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「ベロチューですね」「4〜5回やった」父・修被告が明かした田村瑠奈被告の“被害男性との初体験”【ススキノ事件公判】

NEWSポストセブン 2024年10月2日 7時15分

 2023年7月、札幌・ススキノのホテルで男性を殺害したとして親子3人が逮捕された事件。10月1日に札幌地裁で開かれた裁判で、娘・田村瑠奈被告の音声データが初めて公開された。裁判では弁護側による父・修被告への証人尋問が行われ、そこでは殺害された被害男性と瑠奈被告の出会いや、ホテルに行った瑠奈被告の当時の様子が克明に証言された——。

 母・浩子被告の4回目の裁判となった今回。裁判の経緯を、裁判担当記者が解説する。

「浩子被告は、瑠奈被告が男性の頭部を自宅に隠すのを容認したこと(死体遺棄ほう助)と、瑠奈被告が頭部を損壊する際のビデオ撮影を求められ、夫の修被告に撮影を依頼するなどして手助けをした(死体損壊ほう助)ことが罪に問われています。

 弁護人は、事件はいずれも娘の瑠奈被告が主導して行っており、浩子被告は瑠奈被告に逆らうことができない異常な環境だったことを示す方針です」

 弁護側による父・修被告への証人尋問では、瑠奈被告が被害男性と出会った当時に語っていたことなどが説明された。裁判を傍聴したジャーナリストの高橋ユキ氏が語る。

「瑠奈被告が被害者男性と初めて会い性行為した数日後である2023年の6月1日夜に、瑠奈被告の様子を記録した音声データが法廷で流れました。

 データのなかで、瑠奈被告は『相手は自分の意のままに操ってるから、意のままに動かせてるって思わせるの。そう思わせといて、でも、主導権はこっちが握っておく、それがプレイの基本なの』『わざと積極的にこっちからガンガン行けば、相手をこっちが無理やり動かすことが減るの』『どんな気分でしゃぶったか分かってる?』『もうなんか、無の気持ちだし、こうなったらもうとことん、ビッチのフリできるか』などと、プレイの内容や自分がその時思ったことについて言及していた」

「社会見学かと思った」

 瑠奈被告と被害男性が初めて出会った5月28日、帰ってきた瑠奈被告を修被告は車で迎えに行った。戻ってきた瑠奈被告が話していた内容を、修被告は忘れないようにメモしていたという。修被告はその内容について、次の内容を証言した。

「娘は被害男性と会い、カラオケに行くと思ってたら、ホテルに連れて行かれて、俗に言う“お持ち帰り”をされた。ひとつの社会経験かと思って、それはよしとした。その後相手から、性行為の要請があったので、(瑠奈被告から被害男性に)『撮影はいやだ、スマホの電源はオフ、避妊具をつけたらいいよ』、と言ったところ、4〜5回やった。

 最後の行為の時、途中でゴムを外された。(瑠奈被告が被害男性に)『約束破ったでしょ』と言うと最初相手はごまかしてたが、最後、ごめんと言い逃げるように帰って行った」

 修被告はその後、裁判官にメモ内容の説明を求められ、「ベロチュー、ですね」「ホテルに連れて行かれて、社会見学かと思った」などと読み上げている。

「性感染症を心配して…」

 修被告は続けて、裁判官からの質問に淡々と答えた。

「(瑠奈さんはセックスに興味があった?)と思います」「(このときが初めての性行為?)おそらくそうだと思います」「(終わって車に戻った時の様子は? 怒ってた、悲しんでた?)一番は最後、ゴムなしでされたことに関連して、妊娠したんじゃないか、性感染症に感染したんじゃないかと心配していました」

 前出・高橋氏が続ける。

「弁護人としては、当時瑠奈被告が被害男性を殺したいほど恨んでいたことを、修被告は認識できていなかったことを示したいという意図があった。性行為があった3日後の瑠奈被告の被害者への感情についても、修被告は『問いただして謝れば修復可能、謝らなければそれまでかなと思ってるんじゃないかなと(思っていた)』と説明しています」

 瑠奈被告の被害者への感情について、「正直、時間と共にフェードアウトしてくれるのが一番いいかなと思ってました」と語った修被告。父の願望とは逆にむしろ増幅した瑠奈被告の感情が、悲劇を生んでしまったのか。

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