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《一緒に東大進学は難しい現実》悠仁さまの進学先「東京大学への推薦入学」へのハードルは下がっても“ご友人との関係継続”が大問題に

NEWSポストセブン 2024年9月2日 11時15分

“将来の天皇”である悠仁さまにとって、幼い頃から大学まで寄り添い、気の許せる「ご学友」の存在は、これからの将来を考えても不可欠だ。ところが、最高峰の国立大に進学するとなれば、ご学友について難しい舵取りを迫られることになる──。

 東京大学には、2つのメインキャンパスがある。赤門や安田講堂が有名な「本郷キャンパス」(文京区)と、主に大学1・2年生が学ぶ「駒場キャンパス」(目黒区)だ。

 駒場キャンパスの正門をくぐると、正面に石造りの五連アーチが印象的な「1号館」と呼ばれる時計台がある。1933年に完成し、国の有形文化財にも指定されている建造物だ。

 しかし現在、その1号館は立ち入りが制限され、一部は工事用フェンスやカラーコーンに囲まれている。この8月上旬から、内外装の改修などの工事が始まったのだ。工事が終わるのは、来年3月末──新入生は、リフレッシュした“キャンパスの象徴”に迎えられることになる。

 8月25日、京都で「国際昆虫学会議」の開会式が開催され、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまが出席された。

「秋篠宮ご夫妻は“公務”として、一方の悠仁さまは主催者側から個別に招待されての“私的”な参加という扱いでした。そのため、悠仁さまは開会式を客席からご覧になりました」(皇室記者)

 濃紺のスーツにレジメンタルタイ姿の悠仁さまは、一般参加者の席の前方で関係者に挨拶され、そのまま着席。開会式が始まると、秋篠宮さまが壇上で挨拶される様子を見上げられた。

 会場では、悠仁さまが国立科学博物館の研究者らと共同で取り組んできた、皇居(東京・千代田区)のトンボの生態についてのポスター展示も行われた。

「開会式前には、秋篠宮ご夫妻も交えて関係者と昼食を取りながら懇談し、開会式後も各国の研究者とディスカッションされたそうです」(前出・皇室記者)

 悠仁さまは、普通の高校生では到底経験できない“貴重な時間”を過ごされたようだ。

 その悠仁さまは、9月6日に18才の誕生日を迎えられる。注目されるのは、現在、筑波大学附属高校3年の悠仁さまの進学先。本命視されているのは東京大学だ。東大には、昆虫や自然環境について学ぶ「自然誌」を志されている悠仁さまにふさわしい農学部がある。

 進学には、課外活動の実績などを基に合否を決める「学校推薦型選抜(旧推薦入試)」を利用されるともっぱらだ。研究成果やコンテストなどでの活動実績といった条件は、悠仁さまの場合、学術誌にも掲載された“トンボ論文”で充分に満たされる。その上、トンボの研究成果を発表した昆虫学会議にもご本人が参加された。

「“皇族の務め”として特別に招待されたのではなく、“昆虫研究のエキスパート”として学会に赴かれたということです。この実績は、選考にあたって大きなアピールポイントになることは間違いありません」(大学受験業界関係者)

 大学入学共通テスト(旧センター試験)で8割以上の得点が目安との条件も、6月末に東大が開催したオンライン説明会で「あくまでも目安で、必ずしもそれが達成できていないからといって、100%落ちるわけではありません」としきりに強調されていたため、ハードルはぐっと下がった。

ご友人との関係が継続できない

 昨年9月、悠仁さまは筑附高の文化祭に参加された。そこではクラスメートから「ひーくんは港区男子だね」と微笑ましく“いじられ”る姿もあった。今年4月には、所属するバドミントン部の試合にほかのメンバーと出場し、汗を流された。悠仁さまの「ご友人関係」は、将来の天皇というお立場からも重要だ。

「天皇は個人的な考えを公言できないお立場だからこそ、腹を割って話せるご友人の存在は必要不可欠です。上皇さまも天皇陛下も、初等科から学習院に通われたことで、かけがえのない生涯の友を得られました」(皇室ジャーナリスト)

 上皇さまの場合、学習院初等科から大学までご一緒だった元共同通信社記者の橋本明さん(2017年没)は、“天皇のスポークスマン”を自任し、上皇さまの人間的な一面を伝えることに取り組んでいた。

 同様に上皇さまの学習院初等科以来の親友である明石元紹さんは、2016年8月に上皇さまが「退位」をめぐるお気持ちを表明されたときには、その直前に上皇さまからの電話で、「天皇は務めを果たせる人間がやるべきもので、譲位は合理的な考え方だと思う」「将来を含めて、可能な制度にしてほしい」と、恒久的な退位の制度を望む本心を打ち明けられており、明石さんはその後、そのお気持ちをメディアの取材に明かした。

 学習院初等科から大学院まで天皇陛下の学友だった乃万暢敏さんは、天皇ご一家と家族ぐるみの親交を続けている。陛下の幼少の素顔はもちろん、愛子さまとの「父娘関係」も度々インタビューなどで明かしており、国民に「ご一家の日常」を伝えるのに大切な役割を果たしている。

 また、愛子さまは学習院女子中等科から大学まで一緒の親友がいた。コロナ禍で大学に通えなかった時期も、電話やメールなどで頻繁にコミュニケーションを取られており、その交友はお互い社会人になったいまでも続いているという。

 翻って、悠仁さまだ。筑附高には、お茶の水女子大学附属中からの同級生が、悠仁さまと一緒に進学している。

「できることなら一緒の大学に進学したいでしょう。しかし、親しいご友人だからといって、悠仁さまと同じように学校推薦を受けて『一緒に東大へ』となろうものなら、“ご本人はおろか周囲にまで特別扱いがおよぶのか”との指摘は免れません」(前出・皇室ジャーナリスト)

 となれば、この推薦を受けずに東大を目指す生徒は、一般入試を受けなければならない。

「名門の筑附高の生徒にとっても、一般入試での東大は狭き門。ですから、悠仁さまと親しいご学友が、一緒に東大に進学できる保証はありません。せっかく培われたご友人との関係が継続できない可能性があるというのは、悠仁さまにとっては大問題でしょう。

 キャンパスで孤独を感じられるばかりでなく、将来天皇に即位されてから悩みを吐露する相手も身近におらず、その素顔の“語り部”がいなければ国民が親近感を覚える機会がなくなってしまうからです」(前出・皇室ジャーナリスト)

 来春の新入生を待つ東大駒場キャンパスでは、冒頭のように、工事が急ピッチで進められている。今年春には新たに鉄筋コンクリート造の地上3階の「講義棟」が新築された。

 これまでも悠仁さまの進路では、先回りして改修工事が行われてきた。お茶の水幼稚園では、悠仁さまの入園前に、防犯のために敷地の塀が高くなり、園庭も土からウレタン舗装に一新された。筑附高入学前にも、老朽化していた校舎の雨漏りを防ぐ工事が行われ、快適な学習環境が整えられた。

 悠仁さまが大学生活を始められるまで7か月あまり。東大で着々と準備が整いつつある一方、ご学友という問題がくすぶり続ける。

※女性セブン2024年9月12日号

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