夏の終わり、ノスタルジックな雰囲気に浸りたいなら、メリーゴーランドで決まり！ 実はメリーゴーランド初体験だという声優の小林千晃さんも、屋根の下の特別な空間にすっかり魅了されたと言います。
「最近はアンティークに興味があるので、花やしきのメリーゴーランドの“古きよき時代の正統派”な雰囲気には惹かれるものがありました。いつかデートで行ってみたいなぁ」
全国に約130ある中から、一度は乗りたいメリーゴーランドを専門家が紹介。童心に戻りながらも、そこに隠された歴史や物語を感じながら乗る、大人だけの楽しみ方も教わりました！
●浅草花やしき『メリーゴーランド』
江戸末期時代の1853（嘉永6）年に誕生した日本最古の遊園地。メリーゴーランド（回転木馬）は1941（昭和16）年に設置された。ほかに、日本に現存する最古の「ローラーコースター」などのアトラクションも有名で、浅草観光名所のひとつとして幅広い世代に親しまれている。
住所■東京都台東区浅草2-28-1
入場料■大人（中学生〜64才）1200円
料金■乗り物券4枚（400円）
営業時間■10：00〜18：00（季節・天候により異なる）
休■不定休
マニアが教えるメリーゴーランドの楽しみ方
【日本No.1のメリーゴーランドマニア 369daysさん（※）が教える「メリーゴーランドの楽しみ方」】
（※mikkoとmilford夫婦によるユニット。全国の遊園地めぐりとその魅力の紹介をライフワークとし、ブログや書籍に綴っている）
●その1 恥ずかしがらずに乗るべし！
実際に乗って、動きや乗り心地を体感しよう。「乗り物や乗る位置でも、印象がガラリと変わってビックリ！」（小林さん）。
●その2 ディテールを楽しむべし！
馬の表情やデザインが1頭1頭違うものも。「このコは、リアルな口の開き具合が好み（笑い）」（小林さん）。
●その3 世界観に浸るべし！
乗車中に流れるBGMにもぜひ耳を傾けて。そこからの景色も心に焼き付けよう。
●その4 歴史を知るべし！
「『としまえん』にあった『カルーセルエルドラド』は、世界最古級で100年超の歴史が。閉園した現在は、解体されて倉庫に眠っているそう」（mikkoさん）。
映えるメリーゴーランド6選
景色やスケール、雰囲気など、ほかにはない魅力を持ち合わせたメリーゴーランドが集合！ 369daysさんが解説します。
●天橋立ビューランド『メリーゴーランド』
「天に舞う龍の姿のような天橋立を一望できる最高の立地にあり、パステル調で、レトロ＆ロマンチックな雰囲気に浸れます」
日本三景のひとつとしても知られ、パワースポットとしても有名な天橋立。春はメリーゴーランドを包み込むように満開の桜が咲き乱れ、いっそうノスタルジーを感じさせる。
住所■京都府宮津市字文珠
入場料■大人（中学生以上）850円
料金■300円（4才未満は保護者同乗）
営業時間■季節によって異なる
休■なし（年中無休）
●御殿場プレミアム・アウトレット『メリーゴーランド』
「富士山の雄大な姿を背景に、“映えまくり”な一枚が撮れること間違いなし！ イタリア製ならではの鮮やかな色使いとエレガントな装飾も見ものです」
住所■静岡県御殿場市深沢1312 御殿場プレミアム・アウトレット HILL SIDE Low Street プレイグラウンド内
料金■300円
営業時間■平日10：00〜18：00（3〜11月）、〜17：00（12〜2月）、土・日・祝・繁忙期 10：00〜施設閉館時刻まで
休■年1回（2月を予定）
●るなぱあく（前橋市中央児童遊園）『もくば館』
「回るメリーゴーランドもありますが、注目すべきは1954年の開園当時から稼働する5頭の電動木馬。大人は乗れないので残念ですが…」
1頭1頭色が異なり、シュールな表情も楽しい。1回10円という驚きの安さで、現在でも子供たちから大人気。国の登録有形文化財にも登録されている貴重な遊具。
住所■群馬県前橋市大手町3-16-3
料金■10円
営業時間■9：30〜（閉園時間は季節によって異なる）
休■火
●ハウステンボス『スカイカルーセル』
「日本初の3階建てで、約15mの高さを誇ります。階数ごとにそれぞれ違った景色を楽しめるので、乗り比べて自分のお気に入りを見つけるのも楽しいですよ」
ライトアップされた風景も圧巻！ イタリア製の木馬やゴンドラが洗練された雰囲気でまるで絵本の中に迷いこんだような光景が楽しめる。
住所■長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1
料金■各種パスポートでフリー利用可（大人全日7400円）
営業時間■曜日、季節によって異なる
休■2025年1月7〜10日
●萌木の村『森のメリーゴーラウンド』
「森の中にあるメルヘンチックなメリーゴーランド。多くのCDジャケットや映像作品にも登場しています」
