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もうすぐ8年目、広がり続ける「新しい地図」のエンターテインメント 音楽、舞台、映画、テレビ、CM、おせちのプロデュース…果敢なチャレンジの数々

NEWSポストセブン 2024年9月21日 7時15分

 9月22日、立ち上げから7周年を迎える「新しい地図」。彼らのこれまでの歩みについて、コラムニストで放送作家の山田美保子さんが綴る。

何が何でも3人を応援しなければと決意したあの日

 2017年9月22日、稲垣吾郎サン(50才)、草なぎ剛サン(50才)、香取慎吾サン(47才)の3人がオフィシャルサイト「新しい地図」と、ファンクラブ「新しい地図 NAKAMA」を開設してから丸7年が経とうとしています。

 同日付の「朝日新聞」で見開きの広告を見たときには、今日のような3人の活躍を想像することは正直、できませんでした。

 ただ、心の中にマグマのような熱いものがみるみる充満していき、とにかく何が何でも3人を応援しなければ……と決意したあの日。

 それから意外と早く、剛クンにインタビューをする機会が訪れました。「新しい地図」が発足して約1か月が経った頃です。

 まだ多くのマスコミは「新しい地図」のリリースを扱ったり、3人にオファーすることに躊躇していたような時期。正直、私自身もどんな顔をして、何から聞けばいいのかと少なからず不安を抱えながら約束のハウススタジオへと向かったものです。

 到着すると、すでにメイクさんとスタイリストさんが準備を始めていました。そのかたたちがSMAP時代から彼らを支えていた人ばかりだったことに安堵しました。

 同時に、これまで私は何を怖がっていたのだろう、なぜもっと早く一歩を踏み出さなかったのだろうかと恥ずかしくなったり後悔したりしたものです。

 それから3人には本当に頻繁にインタビューさせていただいています。都度、高いテンションで話してくださる3人。「以前はこんなに話してくださいませんでしたよね?」と私が言うと、3人は口々に「グループのときはほかに話してくれる人がいたからね」と。

 慎吾チャンが以前話してくれたことですごく印象的だったのは、先がまったく見えない中、大きな不安を抱えながら3人揃ってミーティングをしたときに個々で「いつかはやりたい」と願った夢や目標がすべて、しかもすごく早くに叶った……というお話。

 それは慎吾チャンの個展だったりアパレル界への本格進出だったり、吾郎チャンの飲食店プロデュースだったりを示すものでした。

 そんな中、最後まで叶っていなかった剛クンの夢が2019年11月、ライブイベント『草なぎ剛のはっぴょう会』として実を結んだとき、「本当にうれしかった」と慎吾チャンが自分のことのように喜んでいたことも覚えています。

「生きてるっ!」と叫んだCMと重なる3人のいま

 ごめんなさい、昔話が長くなりすぎましたね。広がり続ける「新しい地図」の新しい話をいたしましょう。

 まずは8月22日、吾郎チャンがソロで5年8か月ぶりに新曲『SEASONS』を、慎吾チャンと剛クンがSingTuyo名義で6年3か月ぶりとなる新曲『眩しい未来』を同時配信したことです。

「新しい地図」がスタートしてから精力的に舞台や映画に出演していた彼らですが、ファンはやっぱり歌やダンスを見てみたいんですよね。今春、東京、北海道、福岡、大阪の4都市で、マスクを外して行われた『NAKAMA to MEETING Vol.3』にて2曲が披露された際は大いに盛り上がりました。

 さらに、剛クン主演の映画『碁盤斬り』や慎吾チャンの主演舞台『テラヤマキャバレー』、吾郎チャンが出演したドラマ『燕は戻ってこない』(NHK)などを拝見するにつけ、3人とスタッフの皆さんは表現者として常に「新しい地図」を広げ、果敢にチャレンジしていることがわかります。

 そして生み出されるエンターテインメントには随所に抜群のセンスがちりばめられているのです。

『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)のシニカルな笑いを思い出させる『ワルイコあつまれ』(NHK Eテレ)や、『趣味の園芸』(同)のシリーズ「稲垣吾郎 グリーンサムへの12か月」を最初に拝見したときは息をのみましたし、近年のテレビCMの新作ラッシュには目を見張るものがあります。CMと言えば、剛クンが「ジャパネットたかた」のテレビショッピング内で『碁盤斬り』のPRをしたのは実に画期的で、心からスタッフさんに拍手を送らせてもらいました。

 SMAP時代から継続して、パラスポーツの普及と支援に貢献し続けている姿にも敬意を表します。

 慎吾チャンが出演し、剛クンがナレーターを務めた『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』(日本テレビ系)のスペシャルドラマ『欽ちゃんのスミちゃん〜萩本欽一を愛した女性〜』も高視聴率を獲得。

 そうそう、吾郎チャンがプロデュースする『BISTRO J_O』のおせちの中身も発表されましたよね。そろそろ舞台『No.9 -不滅の旋律-』も見たいですよね。

 2018年2月、吾郎チャンと慎吾チャンが白シャツに大きな翼をつけ、青空に向かって「生きてるっ!」と叫んだ『サントリーオールフリー』のテレビCMと重なる3人のいま。

 果たして9月8日付「朝日新聞」での3人のリレー連載「地図を広げて」は慎吾チャンの担当回で、「眩しい未来 7年があったから」という見出しでこの7年を振り返る内容でした。《あのころの僕ら3人はきっと、おびえた顔をしていたと思う》という一文にあらためて胸が締め付けられたのと同時に、もう二度とそんな顔はさせないと心に誓いました。

 8年目を迎える「新しい地図」をこれからも絶賛応援していきます!

構成/山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!+』(メ〜テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

※女性セブン2024年9月26日・10月3日号

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