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《左足首を鎖でつながれて》ハマスの人質だった女性弁護士「ベッドに引きずられ…」「彼は下着姿でやってきた」子供部屋で監禁され…性的暴行を告発【音楽フェス襲撃から1年】

NEWSポストセブン 2024年10月11日 7時15分

 世界に激震が走った“2023年10月7日”から1年が経った。その日、イスラム組織ハマスによる越境攻撃が行われて、ガザ地区近くのイスラエル南部で音楽フェスを楽しんでいた人々ら364人が少なくとも死亡したされている。音楽フェスの参加者だったシャニ・ルークさん(享年22)が裸に近い状態で連行される模様など、現地の惨状をとらえた写真や映像がネット上を駆けめぐった。

 現在もガザ地区では101人の人質が拘束されたままだ。なんとか無事に解放された元人質たちが、劣悪な環境について証言している。

「昨年11月下旬に解放された女性のシャロン・アロニー・クニオさんが、自身が過ごした監禁生活についてアメリカの『AP通信』で語っています。決まって食事が与えられるわけではなく、体重が11キロも減ったそうです。

 一緒に囚われた家族たち全員が嘔吐や下痢に悩まされ、部屋の流しやゴミ箱で用を足すしかないこともあったと明かしています」(国際ジャーナリスト、以下同)

 イスラエル人女性で弁護士のアミット・スーサナさんは、『ニューヨーク・タイムズ』の取材に答え、ハマスの人質だったあいだ、ベッドが置いてある子供部屋にひとりで監禁されて性被害にあっていたことを告白した。

「スーサナさんは、左足首を鎖でつながれた状態で監禁されていたそうです。部屋ではムハンマドという男に性被害を受けたとして、『彼は私を浴槽の縁に座らせた。私が脚を閉じて抵抗したら、彼は私を殴り、銃を顔に突きつけた。そしてまた寝室(子供部屋)に引きずっていかれた』と語りました。ムハンマドは下着姿で頻繁にスーサナさんのもとへやってきて、“マッサージ”していいか尋ねたといいます。

 また、『生理が来たか?』などと毎日のように質問し、スーサナさんの生理の時期を気にしていたようです。性的暴行の後、『イスラエルには言わないで』と頼んでくるなど、ムハンマドが後悔した様子だったことも明かしています」

 ハマスは性暴力疑惑を否定しているが、国連の専門家チームは今年3月、「ハマスによる大規模攻撃の際、少なくとも3か所で性暴力が行われたと信じるに足る根拠が見つかった」と発表した。

 一方で、イスラエル側への国際的な批判も高まっている。

「イスラエル軍による報復攻撃で、民間人にも大勢の犠牲が出ています。ガザ地区の保健当局は、死亡者数は子どもも含め4万1000人を超えると発表しました。停戦が実現するどころか、むしろ隣国レバノンにまで戦火が拡大しており、今後も犠牲者が増えていくとみられます。

 ただ、ガザ地区での戦闘をめぐってはさまざまな報道や発表がありますが、ハマスとイスラエル双方に意図的なメディア露出をしている可能性が拭えません。発信された情報を慎重に受け止めたうえで、中東の平和のために諸国が考えていくべきでしょう」

 長期化する戦闘。今も現地では、尊い命が失われている──。

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