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【母のファンに迷惑ではないか】百恵さん長男の「“元”山口百恵」発言ににじみ出る「葛藤」とリスペクト

NEWSポストセブン 2024年9月17日 16時15分

 伝説の歌手は何年経っても人を惹きつけてやまないようだ。かつて歌手・山口百恵として一世を風靡し、人気絶頂期に俳優・三浦友和(72才)との結婚を機に芸能界を引退した百恵さん(65才)。その長男でシンガーソングライターとして活動する三浦祐太朗(40才)が、9月9日、ラジオ『マイ・フェイバリット・アルバム』(NHK FM)に出演した。

 同ラジオは、週替わりで各界の著名人がDJとして登場し、月曜から金曜にかけ1日1枚、自身のお気に入りのアルバムと音楽を紹介するという内容。9日が初回の登場となった祐太朗はフリートークのパートになるとリスナーに向けて自己紹介を始めた。

「自身が音楽を目指すきっかけを語りだした祐太朗さんは、ご自身の両親についても言及しました。そのときに、母親について『うちの母、歌手、“元・山口百恵”なんですけれども……』と紹介したんです。『歌手』の後に一呼吸おき、『元・山口百恵』の部分を強調するような話し方に、母・三浦百恵さんではない、歌手・山口百恵に対する強い思いが込められているように感じられました」(芸能関係者)

 百恵さんは、祐太朗を育てる際に、山口百恵の片鱗を見せようとしなかったという。テレビの特集で自身の映像が流れそうになると、自然と番組を変えたりし、当然、百恵さんが家庭で自分の曲を口ずさむ、ということもなかったそうだ。

「それでも、赤ん坊の頃から音楽が大好きで、音楽が聴こえないと寝られないほどだったという祐太朗さんは、成長して、母と同じ歌手という道を選びます。ただ、デビューからしばらくは母親をリスペクトするあまり、山口百恵の歌を歌うことに抵抗があったといいます」(前出・芸能関係者)

「自分が歌っていいのか」「母のファンに迷惑ではないか」と思い悩む祐太朗に転機が訪れたのは、メジャーデビューから9年が経った、2017年の頃だ。山口百恵の曲のカバーアルバムを出して欲しいと打診され困っていた祐太朗に、ほかでもない百恵さん本人が「祐太朗の声で、私の歌っていた曲を聴けるのは嬉しい」という言葉を投げかけたのだ。

「その言葉で吹っ切れたのでしょう。以降、祐太朗さんは積極的に百恵さんの楽曲をカバーするようになります。今年に入ってからだけでも、百恵さんの楽曲のカバーを含むニューアルバムをリリースしたり、百恵さんの名曲をオーケストラ演奏をバックに披露するコンサートを開催したりと、令和の世に山口百恵の楽曲を蘇らせています」(音楽関係者)

 百恵さんの引退から今年ではや44年。それでも彼女は、実の息子である祐太朗を筆頭に、多くの人に「山口百恵」として鮮烈な印象を残している。

 8月31日に放送された『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)で発表された、平均15才、計18人の「昭和を愛する博士ちゃん」たちが選んだ「カッコいい!昭和歌手」ベスト20でも、現役の沢田研二(76才)や中森明菜(59才)らを抑え堂々の1位に輝いたほどで、若い世代にとっても山口百恵は別格なのだ。

 昭和、平成、令和と時代が変わっても、百恵さんはレジェンドであり続ける。

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