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中国人による“反日トラブル”が日本国内で続発 処理水放出直後には福島県内の飲食店に中国の国番号『86』から始まる番号の嫌がらせ電話1000件

NEWSポストセブン 2024年10月2日 7時15分

 NHKのラジオ国際放送で中国人外部スタッフの男性が「尖閣は中国の領土だ」「南京大虐殺を忘れるな」などと発言した“バイトテロ”事件や、靖国神社への落書き・放尿事件など、日本国内でも中国人による「反日事件」が相次いでいる。

 問題は靖国神社での落書きやバイトテロだけではない。中国事情に詳しいライターの西谷格氏が語る。

「靖国神社では2019年、拝殿に吊された幕に向かって墨汁をまき散らした中国籍の男性が逮捕されているが、逮捕後に『靖国神社への抗議が目的で、憲法が保障する表現行為だ』と主張していた。

 敷地内に侵入し、神門近くの石畳で『南京事件』に抗議する内容の横断幕を掲げたり、段ボールに火を付けるなどして、中国人の男女2人が逮捕されたこともあった。大々的に取り上げられることは少ないですが、各地で起きています」

 福島第一原発の処理水放出を巡っては、9月20日に日本産水産物の輸入の「段階的再開」に向けて調整に入ることが発表されたが、放出直後の中国側の反発は大きかった。

 福島県内のラーメン店「麺処若武者」本店の佐藤武史店長が振り返る。

「報道が流れた直後から、中国の国番号『86』から始まる電話が鳴り続け、出ると中国語と思われる言葉でまくしたてられる。あまりにも電話が止まらないので電話線を抜く対応をしたほどです。

 本店だけで800件ほど、系列店舗を合わせると1000件ほどの電話があった。ウチはホームページなどで海外向けにも発信していたので、目についたのかもしれない」

 嫌がらせの電話は宿泊施設にも寄せられた。「ホテルみなとや」若女将の菅野忍さんは言う。

「『8』から始まる番号で電話が鳴って、出たら切れるということが続きました。今も8から始まる番号がディスプレイに表示されると、ちょっと身構えてしまいます」

 中国政府が禁輸緩和に動き出したこともあり、漁業関係者の間では輸出再開への期待が高まっているかと思いきや、相馬双葉漁業協同組合の関係者は「楽観視はしていない」という。

「仮に需要があったとしても、中国政府の対応次第でまた禁止となる可能性もある。現時点では特に安心はしていません」

 意外なところでは古都・奈良でも騒動が。中国人観光客とみられる人物が、奈良公園で天然記念物である鹿を蹴る動画が中国のSNSで拡散。「日本の鹿は蹴っていいんだ」など反日コメントが寄せられ物議を醸した。奈良県警はパトロールを実施しているが、暴行だけでなく、中国人観光客がポリ袋などを食べさせる悪質ないたずらも問題視されている。

※週刊ポスト2024年10月11日号

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