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《「根拠のない情報」発言の真相》宮内庁の幹部たちが最も否定したいのは悠仁さまの「進学先」ではなく、「成績不振報道」だった 東大農学部とは“相思相愛”か? 

NEWSポストセブン 2024年10月6日 7時15分

 9月、宮内庁の幹部たちが一斉に口にしたある文言。“進学先”に関する報道を示すかに思われたこのフレーズ、実はもっと別の対象に向けられていた。幹部たちの真意と、紀子さまの憂慮を徹底取材──。 

 例年であればこの時期、赤坂御用地だけでなく、皇居にも足を運び、トンボの研究観察に多くの時間を割かれる悠仁さま。しかし、この秋は世の受験生たちと同様、机に向かって長い時間を過ごされる。 

 そんな中、週末には夕方の散歩で、祖父である上皇さまと共に御用地を歩かれることもあるそうだ。長く国家の象徴として重責を担ってこられた祖父の背を前に、将来の天皇である青年の胸中には、目前に迫った大学受験の不安もよぎっているのだろうか──。 

 9月、秋篠宮家では慶事が続いた。6日には悠仁さまが18才のお誕生日を迎え、11日には紀子さまが58才のお誕生日を迎えられた。成人皇族の仲間入りを果たされた悠仁さまは、来春には大学へ進学される見込みだが、その進学先については、さまざまな報道がある。 

 そうした一連の報道を意識して、お二人のお誕生日にあわせて会見した宮内庁の西村泰彦長官と、秋篠宮家最側近の吉田尚正皇嗣職大夫は口を揃え、「根拠のない情報が流れている」という言葉で現状への危惧を示した。 

「そうした発言は当初、悠仁さまの『東大進学説』を否定するものと捉える向きがあり、実際、『紀子さまが悠仁さまの東大進学をあきらめられた』という報道もありました。また、『根拠のない情報』発言以降は、もう1つの進学先候補とされる筑波大学を有力視する意見も勢いを増しました」(皇室ジャーナリスト) 

 しかし、宮内庁の幹部たちがこぞって「根拠がない」と否定したのは、悠仁さまの「進学先」ではないのだという。 

「実は、紀子さまや幹部たちが最も心を痛めているのは、一部で繰り返される悠仁さまの『成績不振報道』なのです。これこそまさに、宮内庁が最も否定したい『根拠のない情報』です。ネット上で1万2000人もの賛同が集まった、悠仁さまの東大進学に反対する署名活動も、こうした『成績不振報道』が原因だと問題視しているのです」(宮内庁関係者) 

 筑波大学附属高校(以下、筑附)という名門進学校で学ばれている悠仁さまの成績については、これまでも“深海魚”に例える報道があった。 

「ごく最近も、“理解力を問う問題に苦戦されている”と報じられました。しかし筑附では個人の成績がほかの生徒に公表されることはないので、事実であっても他者が知りうることではありません。 

 また、独創的な発想を重んじる筑附では、科目によっては通り一遍の正答問題ではなく個性的な試験問題が出されることも珍しくない。そもそもそれが大学受験的な学力のもの差しに合致するとは限りません。ですから、点数が低いから成績が悪いとは一概に言えないんです。それに、いわゆる評定の付け方も独特で、あくまでも日頃の学習や生活態度の参考という位置付け。筑附の成績は、模擬試験のような単純な順位付けとは一線を画すものなのです」(前出・皇室ジャーナリスト) 

 にもかかわらず、悠仁さまの頑張りを冷やかすような報道があることを紀子さまは案じられているのだ。 

「紀子さまがお誕生日に寄せた文書で、ネットバッシングについて《私たち家族がこうした状況に直面したときには、心穏やかに過ごすことが難しく、思い悩むことがあります》と吐露されたのも、悠仁さまの進路について“裏口入学”などと揶揄する書き込みを憂慮されてのことでしょう」(前出・宮内庁関係者) 

 別の宮内庁関係者もこう強調する。

「紀子さまが東大進学を強く望まれているとの報道もありますが、たとえ紀子さまの希望があったとしても、進学先を選び、そこへ向かって努力をするのは悠仁さまです。悠仁さまご自身も紀子さまも、決して東大進学をあきらめられたわけではありません。相応の学力があるなら恵まれた学術環境で学びたいと考えるのは、どの家庭も一緒でしょう」 

東大王の論文テーマは「名誉殺人」

 悠仁さまが東大に進学される場合、その手段として注目されているのが推薦型入試だ。「自然誌を学びたい」という悠仁さまの関心領域をカバーする農学部の推薦型入試の募集要項には、出願にあたって求める活動実績の具体例として「インターンシップ、ボランティア、農業実体験、国際会議への参加等の活動を証明する資料」が挙げられている。 

 トンボの観察とそれに基づく論文の執筆を経験され、この夏には“昆虫学者のオリンピック”とも呼ばれる国際会議へのデビューも果たされた悠仁さま。すでに実績は充分だ。 

「実は、農学部の募集要項にある『国際会議への参加』という文言は、ほかの学部の募集要項にはありません。東大農学部は、悠仁さまのご活動を参考にして募集要項の文言を整理したのではないかと思いたくなるほど、“相思相愛ぶり”が感じられます。推薦型入試では1月の共通テストでもある程度の成績が求められるのですが、説明会ではこのテストについては“あくまで参考程度”という考えが示されていました」(文科省担当記者) 

 もちろん悠仁さまとはいえ、出願したから合格というわけではなく、出願する以前に成績優秀な同級生がひしめく中で、学校から推薦を受けられなければならない。 

「クイズ番組『東大王』(TBS系)で活躍し、現在は弁護士の道を進んでいる鈴木光さんも筑附から東大法学部へ、推薦入試を経て進学しました。彼女は入試論文のテーマに、中央アジアの風習から起きる『名誉殺人』を選択したことが知られています。 

 日本の最高学府だけに東大にはこうした異質な論文テーマでも面白がってくれる風土がある。悠仁さまも面接官と珍しいトンボの生態について話が盛り上がられるかもしれません」(前出・文科省担当記者) 

 悠仁さまの進学先や成績がこれほどまでに注目されるのは、悠仁さまが将来、天皇になられることが約束されているからだ。前出の宮内庁関係者は、成年皇族となられた悠仁さまが、いわゆる帝王学を学ぶうえで、天皇陛下と共に時間を過ごすことへの期待を語る。 

「お父上の秋篠宮さまも、上皇さまの薫陶を受けてこられたとはいえ、これまでの天皇家の歴史と向き合い、自身が『天皇になる』と自覚された方にしか見えない景色というのがあるはずです。天皇陛下に悠仁さまとの時間も設けていただき、ぜひ次代の天皇としての心構えを伝えていただきたいと願う人も多いのです」 

 来年以降、成年皇族として園遊会への出席なども話題にのぼり、一層のご活躍が期待される悠仁さま。だがその前に、受験生としての悠仁さまに決断のときが迫っている。 

※女性セブン2024年10月17日号 

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