アメリカ製で、鷲などのモチーフが。隣接するカフェから眺めながら食べたい名物の「花豆のソフトクリーム」
住所■山梨県北杜市高根町清里3545萌木の村内
料金■500円
営業時間■10：00〜18：00（4〜10月）、〜17：00（11〜3月）
休■木（11〜3月は水・木）
●志摩スペイン村『ガウディカルーセル』
「建築家ガウディの作品をモチーフにつくられており、幻想的な雰囲気たっぷり。白壁に埋められた色とりどりのタイルがきれい」
住所■三重県志摩市磯部町坂崎
料金■各種パスポートでフリー利用可（大人全日5700円ほか）
営業時間■曜日、季節によって異なる
休■指定日（ホームページ等で確認のこと）
【369daysさんが教える！メリーゴーランドのオススメ撮影方法】
「すぐ近くから見上げるように撮ると、天井やまわりの装飾がダイナミックな雰囲気に写ります。観覧車の上などから見下ろすように撮ると、屋根のかわいらしさが引き立ち、ほのぼのした感じに」
あんな動物やこんなキャラに乗れるメリーゴーランド
実は馬以外にも、さまざまなキャラクターが回っているのはご存じ？ “推しキャラ”とのメリーゴーランド体験は忘れられないものになりそう。
●レゴランド・ジャパン『ブリック・パーティー』
「動物やバイクなど、レゴブロックでおなじみのモチーフの乗り物がたくさん。上下しながら回転もするので、結構スリリングです！」
住所■愛知県名古屋市港区金城ふ頭2-2-1
料金■各種パスポートでフリー利用可 大人（19才〜）1DAY4500円〜
営業時間■曜日、季節によって異なる
休■不定休
●よみうりランド『メリーゴーランドドッグ』
「園のマスコット犬、“グッドくん”たちがいろいろなサイズや表情でお出迎えしてくれます。屋根の上で逆立ちしているのもカワイイ♪」
住所■東京都稲城市矢野口4015-1
入場料■大人（18〜64才）1800円 ワンデーパスなどもあり
料金■300円（5才未満要付添い）
営業時間■季節によって異なる
休■不定休
●マクセル アクアパーク品川『ドルフィンパーティー』
「水族館の中にあり、イルカやアザラシ、サメなどの海の仲間とパーティーが楽しめます。2人乗りの真珠は、カップルにピッタリ！」
住所■東京都港区高輪4-10-30（品川プリンスホテル内）
入場料■大人2500円
料金■500円（5才以下は無料。18才以上の保護者の付添い（有料）が必要）
）
営業時間■曜日、季節によって異なる
休■なし（年中無休）
●関西サイクルスポーツセンター『サイクルゴーランド』
「自転車がテーマの園だけあって、メリーゴーランドにも自転車のペダルがついていて、こげるしくみ。いい運動になります（笑い）」
住所■大阪府河内長野市天野町1304
入場料■大人（中学生以上）1000円
料金■300円
営業時間■曜日、季節によって異なる
休■火（春・夏休み期間は無休。12月・1月は臨時休園日あり）
●あらかわ遊園『メリーゴーランド』
「定番の馬のほかに恐竜やパンダ、イルカがいます。馬のみを撮影するとファンタジックな雰囲気に、馬以外を撮るとコミカルな雰囲気になりますよ」
住所■東京都荒川区西尾久6-35-11
入場料■大人800円（乗り物フリーパスなど各種チケットあり）
料金■のりもの券2枚
営業時間■9：00〜17：00（金・土・日・祝・祝前日〜20：00）
休■火、年末年始
●東京ドームシティ アトラクションズ『水上メリーゴーランド ヴィーナスラグーン』
「大都会の中に位置しながら、世界中のワイルドな動物たちが勢ぞろい。と思いきや、ごきげんな表情のパンダやカエルもいたりして、どれに乗るか悩みます」
住所■東京都文京区後楽1-3-61
料金■600円
営業時間■曜日、季節によって異なる
休■なし（年中無休）
●富士急ハイランド／リサとガスパール タウン内『エッフェル塔のカルーセル』
「フランス生まれの人気絵本キャラクター『リサとガスパール』が座っている木馬もあり、大人も子供もほのぼのとした気分で楽しめます」
住所■山梨県富士吉田市新西原5-6-1
料金■800円（富士急ハイランドのパスポート利用可能）
営業時間■曜日、季節によって異なる
休■不定休
●ジブリパーク『メリーゴーランド』
「5エリアのうち『魔女の谷』にある乗り物遊具で『魔女の宅急便』や『もののけ姫』他をモチーフに装飾。キャラクターと一緒に回れて、胸いっぱいの体験でした」
住所■愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内
料金■大人1000円ほか（別途、ジブリパーク入場に予約制のチケット要）
営業時間■平日10：00〜17：00、土・日・休 9：00〜17：00
休■火
※女性セブン2024年9月12日号