは中丸クンが猛省していること。軽率な行動をとった責任を取り、活動休止をすること。そこに「時間をください」と言っていたと代弁。

 さらに、中丸クンが出した文書にあった、妻・笹崎アナからの「しっかり自分と向き合って」に触れ、彼女がどんな気持ちでそれを夫に送ったかを改めてフォローしたうえで、夫婦仲が悪い方向へはいかないことも示唆したのです。

 本来ならトップ候補には、パリ五輪での日本勢メダルラッシュや南海トラフ地震発生懸念、台風5号、79回目の「原爆の日」などが挙げられていたと思われます。ですが、約4分間も中丸クンと笹崎アナに時間を割いたヒデちゃん。時折カメラに映る左手の結婚指輪も含め、現在のヒデちゃんの想いが凝縮されているような中丸夫妻への激励に拍手を送らずにはいられませんでした。ホント、こういう人なんですよ、ヒデちゃんって……。

 年代によっては「お調子者の“ザ・業界人”」と捉えている視聴者の皆さんもいらっしゃるでしょう。確かに、ヒデちゃんのパブリックイメージがそんなふうだった時代はありました。

『クイズ!年の差なんて』(フジテレビ系)や『芳村真理のTVトレンディ』(テレビ東京系)の頃は、うつみ宮土理サン(81才)や芳村真理サン(89才)らお姉様らに愛される後輩タレントという印象もありましたっけ。

別の種類の孟母二人からも一目置かれている

 でも、『OH!エルくらぶ』(テレビ朝日系)や『DAISUKI!』(日本テレビ系)、『TVおじゃマンボウ』(日本テレビ系)など番組を背負うMCの仕事が増えてからのヒデちゃんは、常に出演者全員に目配りをし、なかなか話せないタレントにチャンスを与え、後ろに並んでいる若手を前列に出してあげるようなことを常にやっていたのです。

 それでもまだアンチは少なくなかったように思いますが、業界的には『ラジかるッ』(日本テレビ系)で共演したのをきっかけに、キム兄こと木村祐一サン(61才)がヒデちゃんの人柄を大絶賛。対談番組の相手にヒデちゃんを指名したことなどから、吉本興業の芸人さんたちにまで伝わったことが大きな転機となりました。キム兄とヒデちゃんは、毎年ツーショット誕生日会を開くほどの親友です。

 こうして、一度でもヒデちゃんがMC=座長の番組で共演したならば、尋常ではない回数の打ち上げやスタッフを含めた関係者の慶事の仕切りなどを目の当たりにし、ヒデちゃんがどれだけ愛情を注いでくれているかがわかるんです。

 そんなヒデちゃんが、おそらく唯一、不機嫌なまま帰らせてしまったのが「エリカ様」と言われていた時代の沢尻エリカさん(38才)。2007年の『ラジかるッ』でのことでした。

 そのときのヒリヒリした模様は、ヒデちゃんの最新刊『いばらない生き方 ─テレビタレントの仕事術─』に詳しいのですが、挨拶もなく、無言の彼女を約15分間、一度もノセることができず、プレゼントした番組グッズのストラップもテーブルに置いて行かれたことにも「多少のおごりがあった」「いい勉強になった」と。

 また、ヒデちゃんに特に厳しかったナンシー関さん(享年39)のエッセイについても、「ぼくのことをよく見ていてくれたから書けたもの」とポジティブに捉えるヒデちゃんなのでした。

 個人的には若かった頃、同じマンションに住んでいて、エレベーター内で互いに(!)いろいろな出会いを目撃しあったこと。ヒデちゃんのお子さんたちが私の母校である青山学院に通われていて、“パパ”としても大人気であることがOB、OGから常に伝わってくること。妻の白城あやかサン(56才)のママ友が高嶋ちさ子サン(55才)や亜希サン(55才)で、別の種類の孟母であるお二人からもヒデちゃんは一目置かれていることなども耳に入ってきます。

 中丸クンの件に話を戻すと、ヒデちゃんの“代行謝罪”には一部で批判もあるそうですが、そうした意見にも耳を傾け、受け止めるのが座長・中山秀征。

 ヒデちゃんの「いばらない生き方」、私は大好きだし、これからも参考にしていきます。

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2024年9月5日号

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