「東出さん、こんな感じでいいですか」「花林ちゃん、もっと釘を真っすぐに」──携帯の電波も入らない山奥で左手に釘を持ち、右手でトンカチを打ち込むジーパン姿の女性。先輩俳優の東出昌大（36）のアドバイスを受け、額の汗を光らせながら山小屋作業を手伝う彼女は当時若手女優の松本花林（25）だった。
8月27日、そんな2人が結婚することを東出が自身のYouTubeで発表し、波紋を広げている。東出は「結婚しようかと言ったのも最近で、お付き合いしましょうと具体的にいついつというのも恥ずかしいけど、今年に入ってから」と、交際して間もないことを告白。また、「来年の冬か新春の頃には予定通りなら子どもが生まれる」ことも明かした。
東出は、2013年にNHK連続テレビ小説『ごちそうさん』で夫婦役を演じた女優の杏と2015年に結婚。双子の女児と男児の3人の子を授かったが、2020年に女優の唐田えりかとの不倫が報じられ、同年に離婚。所属事務所との契約も解除となり、2022年ごろから山暮らしを始めていた。すると、俳優をしながら狩猟をする東出のもとには、彼を慕う若手俳優や友人ら、メディア関係者が頻繁に訪れるようになっていった。
「東出さんがつくるジビエ料理を囲み、深夜まで演技論や人生論で盛り上がる輪の中にいた1人が松本さんでした。愛知県出身の彼女は大学在学中の2018年に『ミス・ユニバース・ジャパン大分』の準グランプリを受賞しています。
東出さんとは仕事の現場で出会い、山の生活に感銘を受けて昨年あたりに都内の家から山小屋近くに住まいを移しました。現在は女優業から離れ、桃農家などのバイトとして手伝っているそうです」（役者仲間）
彼女はノーメークで泥だらけになりながら…
彼女の素顔を前出の役者仲間が打ち明ける。
「当初、松本さんは役者の先輩として東出さんを尊敬していて、バイトが休みになると女優仲間らと山小屋に駆け付けていました。彼の前でもノーメークで泥だらけになりながら山小屋の作業や、彼の身の回りのことを率先して手伝っていました。
彼が飼っている愛犬の『しーちゃん』も松本さんに懐いていて、彼女が面倒を見ることもあります。役者として成功することを夢見ていた松本さんですが、東出さんと過ごす時間の中で、自分の成功を追い求めること以上に大事な存在となっていったようです」
離婚から4年──。舞台、映画、YouTubeと、フリーランスとして幅広く活動する東出。だが、離婚して間もない頃は、杏とのあいだに授かった子どもへの本心を周囲に語っていた。
「彼が生活している山小屋には携帯の電波も届きません。通話やメールを受信するには、小屋の前の谷を下って反対側の丘に登るしかありません。山暮らしを始めてからは、『子どもに会いたい』と、3人の子どもからの電話やメールが届いているんじゃないかと思い、毎日のように何度も携帯を片手に谷を下っていたそうです。
そうこうしているうちに目の前に松本さんが現れ、彼の心を埋める存在になっていたのでしょう。東出さんはこれから、新たに生まれてくる子どもを松本さんと山小屋で育てていくそうです。なるようになる。自然体で生きる彼らしい決断だと思います」（同前）
多くを失い、人生のやり直しを始めた地で新たな家族を見つけた東出。夫として、父として、どんな背中を見せていくのだろうか。