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宮内庁の来年度予算概算要求「医療環境の整備等」が約1.5倍に増額 “大腸ビデオスコープ”への予算計上で再燃する紀子さまの胃腸への不安

NEWSポストセブン 2024年9月7日 7時15分

「体調管理も仕事のうち」とはいうものの、言うは易く、行うは難し。それは皇族方であっても同じだ。紀子さまが悩まされている「胃腸の不調」、さらに女性皇族を取り巻く医療環境を改善すべく、宮内庁がメスを入れているという。

 史上最悪の被害をもたらしたとされる1959年の伊勢湾台風並みの勢力といわれた台風10号。その影響は皇族方にも及び、紀子さまは、9月1日に開催された関東大震災並びに都内戦災遭難者秋季慰霊大法要への出席と、3日に予定されていた源氏物語をテーマにした刺繍展への来場を、相次いで見合わせられた。

「日頃、万全な体調管理に努められ、公務を休まれることはめったにない紀子さまにとって、お休みは今年1月以来のことでした。今回は荒天というやむを得ない事情ではありますが、公務の取りやめから、今年初頭の紀子さまの異変を想起する職員もいました」(宮内庁関係者)

 異変とは、紀子さまの深刻な体調不良のことだ。それが露見したのは、今年1月初旬。昨年末頃から胃腸の不調が続いているとして、一部の宮中祭祀や行事への出席を控えられたのだ。

「紀子さまは精密検査も受けられましたが、症状の原因になるような所見は見られなかったといいます。その後は着実に公務に復帰され、宿泊を伴う公務もこなされていますが、快方へ向かったという話は聞こえてきません。紀子さまのご体調はまだ万全とはいえないという心配の声も聞こえてきます」(前出・宮内庁関係者)

 宮内庁が8月30日、来年度予算の概算要求を公開した。要求総額は187億円で、今年度の予算額から15%ほど減少。全体的に減少傾向のなか、目を引くのが、「医療環境の整備等」として計上された1億4400万円だ。この項目は2019年頃まで多くとも1億円程度で推移してきており、わずか数年で約1.5倍も増額されたことになる。

「『医療環境の整備等』には、歯科ユニットや血液検査装置など体のさまざまな不調や検査に応えうる医療機器のレンタル代が含まれます。特筆すべきは、今年度から以前の10倍ほどの予算が計上されている『大腸ビデオスコープ』です。来年度も引き続き使用を継続するようで、紀子さまの胃腸の不調が続いている証左ではないかといわれています」(前出・宮内庁関係者)

 紀子さまのご体調が心配されるなかでの医療体制の強化に加え、今年5月には、不安を増長させる報道もあった。『週刊現代』(5月11日号)が《宮内庁が「超高額薬」を大量に買っている》と題する記事を掲載したのだ。

「宮内庁が、潰瘍性大腸炎などに使用される『抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤インフリキシマブ』という薬を、2023年度だけで1500万円分も購入しているという内容でした。納入先は宮内庁病院で、処方されるのは皇族方や職員たちです。薬の購入時期が紀子さまが体調不良を訴えられた時期と重なるため、不安視する声は後を絶ちませんでした」(皇室記者)

 宮内庁が胃腸に関連した病に対応できるよう予算を計上するのと並行して、秋篠宮家もまた、紀子さまの懸念を解消すべく動いていた。今年4月、皇嗣職侍医、つまり秋篠宮家“お抱えの医師”として、炎症性腸疾患のスペシャリストである清原裕貴医師が着任したのだ。

「清原医師の専門は消化器内科で、潰瘍性大腸炎に関する論文がスイスの医学誌に掲載されたこともあります。侍医は、担当する皇族の持病や症状に合わせて選出されるものですから、清原医師の抜擢は、紀子さまのためとみて間違いないでしょう。

 紀子さまは職員との細やかなコミュニケーションを重視される方。病気に関することとなれば、なおさらです。紀子さまご自身が、丁寧で温厚な人柄だという清原医師を“指名”されたのかもしれません」(前出・皇室記者)

 紀子さまがお出ましや公務を欠席されることは3月以来見られなくなっていたが、一方で、いまだ完治のアナウンスはない。

「検査で所見や病変が見られなかった以上、原因として考えられるのは心因性のストレスなどになります。ましてこの数年、長女の小室眞子さんや次女の佳子さまとの関係性、悠仁さまの進路の問題など、紀子さまの抱えられている悩みの深さは容易に想像できます。治療が長期にわたる可能性もあるのではないでしょうか」(前出・皇室記者)

乳がん検査のマンモグラフィーも

 これまで体調不安を訴えられてきた皇族は紀子さまだけではない。いまや2人に1人ががんに罹患する時代である。皇族方も無関係ではなく、上皇さまは2003年に前立腺がん、美智子さまは2019年に乳がん、三笠宮家の信子さまも2022年に乳がんの手術を受けられた。

「日本対がん協会」のデータによれば、2020年の女性の部位別がん罹患数は、1位が乳房、2位が大腸、3位が肺と続く。特に乳がんは30代後半から60代にかけての発症率が高いという。

「美智子さまや信子さまも闘病を余儀なくされましたから、現在、皇室にいる12名の女性皇族にとっても他人事ではないはずです。2022年には佳子さまが『日本乳癌学会創立30周年記念式典』に出席し、乳がんへの警鐘を鳴らされました。宮内庁は今年度から、乳房用X線診断装置、すなわちマンモグラフィー検査を行うための装置を導入しました。女性皇族全体として、危機感を共有されているのでしょう」(別の皇室記者)

 罹患数は乳がんが1位だが、実は、女性のがんの死亡者数となると、大腸がんがトップである。

「大腸がんの検診は、肛門から内視鏡を挿入して病変がないかを確認するのが一般的であり、有効とされます。ただ、その検診方法に羞恥心やためらいを感じ、検査を見送る女性は少なくないといいます。がんの治療は早期発見が肝心ですが、女性の大腸がんの場合、発見時にはすでに手の施しようがないということも多いそうです」(医療ジャーナリスト)

 紀子さまは、皇位継承順位第1位の秋篠宮さまの妻であり、皇后になる可能性もある。将来、悠仁さまが即位されたあかつきには、「天皇の母」となられる、皇室にとって重要な存在だ。

「紀子さまは皇室に入られて以降、一貫して公務やお出ましに熱心に取り組まれてきました。皇族として求める理想も高く“頑張りすぎていらっしゃるのではないか”と幾度も心配の声が寄せられたほどです。どれだけ精力的にご活動されていたとしても、ご体調を崩されては元も子もありません。幸い、宮内庁も莫大な経費投入でサポートする姿勢にありますから、紀子さまには胃腸の不安を払拭していただきたいですね」(前出・宮内庁関係者)

 紀子さまの不安が晴れる日はいつになるだろうか。

※女性セブン2024年9月19日号

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